Jan. Week 5, 2014
” Super Bowl Hype ”
”スーパーボウル・ハイプ”



今週末、2月2日の日曜に行なわれるスーパーボウルは、第48回目にして 初めてニューヨーク・エリアで行われるもの。 
NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)史上、ルーフの無い、寒いエリアで行われるスーパーボウルは今回が初めてなのだった。
スーパーボウルは、ホスト・シティに5〜6億ドル(約500〜600億円)の 経済効果をもたらすといわれるドル箱イベント。 試合自体は1日であるけれど、その前の1週間はイベントが目白押しで、 この時期にホスト・シティには約40万人が訪れると言われているのだった。





そんなスーパーボウルが行われるとあって、ニューヨーク・エリアはスーパーボール・ハイプでお祭り状態になっているけれど、 そんあスーパーボール企画の目玉になっているのが、タイムズ・スクエアを中心に13ブロックを交通閉鎖してクリエイトされた スーパーボウル・ブルバード。正午から午後10時まで、ライヴ・コンサートを含む 様々なアトラクションが行われているのがこのエリア。
ここに大きく陣取っていると同時に唯一の有料アトラクションになっているのが、高さ60フィート=約18.3メートルのスライド(滑り台)。 1回5ドルのこのスライドは、階段を上って天辺まで行かなければならないので、 デモンストレーションで フリーライドをさせてもらったメディアの記者が、こぞって息切れ状態であったけれど、 長い時は待ち時間が1時間。
それ以外に、スーパーボール・トロフィーとして知られる、ティファニー製作のヴィンス・ロンバルディ・トロフィーの展示なども 行われており、オープン以来大盛況となっているのだった。






もう1つ、今回のスーパーボウル・プロジェクトで目玉となっているのが、NFLが史上初めてオープンした スーパーボウルのテーマ・レストラン。
第48回スーパーボウルにちなんで、「Forty Ate (Ateは Eatの過去形) / フォーティー・エイト」と名付けられたレストランは、 タイムズ・スクエアを真正面に眺められるルネッサンス・ホテル内に、スーパー・サンデーまでの期間限定で オープンしたステーキ・ハウス。 レストランの運営を担当するのは ”ユニオン・スクエア・カフェ”や”グラマーシー・タヴァーン”といったニューヨークの人気レストランに加えて、 ハンバーガーの”シェイク・シャック”で知られるレストランター、ダニー・メイヤー。 レストラン内には 過去のスーパー・ボールの勝者チームが製作したスーパーボウル・リングが 全て展示されるなど、メモラビリアを眺めて楽しめるように企画されているのだった。
当然のことながらスーパーボール・ブルバードを目の前に眺められるこのレストランは、VIPテーブル・パッケージを購入した場合は、 そのお値段は何と日本円にして500万円。 でもそれ以外は、普通のレストランと同じ程度のお値段で食事が楽しめるようになっているのだった。




さてニューヨークといえば、アメリカのファッション・キャピタルでもあるけれど、それを象徴するようにブルーミングデールズが企画したのが、 CFDA(アメリカ・ファッション評議会)との協賛で、ファッション・デザイナー&ファッション・ブランドにフットボール・ヘルメットの オリジナル・デザインを依頼するというプロジェクト。その結果 製作されたのは写真上のような ユニークなヘルメットを48点。 このヘルメットは、ブルーミングデールズの店内に展示される一方で、 サイレント・オークションに掛けられ、その売上げはチャリティに寄付されることになっているのだった。

フットボールというと、男性が好むスポーツというイメージが今も根強いけれど、 実際には ファンの約半分を占めているのが女性。しかも女性ファンの方が男性よりも急速に数を増やしていることが伝えられているのが実情。
これを受けてNFLでは、チーム・ユニフォームを女性用のフィットしたデザインで製作するようになって久しい状況で、 スーパーボウルのオフィシャル・アパレルも 女性用のアイテムが極めて充実しているのが今回。
メーシーズでは、そんなオフィシャル・グッズのみを取り扱う スペシャル・ショップのために フラッグシップ4階の全フロアを提供。
サックス・フィフス・アベニューでも今週はテールゲート・パーティー(フットボール・スタジアムのパーキングで行うバーベキュー・パーティー)を 企画するなど、大手のデパートがこぞってスーパーボウル・フィーバーに便乗しているのだった。





