Kate Spade Had Been Battling "Personal Demons"
夫婦不仲、別居、アルコール依存、双極性障害…
ケイト・スペイド自殺後に明らかになった真相

Published on 6/7/2018


6月5日火曜日に、マンハッタンのパーク・アベニューの自宅アパートで、真っ赤なスカーフで首を吊って自殺しているところを ハウスキーパーに発見されたのがデザイナーのケイト・スペード(55歳)。 警察への通報があったのは、午前10時20分頃で、 午後2時までには主要メディアが彼女の死去のニュースを伝えるに至っているのだった。
彼女が自殺を図った際には、13歳になる娘は学校に出掛けていたとのことで、 夫でビジネス・パートナーであるアンディ・スペードは自宅の隣の部屋に居たことが報じられたものの、 本人はこの事実の確認を避けている状況。
その日のうちからスタートしたのが、果たして何が彼女を死に追い詰めたのかというメディアの推測合戦で、 夫との不仲説、精神障害、アルコールの飲みすぎ等、知られざる彼女の人間としての側面が クローズアップされる中、チェルシー・クリントン、リース・ウィザースプーン、アリシア・ミラノ等、 数々のセレブリティがその追悼メッセージをソーシャル・メディア上にポストする様子が見られていたのだった。


ケイト・スペイドのビジネス


ケイト・スペイドのビジネスがスタートしたのは1993年。当時は未だシングルで 旧姓のケイト・ブロスナハンだった彼女は、 アリゾナ大学在学中に知り合い、交際を続けていたアンディ・スペイドの薦めと 彼の401Kの解約金で バッグ・ブランド、”ケイト・スペイド”を設立。
ブランド設立の1年前までケイトがマドモアゼル誌のエディターをしていたこともあり、 直ぐにパブリシティを獲得したケイト・スペイドは、”プラダ と L.L.ビーンの中間” というユニークなブランド・ポジショニングで シンプルで実用的ながらも スタイリッシュなバッグラインを展開。 それがあっという間に大人気を獲得し、3年後にはソーホーにブティックをオープン。 程なくステーショナリーや、ホームグッズ、アパレルを手掛けるようになったのだった。
1999年にはブランドの56%を大手百貨店、ニーマン・マーカスに約37億円で売却。 残りの44%も2006年までに全て売却し、この時点でケイト自身は 自分の名前のブランドから完全に手を引き、その後9年間はファッション業界から遠ざかっているのだった。
2006年にケイトの持ち株を全て買い取った ニーマン・マーカスは、同じ年に ケイト・スペイドを リズ・クレイボーン社に約135億円で売却。 その後約10年に渡って ブランドは リズ・クレイボーン社傘下で拡大を続け、2017年には 現在”タペストリー”と名前を替えた コーチ社が 約2500億円で ケイト・スペイドを リズ・クレイボーン社から買い取っているのだった。

一方、夫のアンディ・スペイドも 1996年から ”Jack Spade / ジャック・スペイド” というネーミングでメンズラインを手掛けており、 同ブランドは今もバーニーズ・ニューヨークで販売されている状況。 またアンディは2008年からアドバタイジング&ブランディング・スタジオ、”パートナーズ&スペード”をスタート。 ターゲット、ノードストローム、Jクルー、ホールフーズ等の一流クライアントのキャンペーンを担当。 更にアンディは2013年にはラウンジウェアのライン、”スリーピー・ジョーンズ”もスタート。近年はケイトより活発にビジネスを展開していたのだった。
ケイト&アンディ・スペイドは、2016年 から娘の名前 ”フランシス” と ケイトのミドルネーム ”ヴァレンタイン” を 合わせた ”フランシス・ヴァレンタイン” というネーミングで 再び ハンドバッグとシューズのブランドをスタート。 しかしながらビジネスの規模やパブリシティは、ケイト・スペイドとは比較にならないほど規模が小さいもので、 世の中の殆どの人々は ケイトが未だケイト・スペイドの製品をデザインしていると思い込んでいたのが実際のところ。
ケイト・スペイドの経営に全く関わらなくなってからも、ケイト・スペイドというブランドは彼女にとって切り離せない存在で、 既に何年も前に双極性障害(躁うつ病)と診断されていたケイトであるものの。 「自分が双極性障害であることが知れると、ブランドのイメージが傷つく」と 気遣って、その治療を受けることを拒み続けていたことが ケイトの妹によって証言されているのだった。 そして 治療を拒んだことが、彼女の自殺に繋がったと見る声が非常に多く聞かれているのだった。


