Jan. Week 3, 2015
” Coconut Oil Pulling ”
セレブも実践するナチュラル・ティース・ホワイトニング
”ココナッツ・オイル・プリング”



現代人の体内には2万種類ものケミカルが混入していると言われるけれど、 ケミカルが体内に入るルートは、皮膚、呼吸器系、食べ物として口から入るケースなど様々。
中でも要注意と言われるプロダクトは、鉛の成分を含んだリップスティックやリップグロス、 歯磨き粉、マウス・ウォッシュなど、皮膚や粘膜に加えて、口からもケミカルが混入するプロダクト。
またここ数年では、歯のホワイトニングのために、ケミカルをたっぷり使った ホワイトニング・ストリップを歯に装着したまま眠るなど、 マウス・プロダクトからケミカルが体内に入る確率は増える一方。

そんな中、2〜3年前から ヘルス・コンシャスなセレブリティやナチュラル志向のライフスタイルを心掛ける人々の間で、 安全で有効なティース・ホワイトニングの手段としてもてはやされるようになったのが ココナッツ・オイル・プリング。
この手法について書かれた本まで出版されているけれど、 ケミカルを使わずに歯を白くして、しかも歯茎の健康を高め、バクテリアを防ぐので口臭予防にもなり、 虫歯まで改善してしまうというマルチ効果を発揮するのが ココナッツ・オイル・プリングなのだった。






では、具体的にココナッツ・オイル・プリングとは どんなものかと言えば、 スプーンに一杯のココナッツ・オイル、それも真っ白い固形のオイルを 口に含んで、20分間、口の中に満遍なくそのオイルを行き渡らせるというのがその手法。
朝1回だけでOKであるけれど、この20分間は喋ることができないので、 出勤前などに 家族とコミュニケーションをしなければならないライフスタイルの人には不向き。 でも20分間、、何も喋らずに 出かける準備をしたり、メークやブローをしながらココナッツ・オイル・プリングをするのは 「やってみると、さほど苦にならない」という人は多い上に、 昨今のアメリカは かなりのココナッツ・オイル・ブーム。
ココナッツ・オイルのヘルス&ビューティー用途の多さが注目を浴びた結果、ココナッツ・オイルを 常備している人がどんどん増えていることもあって、かなり一般的に知られてきたのがココナッツ・オイル・プリングなのだった。

これを行うのは歯磨きの前。 スプーン一杯のココナッツ・オイルは室温でも冷蔵庫の温度でもどちらでもOK。 最初は固形のオイルが舌の上で溶けて、どんどんオイリーになる感触を味わうけれど、 一度、口の中がオイルが液状になったら、今度はそれを歯と歯茎にからませるように口を動かすこと20分。 その後はそのオイルを吐き出して、普通に歯磨きをして終了というのがそのプロセス。
オイルには、バクテリアや老廃物が含まれているので、 決して飲み込んではいけないというのがルールになっているのだった。

人によっては、歯磨きの前にソルトでうがいをするケースもあるけれど、これはあくまでオプション。
これを1週間程度続けることによって、徐々に変化が現れるのが歯の健康。 歯のエナメル質が補強されて、色素沈着が薄くなる結果、歯が白く、ヘルシーなルックスになって行くのがココナッツ・オイル・プリング。
グウィネス・パルトロー、アン・ハサウェイ、シェイリーン・ウッドレーといった ナチュラル志向のセレブも行っていることで知られるティース・ホワイトニング&ケアなのだった。

ちなみに、私は今週からココナッツ・オイル・プリングをトライしているけれど、実は私の前歯はブリッジ。 でもブリッジも、ワインやコーヒーで徐々に色素沈着が起こっているので、それを安全にクリーンアップして、 歯茎のコンディションも改善してくれるというのでトライすることにしたのだった。 私の場合、1人暮らしなので朝起きて人と話す必要が無い分、新聞などを読んでいる間にあっという間に経過するのがこの20分。
オイルを口に含んでいるのは、あまり気分爽快とは言えないけれど、 口の中が痛くなるようなマウス・ウォッシュよりも身体には良いように思えるのだった。






前述のように、今や そのヘルス&ビューティー用途の多さで知られるココナッツ・オイルであるけれど、 アメリカのヘルス・ウェブサイトによれば、その有効と認められる用途は 何と100以上。
その中には、脂肪を燃焼する一方で、食欲を抑制して ダイエットのサポートをする効果、コレステロールを下げる効果、 アレルギー対策、モイスチャライザー、ヘア・コンディショナーの効果、脳を活性化しアルツハイマー予防をする効果などが含まれているけれど、 私が料理以外で、ココナッツ・オイルを使うのは もっぱら髪の毛と肌。

アメリカでは今週に入ってから、皮膚科医が「シャワーは1週間3回程度が肌の健康のために適切」とコメントしたことが 大きなニュースになっていたけれど、 1日に最低2回はシャワーを浴びる私にとって、1週間に3回のシャワーは考えられない頻度。 もちろんこれは、ドライ・スキンが多いコケージャンを対象にしたコメントだと思うけれど、 今の季節は空気が乾燥しているので、オイリー・スキンの私でも 時々肌の乾燥が原因のかゆみを経験することはあるもの。
かつては、そういう時にオリーブ・オイルを肌に馴染ませてからシャワーを浴びていたけれど、 ココナッツ・オイルを使い始めたところ、この方が肌にも髪の毛にも有効なことが良く分かったのだった。

髪の毛に使う場合も、肌の保湿目的に使う場合も、シャワーの20分ほど前に頭皮と髪の毛、肌全体に オイルをアプライするのが 正しい使い方。 これによって汚れが落ち易くなる上に、頭皮、頭髪、肌に必要な油分、水分がシャンプーや石鹸の洗浄効果で洗い流されずに済むというメリットがあるのだった。
また頭皮に使用すると、オイルの膜が シャンプーに含まれるケミカルの 毛穴からの混入をブロックしてくれるという効果もあるとのこと。
逆に、シャンプー後にアプライするのでは、頭皮や髪の毛に本来含まれる油分と水分が洗い流された後の保湿になるので、 プレ・シャンプー、プレ・シャワーにアプライするほどの効果は無いことが指摘されているのだった。
アメリカ人の友達の間では、ココナッツ・オイルをコーヒーや、今、トレンディなブロスに入れて飲んでいる人が多いけれど、 これはエネルギー・レベルを高めてくれる上に、食欲を抑えてくれるとのこと。

ココナッツ・オイルを何に使ったとしても、通常サイズのジャーがオーガニックのものでも7ドル前後という安価。 なので惜しげ無く、様々な用途に活用することが出来るのだった。


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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。


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