Jan. Week 1, 2012
” Aurorae Northern Lights Yoga Mat ”
” オーロラ・ノーザン・ライツ・ヨガ・マット ”



今回のホリデイ・シーズンに私が陥っていたのが、ショッピング・スランプ。
父親のためのクリスマス・プレゼントにスーツを購入したところ、ジャケットしか届かなかったり、 ドレスを購入したら、ストラップが複雑に絡まって着用出来なかったり、 ネクタイをオーダーしたら別のカラーが届いたり、シューズをオーダーしたら信じられないくらい履き心地が悪かったり、と 返品に次ぐ返品を繰り返していたのだった。
ところで私にとって、ホリデイ・シーズンはギフトや自分用のファッション・アイテムのセール品をあさるだけでなく、 耐久消費財の買い替えシーズン。
耐久消費財は、車や家電製品などを指す言葉であるけれど、電気製品と相性が悪いケースが多い私にとって、 家電製品はそれほど耐久消費財と言えるものではなくて、私にとっての耐久消費財とは、もっぱらキッチン用品。 ホリデイ・シーズンは、ありとあらゆるものがセールになる唯一のシーズンなので、 今年はケトル(やかん)の買い替えが第一の目標であったけれど、日本のように湯沸し・保温ポットが普及していないアメリカでは、 私のようなティー・ドリンカーにとって、ケトルは生活必需品。
ちなみに、お茶やコーヒーを美味しく味わうには、湯沸し・保温ポットのお湯より、ケトルで沸かしたてのお湯を使うほうが 断然美味しいのは事実。これはお湯を何度も沸騰させたり、保温しているうちに、お湯に含まれている酸素がどんどん失われていって、 お茶やコーヒーの味わいがフラットに感じられてしまうため。 言ってみれば、ドライクリーニングを繰り返すうちにペタンコになって、暖かさが失われていくダウン・ジャケットのようなもの。

たかだか、お湯を沸かすだけというシンプルな機能にも関わらず、思いの他苦戦したのがケトルのショッピングで、 やっとのことで購入したケトルは、2度目の使用で、注ぎ口が壊れてしまったような状態。
そこで慎重にリサーチをしたけれど、 プロダクトのレビューを読めば読むほど、世の中には完璧なケトルなど存在しないことを実感してしまうのだった。


前置きが長くなったけれど、私がホリデイ・シーズンに買い替えを考えていた2つ目の耐久消費財は、ヨガ・マット。
これまで使ってきたのは、90年代の後半にヨガを始めた時に買ったもの。 もちろん、その間にはヨガを全くしないブランクの時期があったけれど、32ドル程度で買ったマットにしては本当に長持ちしてくれたし、 今でも機能的には全く問題なく使えるのだった。
でも、この夏にエクストリーム・フィットネスのクラスを取って、マットの上で大汗をかくセッションを何度か繰り返したところ、 マットの一部が変色してしまって、かなり見場が悪くなってしまったのだった。 そこで、新年を迎えるに当たって 買い換えようと思ってリサーチを始めたけれど、 今やヨガマットは星の数ほど種類があって、どれを選んだら良いか分からない状態。
はっきりしているのは、ポーズをする度にマットがスリップしたり、スライドしてしまうのは困るということ、 現在使っているマットよりも少し長いものが良いということ、そして私は自宅ビル内のジムで行なわれているヨガ・クラスを取っているので、 持ち歩くことを考えて選ぶ必要は無いということなのだった。
ヨガのインストラクターを目指しているCUBE New Yorkのスタッフには、厚めのマットを薦められたけれど、 私の取っているクラスのフロアには既にカーペットが敷いてあるので、あまり厚めだと今度はバランスが取り難くなってしまうのだった。

そこで とりあえず1枚、新しいヨガ・マットを購入してみたけれど そのマットを試してみて気付いたのが、 私にとってカラーが如何に大切かということなのだった。
これまで使ってきたマットがパープルだったので、新しいマットは気分を変えるためにルージュ(レッド)を選んでみたけれど、 ヨガ・マットというのは、あまり発色が良くない素材。 なので 届いたマットのレッドのトーンが気に入らなくて、 その上でヨガをしたところ、どうも調子が悪いのだった。
これは機能の問題ではなく、明らかにカラーが与える心理的な影響の問題。 ヨガのクラスでは、鏡に映る自分の姿を見てポーズをチェックすることが多いけれど、レッドのマットの上でポーズをしている自分の姿に とても違和感があって、そのマットは直ぐに返品することを決めてしまったのだった。





