Jan. Week 3, 2013
” Raw & Manuka Honey ”
” ロー&マヌカ・ハニー ”



2013年に入ってから、アメリカのメディアが大きく報じたのが スナック菓子やシリアル、ケチャップ、ドリンクなど、ありとあらゆる加工食品に含まれるフルクトース(果糖)が、 脳に中毒を促すようなシグナルを送る結果、スナック菓子等を食べ続けてしまう過食状態、引いては 糖尿病や肥満を招くというニュース。
かつては、「血糖を上げない割りに甘味が強い」という理由で、もてはやされたこともあるフルクトースであるけれど、 私自身、10年以上前に朝食をベーグルからシリアルに変えた途端、事あるごとにシリアルをスナック替わりに食べるようになってしまい、 体重が増えただけでなく、食欲がコントロール出来なくなった経験があるので、 フルクトースの恐ろしさは 誰よりも熟知しているつもりなのだった。 このフルクトースの中毒性は、大手食品会社によって 消費者にプロダクトを食べ続けさせ、買い続けさせるための マーケティングの武器として利用されてきたもの。
なので、現代のアメリカの肥満社会の責任の一端を、フルクトースを用いた 中毒性の高いプロダクトを 意図的に生産しては、”健康食” と称して プロモートしてきた ジェネラル・ミルズ、ケロッグといった 大手食品会社が担っている と 指摘する声が、アメリカには少なくないのが実情なのだった。

そんな砂糖や、人工甘味料が身体にもたらす害悪が知れ渡った今、 ヘルス・コンシャスな人々が 務めて摂取し始めているのが、ハチミツ、メイプル・シロップ、アガヴェ・ネクター(=アガヴェ・シロップ)。
実は私も、2年ほど前から務めてカットしているのが砂糖で、以前は料理の際に甘味が必要な場合には 砂糖を使ってきたけれど、 シュガー・カットを試みるようになってからは、クランベリーなどの甘いドライフルーツをサラダや料理に使ったり、 ハチミツ、メイプル・シロップ、バルザミコを使うのが常。アガヴェ・ネクターについては、フルクトースを多く含んでいて、 世間で言われているほどはヘルシーではないので、使用しないようにしているのだった。

その私が、昨年末から時間を割いてリサーチを始めたのがハチミツ。
この要因になったのは、以前このページでご紹介した へヴンのビー・ヴェノム・マスクの効き目が あまりにパワフルだったためで、 そのビー・ヴェノム・マスクの話を友人にしている時に、友人が教えてくれたのが、ビー・ヴェノム、すなわち蜂の毒を使ったアキュパンクチャー(鍼治療)。 これは ”Apipuncture / アピパンクチャー” というネーミングで、ビー・ヴェノムを 鍼で、問題のある箇所に注入するという施術。
以前TVで、蜂を捕まえて わざと身体の特定の箇所を蜂に刺ささせることによって、その箇所の治療をするシーンを観た事があるけれど、 アピパンクチャーは、これと全く同じセオリーと言えるのだった。

そこで私は まず ビー・ヴェノムについて 調べ始めたけれど、ビー・ヴェノムは 60以上の物質から構成されていて、その約50%がメリチンという アミノ酸が26個も繋がったペプチド(アミノ酸の繋がり)。これは細菌が混入した場合、その細胞膜に穴を開けて 破壊することが出来るという殺菌ペプチドで、 蜂自身の免疫システムでもあるもの。 それ以外にもビー・ヴェノムには、プロテインやエンザイムが豊富に含まれているのだった。
それが、肌にもたらす効果については、以前のコラムでも簡単に説明したけれど、蜂のような小さな昆虫の一刺しが 人間の身体にインパクトを与えられるのは、ビー・ヴェノムが人体に有効に働きかける物質で構成されているため。
その有効成分を利用したのがビー・ヴェノムのプロダクトであるけれど、ヴェノムは クイーン・ビー、すなわち女王蜂のものになると、 その効用は目を見張るパワー。 そもそも女王蜂は、ロイヤル・ゼリーのみを食すると同時に、繁殖を担うたった一匹の存在。 働き蜂の寿命が3〜4ヶ月なのに対して、女王蜂の寿命は3〜4年。 ヘブンからは、今後、この女王蜂のヴェノムを使ったプロダクトが登場するとのことで、 私は今からそれを 非常に心待ちにしているのだった。




