Jan. Week 4, 2012
” Louis Vuitton Sunglasses Daphne ”
” ルイ・ヴィトン・サングラス ダフネ ”



欧米のアパレルには、クルーズというシーズンがあるけれど、これは寒い季節に 温暖な気候のエリアにヴァケーションに行く人々を ターゲットにしたリゾート・コレクションで、ホリデイ・シーズンの直前頃からストアに並び始めるもの。
欧米で、スイムウェアやビーチウェアの新作が発表されるのは春夏コレクションよりも、もっぱらクルーズのシーズンで、 それは、サングラスも同様。 なので、日差しが弱いはずの冬の方がサングラスのバラエティ、特に定番以外の新作が豊富に揃っていたりするのだった。
でも、サングラスというのは決して日差しが強い夏や、リゾート地でのみつけるものではないのは周知の事実。 眼球のカラーが薄い欧米人は、光に非常に敏感なので、一年中日差しがある限りはサングラスが必需品という人が多いけれど、 紫外線から眼を守るのは、人種や眼球のカラーに関係なく大切なこと。
サングラスで、1年中紫外線から眼を守ることは、1年中 肌にサンブロックを使用することと 同じ位大切 と専門家も指摘しているのだった。

そんなニーズはさておき、私が何となく定期的に購入するのがサングラス。
厳密に言えば、定期的に購入しては 売ってしまうのがサングラスで、その理由はファッションの観点から気に入って、 自分に似合うと思うものが、必ずしも掛け心地が良い訳ではないため。
私は子供の頃から視力が良かったこともあって、眼鏡の類はサングラスしかかけないけれど、 それだけに 掛け心地の許容範囲が非常に狭くて、購入時には掛け心地が良いと思っていても、 実際に日常生活の中で掛け始めると 重たすぎたり、 軽くても落ちてきたりと、 様々な問題が出てきて、掛けていることを忘れさせてくれるようなタイプにはなかなか巡り会えないのだった。
なので、スタイルが気に入っている上に、掛け心地の良いサングラスは私にとって本当に手放せないけれど、 現時点で そんな手放せない存在になっているのは、スポーツ用のセリーヌ、サイドにラインストーンのロゴ・マークをあしらったシャネル、 そしてやはりサイドにライン・ストーンでモノグラムの模様をあしらったルイ・ヴィトンのサングラス、そしてトム・フォードのホイットニーの4つ。
女性の場合、サングラスをカチューシャ替わりにすることが多いので、そんなことも考慮して購入しなければならないけれど、 私にとって、この4つは完璧に全ての条件を満たしてくれているのだった。

その私がつい最近特に買う気もなく、眺めていたのがルイ・ヴィトン・ブティックのサングラス・セクション。
というのも、待ち合わせた友人がなかなか現れなかったためで、私は20分もの間 ブティックの中を歩き回って暇つぶしをすることになったけれど、 サングラスのセクションに、見たことがないスタイルがいろいろ登場していたので、友人がやってくるまで 片っ端から試して楽しんでいたのだった。
その中で、気に入ったのがここに紹介するダフネなのだった。

ダフネにはブラック、ブラウン、カーキの3色があるけれど、私が気に入ったのはブラウン。 というのも、既に持っているルイ・ヴィトンがブラック&シルバー/ラインストーンなので、 ブラウン&ゴールドの方が感じが変わって良いかと判断したしたためだけれど、このダフネだけでなく、 基本的にルイ・ヴィトンのサングラスというのは非常に良く出来ていて、どれを掛けても掛け心地が良いだけでなく、 グラスやフレームのプロポーションが良く計算されていて、誰にでも似合うスタイルが多いラインナップになっているのだった。
それに比べると トム・フォードなどは、本当に似合う人と似合わない人に、はっきり分かれるサングラスが非常に多く、 私が持っているホイットニーは アンジェリーナ・ジョリーも掛けていたトム・フォードの大ベスト・セラーであるけれど、 これは彼のラインナップの中では、例外的に誰にでも似合うスタイルと言えるのだった。





