Jan. Week 1, 2015
”Instant New Year Resolution”
インスタント・ニューイヤー・レゾルーション


無事に2015年を迎えたニューヨークであるけれど、 アメリカ人が年末から話題にするのが ”ニューイヤー・レゾルーション”、すなわち、「新年の決心、目標」は何かということ。
通常、アメリカ人のニューイヤー・レゾルーションと言えば、 「体重を減らす」、「健康的な食生活、もしくはライフスタイルをする」、「飲酒を減らす」、「お金を貯める」、「借金を減らす」、「仕事を見つける」、「毎日エクササイズをする」というものが多いのは周知の事実。 かつては「タバコを止める」というのも必ず上位に挙がっていたけれど、昨今はアメリカの喫煙者数が史上最低レベルなこともあって、 ニューイヤー・レゾルーションのランキングからも落ちてきているのが「禁煙」。
そのアメリカ人のタバコ離れは、ガン患者数の低下にも繋がっていて、アメリカではガンで死亡する人々が1991年に比べて20%減少しているのだった。

でもアメリカ社会では、ニューイヤー・レゾルーションを決めて、 それを新年から実践する前の、ホリデイ・シーズンに飲み放題、食べ放題、エクササイズをサボる といった不摂生を重ねるのが毎年のこと。
そして、新年からとりあえず目標に取り組むものの、3月を迎える頃には約60%のアメリカ人がニューイヤー・レゾルーションを断念するというのが お決まりのシナリオなのだった。






今日、ニューイヤーズ・デイのアメリカのメディアでは、ニューイヤー・レゾルーションという言葉を何回見たり、聞いたりしたか、 分からないほどだったたけれど、 かく言う私もニューイヤー・レゾルーションを決めて、それに向けて何かを実践するのは嫌いではないタイプ。
なので、1月はもっぱらデトックスを行って、前年のトキシックを体内から出すことから始めるけれど、 その実践を元旦まで待てなかったのが今回。 というのも、2014年は私にとって、近年で最も不摂生だった年。
いつも その不摂生ぶりの反省ばかりしている自分に嫌気が差していた上に、 インフルエンザにかかったり、身体の柔軟性が失われたりと、 不摂生が体調に大きく陰を落とし始めたので、年明けまで不摂生を続ける余裕など無くなってしまったのだった。

そこで、12月中から徐々にデトックスや、エクササイズの強化を始めていて、 新年を待たずして 「健康的なライフスタイル&食生活」という目標をスタートしていたのだった。
でも ふと考えれば、健康的なライフスタイル&食生活というのは 一年中と言わず、生きている限り 実践するべきもので、ニューイヤー・レゾルーションに掲げて、2〜3ヶ月で挫折すべきでは無いもの。 「お金を貯める」、「飲酒の量を減らす」、「毎日エクササイズをする」というようなニューイヤー・レゾルーションにしても、 常に心掛けているべきもので、決して新年になったから 特に頑張るべきことでは無いのだった。






そう考えた私が、2015年のニューイヤー・レゾルーションに定めたのが、元旦の日に 2015年にあやかって、15マイル(約24キロ)を走るということ。
私は今まで14マイルは 走ったことがあるけれど、15マイルはパーソナル・レコード。でも12月に入ってから13マイルを2回走っていたので、 それほどキツイことは無いだろうという気持ちから、この目標を設定したのだった。

ところがニューヨークの今日、元旦は日中の最高温度が零下という寒さ。 そのため午前11時くらいにセントラル・パークに行ってみると、ランナーの数は非常に少なかったのだった。
私が走ったのは写真上の地図にあるセントラル・パークの一番大きなループで、マップでは6マイルと書いてあるけれど、実際は1周6.2マイルで、ほぼ10キロ。 私が週に4回走っているのがこのループ。 今日は ここを2周してから、リザバー(貯水池)を囲む舗装道を走って、自宅からパークまでの 往復を含め、15.6マイル(ほぼ25キロ)のコースを組んだのだった。

ゆっくり走っていたので1周目は 楽だったけれど、辛さが襲ってきたのは2周目から。 それというのも寒さで、足の指先が冷たさを通り越して、痛くなってきたため。 なので、何度も頭の中で 止めたり、休んだりという誘惑が浮上してきたけれど、それと戦っていたのが 「この経験が苦しければ、苦しいほど、達成したあかつきには、2015年中に苦しい局面を迎えた時の励みになる」という考え。
そもそも私は「No Pain, No Gain」(痛み無くして、得るもの無し)という考えの持ち主なこともあり、 手足の指先の激痛と、喉の渇きをこらえて、やっと完走した時に味わったのは 嬉しさよりも安堵感。 満足感や達成感を味わったのは、自宅に戻って、手足に感覚が戻ってきてからのことなのだった

私は、今年でセントラル・パークを走り始めて6年目を迎えるけれど、今日の15.6マイルは、文句なしに今までで最も苦しかったランニング。 でも「一年の最初の日から、挫折感を味わいたくない」という気持ちと、「この目標を途中で諦めたら、2015年中、 苦しい思いをする度に 何でも途中で諦めるようになってしまうかもしれない…」という思いから、 精神力だけで走っていたという感じなのだった。

そんな訳で、2015年の私のニューイヤー・レゾルーションは、既に元旦に達成してしまった インスタントなものであったけれど、 今、その体験を振り返ると、寒さによる身体の痛みや 精神的な苦しさや葛藤などは一時的なもの。 それを乗り越えて 厳寒の中、15.6マイルを走り終えた経験は これから1年、ずっと私を支えてくれるはず。
なので「2015年は、このニューイヤー・レゾルーションの達成を励みにして、様々なことを 諦めずにチャレンジしていきたい」という思いを強くしたのだった。

Happy New Year!


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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。


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