そんなビー・ヴェノムのリサーチが 徐々にハチミツのリサーチになっていったけれど、 それがきっかけでオーダーしてみたのがマヌカ・ハニー。
それまでは、「いくら身体に良くても、ハチミツにこんな高額を払うなんて・・・」と 思っていたけれど、ビー・ヴェノム・マスクのクリエーター、へヴン・バイ・デボラ・ミッチェルの商品ラインナップには、 マヌカ・ハニーのエッセンスを使ったものが幾つもあったので、これを食する効果をチェックしてみることにしたのだった。

マヌカ・ハニーの”マヌカ”とは、ニュージーランドのマオリ族が 薬にしていた薬用効果がある樹木で、 マヌカ・ハニーは この樹木の花蜜からのみで作られたハチミツ。
このハチミツの何がそんなに特別なのかと言えば、 ハチミツには過酸化水素による殺菌効果があるので、冷蔵庫に入れることなく、室温で保存が可能だけれど、 その殺菌効果は、食することによって体内に入ると、カタラーゼによって分解されてしまうので、 失われてしまうのだった。 でもマヌカ・ハニーは、カタラーゼの影響を受けないので、体内でも殺菌パワーが持続するものの、 ビフィズス菌など良い菌は殺さないという、非常に IQの高いハチミツ。
マヌカ・ハニーは、有効成分の含有量によって価格が異なるのも特徴だけれど、 私が購入した16+のもので、日頃購入しているオーガニック・ハニーのお値段の4倍。 テクスチャーは非常に濃厚で、味には香草のような風味が若干感じられて、 私はとても好んでいるのだった。




ところでマヌカ・ハニーは、熱でも酵素が分解されないハチミツであるという点でも特別な存在。 アーユルベーダの世界では、「ハチミツに熱を加えると毒性を帯びる」とも言われるけれど、 毒性は別として、通常のハチミツは熱を加えたり、熱い紅茶などに入れると 熱に弱い酵素や栄養分が破壊されてしまうのだった。
なので、ハチミツを買う際に私がこだわるようになったのがロー・ハニー。 すなわち、華氏にして120度、摂氏にして48.9度を越える熱を加えていないハチミツ。 ハチミツは意外にも、生産の際に熱が加えられているケースが少なくないのだった。

そんな中、先週のコラムで書いたガレット・デ・ロアを一緒に味わった友達の1人が、 「オフィスの上司が貰ったホリデイ・ギフトだけれど、私はハチミツが好きじゃないから・・・」といって、 持って来てくれたのが写真上の、ロー・ハニー・ヴァイアル(Vial=小瓶)セット。
このセットに入っているロー・ハニーは、ヴァイアルごとに全てフレーバーが異なって、 私はこのうちのラズベリーとオレンジ・ブラッサム、イエロー・スウィート・クローバーを 貰ってきたけれど、それ以外にもブルーベリー、クランベリー、セイジなどの珍しいフレーバーが揃っているのだった。

私は、早速イエロー・スウィート・クローバーをチーズとペアリングして楽しんだけれど、 そうすると、どうしてもワインが飲みたくなるので、今アルコール・カットをしている私としては、 美味しかったと同時に苦しかったのが この味わい方。
ネット上で調べたら、このヴァイアルの9本セットは 80ドル。マヌカ・ハニーより高額だったけれど、 高いだけあって、プレゼンテーションがファッショナブルなのに加えて、味も非常に美味。 なので、友達に分けてもらえたのは本当にラッキーなのだった。





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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。
丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。
FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。
その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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