ダフネに話を戻せば、デザインはクリーンでシンプルなモダンなスタイルで、 レンズがフレームから離れているところが私が気に入っているところ。 さらにモノグラムのモチーフがつるの先端や、センターに小さくあしらわれて、非常に有効なアクセントになっているのだった。

私個人としては、今現在だとサングラスを買いたいブランドは ルイ・ヴィトンとトム・フォードの2つだけで、 シャネルに購買意欲をそそられなくなったのは、ニューヨークで見かけるシャネルのサングラスを掛けている人というのが、 往々にして「サングラスがシャネルなだけ」というスタイルをしているため。
非常に多いのが、シューズやバッグ、服装は全くの手抜きで、悪趣味なネールアートをして、サングラスがシャネルという女性。 こうした女性はもっぱらロゴ・マークやCHANELの文字が大きくフィーチャーされたスタイルを掛けているけれど、 さすがのシャネルも下品に見えるというのが私の偽らざる感想なのだった。
そもそも、サングラスというのはバッグやシューズやアパレルほど高いアイテムではないから、 ちょっとお金を貯めれば、誰でもシャネルに手が届くもの。 しかも服を選ばず、シーズンと無関係につけられるアクセサリーで、ベーシックなスタイルさえ選んでいれば、 さほどトレンドも関係ない訳で、一張羅ルブタンや、一張羅マノーロより ずっと安上がりで、使い回しが効くアイテム。
こうしたサングラスでブランドをひけらかそうとするタイプは、決してバレンシアガや、トム・フォードには行かず、 誰でも知っている一流ブランドで、しかもそれが一目見て分かるデザインに走る訳だけれど、 その格好のチョイスになるのが、やはりシャネルなのだった。

もちろんルイ・ヴィトンも、誰でも知っている一流ブランドで、そのロゴが良く知られる存在であるけれど、 ルイ・ヴィトンのサングラスを掛けている人があまり多くない最大の理由はそのお値段。
ここに紹介したダフネは600ドル。シャネルでもトム・フォードでもトップ・ブランドのサングラスは大体300ドル台半ば〜400ドル台半ばで 買えるものだけれど、ルイ・ヴィトンは値崩れしたグッチが3つ買えるようなお値段。 サングラスは 失くし易いアクセサリーでもあるので、一度でもサングラスを失くしたことがある人だと、 ルイ・ヴィトンのお値段を出すのは馬鹿らしいと思うようなのだった。

私は滅多に物を失くさないタイプなので、「失くしたら勿体無い」という懸念を購入時に抱くことはまず無くて、 それよりも考えるのは、もし実際に日常生活で掛け始めて、気に入らなかった場合、 リセール・ストアで売ってしまうことになるので、その際に高いお値段がつくブランドであるかということ。
そのリセールの世界で、実際に最も高額で売れるのがルイ・ヴィトンのサングラス。 その理由はオリジナルの価格が高額である上に、バッグのようにリセールの世界で商品が数多く流通していないこと、 そしてもちろん需要が高いブランドであるためなのだった。

ところで、「サングラスを買う時は、実際に掛けて見ないと分からない」という人が少なくないけれど、 それはYesであり、Noでもあるというのが私の考え。
世の中には掛けてみると思いのほか似合うというサングラスがあるけれど、 どんなに掛けた姿が似合っていても、サングラスそのもののデザインが好きでなければ、 購買欲をそそられないし、たとえ血迷って買ってしまったとしても 結局は それほど掛けないで終わってしまうことになるというのは、 私だけでなく、誰もが感じて 認めること。
なので まず好きなデザインを選ぶのは鉄則で、それがさほど顔の形を選ばないスタイルであれば、通販で購入してもほぼ失敗が無いのがサングラス。 逆に私の場合、ストアで散々トライして購入しても、 実際に使い始めると付け心地が悪かったり、重さが気になったり、 ヘアスタイルを替えると似合わなかったりして、 そのたびに返品したり、再販したりを繰り返している訳である。

よく、顔の周りに安っぽいものを身につけると、人間までチープに見えてしまうというけれど、 私が思うに それは紛れもない事実。
なので、サングラスはある程度の投資をしなければならないアイテム。それは男性でも、女性でも同様だと思うのだった。





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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。
丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。
FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。
その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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