自殺の原因と言われるのは…


ケイト・スペイドが 残したメモに書かれていたのは娘のフランシスへのメッセージで、その内容は 「This has nothing to do with you. Don’t feel guilty. Ask your dad. (これはあなたとは関係が無いこと。 罪悪感を感じないで。 お父さんに訊いてみて。)」というもの。
それもあって直ぐに浮上したのが、ケイトとアンディの不仲説で 離婚を望むアンディに対して ケイトが24年間 続いてきた自分達の結婚生活を守るべきと懇願していたこと、 そのせいでケイトが深く精神的に落ち込んでことがメディアに大きく報じられたのだった。
それに拍車をかけたのは、ケイトの妹がプレスに語ったコメントで、 それによれば ケイトは 俳優のロビン・ウィリアムスの自殺以来、 自殺願望が高まっていて、”つい最近電話で話した際にも「貴方がお葬式が嫌いなのは知っているけれど、私の葬儀だったら来てくれる?」 と言っていた ” と、ケイトがかなり以前から自殺願望を持っていたことを明かしているのだった。
こうした流れから、当然の事ながらケイトの自殺の原因という目で見られるようになったのが夫のアンディ・スペード。 彼は、サタデー・ナイト・ライブ出身のコメディアン兼俳優、デヴィッド・スペード(写真上一番右) の弟でもあり、 ケイトと義兄のデヴィッドは90年代に彼と一緒にオスカーのレッド・カーペットを歩いたり、彼のコメディ番組に ケイトをゲスト出演するなど親しい仲でしられた存在。 ケイトに対する追悼のメッセージを夫のアンディよりも先に発信したのもデヴィッドなのだった。

一方のアンディ・スペードは、ケイトの死の翌日からパパラッツィに追いかけられる状況となっていたけれど、 友人の弁護士を介して声明を発表。 その中で 10か月前からケイトと共に暮らした パーク・アベニューのアパートを出て、 近隣のアパートを月130万円のレントで借りて 別居していたこと、 娘のフランシスは 彼とケイトのアパートの双方で生活しており、 家族3人で頻繁に食事をし、ケイトとは毎日電話をしていたと説明。 自殺の前夜にケイトと話したという彼は、ケイトが自殺をする気配など全く見せていなかったこと、 「彼女が自殺するようなタイプだと思ったことさえない」とも語っているのだった。
また別居はしても「離婚について話したことはない」というのが彼側の言い分で、 その声明の中ではケイトを賞賛するコメントが並んでいたものの、 同時に彼女が 長年うつ病と戦っていたこと、彼女自身の中の悪魔との闘いを強いられていたことも明かされていたのだった。



ケイト・スペイド自殺のインパクト


ケイト・スペイドの自殺報道と共にメディアが一般の視聴者に呼びかけたのが、家族や友人で 自殺をほのめかす人や、精神的に落ち込んでいる人が居る場合、 助けの手を差し伸べること、もしくはプロの助けを仰ぐことで、 自殺願望や躁うつ病との闘いをサポートするホットラインの電話番号がニュースのセグメントに盛り込まれていたのだった。
実際、アメリカ社会で現在増え続けているのが42歳以上 64歳以下の女性の自殺だそうで、 この世代の女性が、エイジングや メノポーズ、家族やキャリアの問題で落ち込み、精神的に追い込まれて 死を選ぶというのは 非常にありがちなシナリオであることが指摘されているのだった。

ファッション業界のインサイダーの中には彼女の精神障害に拍車をかけたのが、 アルコールの過剰摂取という指摘が聞かれ、 彼女のアルコール依存の要因と言われたのは、ファッション業界では公然の秘密であった夫アンディとの不仲。 アンディはケイトの自殺の2日後朝には、パパラッツィを避けるために 子供のネズミのマスクをして自宅を出て車に乗り込む様子が捉えられており、 いくらプライバシーを守りたいとは言え、「妻が自殺した直後の夫の行動としては不適切」と批判を買っているのだった。
またケイトの父親もメディアのインタビューに応じ、双極性障害の治療を拒んだとは言え ケイトは何等かの処方箋薬を摂取していたこと、 父親はその薬のインパクトを危惧して摂取を止めるよう説得していたとのことを明らかにしているのだった。

更にはファッションというビジネスもケイトの人生にストレスとプレッシャーをもたらし続けてきた存在。 ケイト・スペイドというブランドとそのデザイナーとしての彼女の独特のイメージが 一般消費者にアピールする一方で、彼女がブランドを売却してからの方が ビジネスが大きく伸びたこと、そのビジネスが彼女が目指した姿とは異なるものになっいた様子に 複雑な気持ちを持っていたことが証言されているのだった。

事実はどうあれ、多くのアメリカ人女性が生涯に1度は愛用したのがケイト・スペイドのバッグ。 彼女の死後、ソーシャル・メディア上には 多くのファンが 自分が愛用したケイト・スペイドのバッグの写真と共に追悼のメッセージを贈るポストで溢れていたのだった。


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