そこで悟ったのが、私がその日に着用していた私のヨガウェアのブラック&フューシャが レッドのマットと コーディネートしていないということで、 パープル、フューシャのウェアが多い私としては、レッドを選んだのは明らかなミス・チョイスなのだった。 しかも、レッドのマットをトライした日は、トム・フォードのパープルのネール・エナメルをマニキュア&ペディキュアにつけていたけれど、 パープルのマットの上だと、いつも惚れ惚れして眺めているネールのカラーが、レッドのマットの上だと さほどシックに見えなくて、 それも興ざめの要因になっていたのだった。

ちなみに、レッドは私にとって相性が良いカラーで、頻繁にレッドのネールやリップスティックをつけるし、 レッドのアウトフィットを着れば似合うと言われるけれど、やはりヨガマットは発色が悪いだけに、嫌いなタイプのレッドだったのが問題点。
人間の肉眼は平均で2万色を見分けることが出来るので、一般に”レッド”と呼んでいるカラーでも1000色近くのヴァラエティを認識する訳だけれど、 レッドが好きな人でも、その全色を好むわけではないのは明らか。
またカラーは素材によって発色が異なるだけでなく、光の影響や素材による光の反射具合でも その印象が大きく変わってくるのだった。

なので、私は従来どおりのパープルのマットを探し始めたけれど、模様が入ったマットは気が散る原因になるので却下。 だからと言って無地のパープルにすると、カラーのトーンによっては ジムが貸し出しているレンタル・マットと非常に似た色になってしまうのだった。
レンタル・マットに似たカラーだと、マットを持ってジムの受付を通る度にマットを返却するように と言われてしまいそうなので、 違うパープルのトーンを探していたところ、見つけたのがここに紹介するオーロラ・ノーザン・ライツ・ヨガ・マット。
オーロラは、ヨガグッズを多数クリエイトしているブランドで、ヨギ(ヨガ愛好家)の間では非常に知名度のある存在。
オーロラ・ノーザン・ライツ・ヨガ・マットは、長さは今のマットより長い180cm、厚さは5mm。
カラー・グラデーションは、プリントではなくマットをクリエイトする生産工程で生まれるものなので、 全てのマットがそれぞれ異なるグラデーションになっており、同じパターンは2枚と存在しないとのことなのだった。
デザイン・コンセプトは カラー・グラデーションがエネルギーを高め、ダウンワード・フェイシング・ドッグのポーズの向こうに黄金の太陽が見えているロゴは、 集中力を高める効果があるとのこと。素材はエコ・フレンドリーで、世界最大の検査登録機関、SGSに承認された生分解性材料で クリエイトされているのだった。

オーロラ・ノーザン・ライツ・ヨガ・マットには、写真のように5種類のカラーがあるけれど、 レビューを見ていると、やはりユーザーが高く評価しているのがカラーの美しさ。
私は、占いをする母親に小さい頃から 「色に非常に影響され易い」と言われながら育ったこともあって、 嫌いな色、マッチしないカラーのものを部屋に置いたり、服として着用したり、 色が気に入らないフードを食べるのは、生涯に渡って避けて来たこと。
でも色にこだわるというのは、世の中に共通したポリシーで、 数年前に某スポーツグッズ・メーカーのクリエイティブ部門の人と話していた際、 「殆どのショッパーが、スニーカーを選ぶ際に 気に入ったスタイルの欲しかったカラーが在庫切れの場合、 同じスタイルの色違いを選ぶよりも、自分がこだわるカラーの別のスタイルを選ぶ傾向にある」 と話していたのだった。
実際、私もスニーカー選びは機能もさることながら、やはりカラーが優先。 これがウェアとなると、やはりスリムに見えるデザインというのが重要な要素になってくるけれど、 それでもカラーが気に入らなければ、デザインが気に入っても購入には至らないのだった。

いずれにしても、新年から新しいマットでヨガが出来るのは何となく気分が良いもの。
私は現在1時間のヨガ・クラスを週に2〜3回取っているけれど、 ヨガは日頃のランニングで硬くなりがちなボディに柔軟性をもたらしてくれる大事なエクササイズ。 また、ランニングとは異なる形で精神的効用をもたらしてくれるもの。
それだけに、心理的に心地好いカラー、自分が好むカラーのマットを選ぶことが如何に大切かを今回のショッピングを通じて 痛感してしまったのだった。





FaviruteOfTheWeek FaviruteOfTheWeek FaviruteOfTheWeek

 


執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。
丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。
FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。
その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

PAGE TOP