Jan. Week 1, 2014
” FitBit Force ”
”フィットビット・フォース”


今週のCatch of the Weekで、 2013年の今頃は、ニューヨーカーがこぞってジュース・クレンズを 行っていたと書いたけれど、 当時のコラム  を読んで思い出したのが、 昨年の今頃はジムが例年よりも空いていて、その替わりにジュース・バーが込み合っていたこと。
それに比べて2014年のニューヨークは、ジムが混み合っていて、特にクロス・トレーニングのようなハードなクラスに人気があることが伝えられていたのだった。
1月になると、ダイエットや健康的なライフスタイルの特集がメディアで組まれて、嫌でもヘルス・コンシャスになってしまうアメリカであるけれど、 目下、そんなヘルス・コンシャスな人々の間で 人気急上昇中のガジェットになっているのが、フィットネス・トラッカー。




フィットネス・トラッカーは、当初ハイテク・バージョンの万歩計のような機能で登場したもの。 それが今では、歩数や走行距離に加えて、エクササイズの時間とその消費カロリー、REM睡眠を含む睡眠のパターンもモニターしてくれるものが殆ど。 種類によっては摂取カロリーや心拍数、皮膚の温度等もモニターしてくれるものがあるのだった。
様々なブランドのフィットネス・トラッカーが登場して久しい現在、その中でもメジャー・プレーヤーと言えるのが、 写真上に写っている中の3つ。
左からフィットビット・フォース、ジョウボーン・アップ、フィットバグ・オーブ、そしてナイキのフューエルバンド SE。 このうちメジャー・プレーヤーになっているのは、右から2番めのフィットバグ・オーブを除いた3プロダクトなのだった。
昨今では、どれを選んだら良いか分からない人々のためにメディアがその評価をレーティングした特集などを盛んに組んでいて、 3つの中でメディアのレビューアーの評価が最も低かったのが、意外にもナイキのフューエルバンドSE。 逆に評価が最も高かったのが、ここにご紹介するフィットビット・フォース。 私は、個人的には年末に登場したブラック&ローズ・ゴールドのフューエルバンド SEを買おうと思っていただけに、 レーティングやナイキのサイトのレビューで、フューエルバンド SEがさほど評価されていないのにガッカリしてしまったのだった。
ちなみにジョウボーンについては、デザインが私の好みではなくて、フィットネス・トラッカーのように1日中身につけるものについては、 自分の嫌いなデザインを選ぶ訳には行かないので、最初から選考対象からはずしていた状態なのだった。




昨今のアメリカでフィットネス・トラッカーの人気が高まっている理由の1つは、 「1日中座って仕事をしている人は、たとえエクササイズをしていても心臓病になり易い」というような研究結果が発表されて、 どんなに食生活に気をつけて、エクササイズをしても 座りっぱなしで居ることが健康に悪いことが明らかになったため。
そんな長時間座って仕事をしている人々が、一度フィットネス・トラッカーをつけるようになると、 驚くほど努めて歩くようになることは既にデータで立証されていること。 加えてコンピューターや携帯電話で、モニターされた燃焼カロリーや、歩数、運動量などをデータとして提示されることが、 身体を動かすモチベーションになるだけでなく、運動で燃やしたカロリーと食べ物から摂取するカロリーを天秤にかける習慣がつくため、 余計なスナックなどを食べないようになることも指摘されているのだった。

そんなフィットネス・トラッカーの中で、フィットビット・フォースの評価が高い要因は、携帯電話やコンピューターに繋がなくても、 バンドに装着されたスクリーンで、データがチェック出きる上に、時計の役割も果たしてくれること。 軽量でウォーター・レジスタントなので、1日中装着が可能であること。バッテリー・ライフが長い上に、ワイヤレスでコンピューターや 携帯電話と同期してくれるので、他のフットネス・トラッカーのようにUSBポートを使ってデータをトランスファーする必要も無いのだった。 さらに、睡眠のパターンを分析するだけでなく、朝は バイブレーションを利用したサイレント・アラームで起してくれるという有り難さ。
逆にフィットビット・フォースで 最も残念な部分としてレビューアーに指摘されている点が 心拍数をモニターしないこと。 私はセントラル・パークのランナー、特に男性ランナーが心拍数のモニターをつけて走っている様子を頻繁に目撃するけれど、 モニターのバンドが心臓の高さで皮膚に食い込むので、後ろから見ると 男性なのに まるでブラを着けているように見えてしまうもの。 なので、フィットネス・トラッカーがそのモニターを兼ねてくれたら、いちいち装着に面倒なガジェットを使用する必要は無くなるのだった。




フィットビットのプロダクト・ラインナップの中には、ブレスレットをつけるのが苦手な人のためにクリップ・タイプも登場していて、 それはフィットビット・ワン、フィットビット・ジップと呼ばれるもの。 また同じブレスレットでも、ディスプレーが無いタイプがフィットビット・フレックスと呼ばれるもので、フィットビット・フォースは、そのアドバンス・バージョン。 お値段は課税前で120ドル程度になっているのだった。

さて、現在ラスヴェガスで行われているのが、コンシューマー・エレクトリックス・ショー。
これは日常生活の中で使える様々なハイテク・ガジェットが 発表されるイベントとして知られるもので、 今回のショーでも 自分のスイングのデータがモニター出来るテニス・ラケットなど、 フィットネス・トラッカーを特定のスポーツ分野で掘り下げたものが登場していたのだった。
こうしたモニターのアイデアはフィットネスに止まらないようで、特に話題を集めていたのが スマートフォンにメッセージを送ってくれる 冷蔵庫やオーブン。冷蔵庫にミルクが無くなったら、それを買って来るようにメッセージが送られてきたり、 オーブンの中の焼き具合を知らせてくれるというのが これらの最新のキッチン・アプライアンス。
遠隔操作でDVDの録画が出来るようになって久しい時代なので、 このくらい不思議では無いかもしれないけれど、 モニターを通り過ぎて、人間が機械に指示されるようにはなりたくないと思うのだった。





FaviruteOfTheWeek FaviruteOfTheWeek FaviruteOfTheWeek

 


執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。
丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。
FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。
その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

PAGE TOP