スーパー・サンデーは、アメリカではハロウィーンと並んで 最もパーティーが沢山行われる日。 それと同時に、最もピザのデリバリーが多い日でもあるけれど、今回のスーパーボウルでは ニューヨークのありとあらゆるレストランが、スーパーボウル用のテイクアウト・メニュー、ケータリング・メニューを特別に製作。
ブランチで有名なサラベスでさえ ”スープ・ボール”と称して、同店名物のトマト・クリーム・スープとビスケットの ケータリング・メニューを特別にクリエイト。(写真上、上段左側)
そうかと思えば、ニューヨークのベスト・バーガーの1つに数えられる 5ナプキン・バーガーでは、同店の名物バーガー 6つをスライダー(ミニ・バーガー)サイズで パッケージにして、チキン・ウィングやディップとセットにしたケータリング・パッケージをクリエイト。
安価なレストランから、高額レストランまでが同様のスーパーボウル・メニューをクリエイトしているのだった。

その一方で、手ごろなメモラビリアとして話題になっているのは、ニューヨークのバス&地下鉄を運営するMTAが製作した、 スーパーボール・バージョンのメトロ・カード。(写真上、中段右側) MTAでは、4パターンのデザインで、それぞれ25万枚ずつを生産。合計100万枚のスーパーボウル・スペシャル・エディションのメトロ・カードが、 スーパーボウルの翌日2月3日まで販売されることになっているのだった。




ニューヨークのシンボルであるエンパイア・ステート・ビルも スーパーボール・ハイプの重要な要素を担っていて、 それが ケーブル会社ヴェライゾンとスポーツ・ケーブル・チャンネルESPNが企画した「Who's Gonna Win?」。
「ソーシャル・メディアを使った最初のライトアップ・ショー」として話題になっている同プロジェクトは、 人々がスーパーボウルの結果予測をツイートし、その勝利予測が多いチームのカラーで エンパイア・ステート・ビルがライトアップされるというもの。
したがって、シアトル・シーホークス勝利のツイートが多い時は、写真上右のようにブルー&グリーン、 デンバー・ブロンコの勝利予測が多い時は、オレンジ&ホワイトでライトアップされるのだった。 この企画は1月27日〜2月2日のスーパー・サンデーまで行われて、 リアル・タイムで人々の勝利予測がライトアップ・カラーに反映されるとのこと。
さらにスーパーボウル当日には、アメリカ国歌が斉唱されている際には レッド・ホワイト&ブルーの愛国心カラーでライトアップされ、ゲームのスコアに合わせて、 ライトアップカラーが変わり、勝利の瞬間と共に、勝者チームのカラーでライトアップされることになっているのだった。

ところで私はニューヨーク・ジャイアンツのファンであると同時に、今年のスーパーボウル出場チーム、 デンバー・ブロンコのクォーターバック、ペイトン・マニングの大ファン。 なので、今年のスーパーボウルは たとえニューヨークで行われなかったとしても、かなり観戦に熱が入ってしまいそうだけれど、 熱が入っているのはスーパーボウル・パーティーをホストする友人にしても然り。
特に対戦カードが決まってからは、毎日のようにスーパーボウルのニュースが報じられるので、 ニューヨークに暮らしていたら、嫌でも盛り上がらずに居られないのが今年のスーパーボウル・フィーバー。

そのスーパーボウルのチケットは、史上最低気温の中で行われる試合とあって、 過去のスーパーボールのチケットに比べて プレミア価格は低め。 ところが、会場であるメットライフ・スタジアムのブース席は逆に過去最高価格をつけたと言われるのだった。
外がどんなに寒くても、ガラス張りの屋内でパーティーを楽しみながら観戦が出来るこのブース席のお値段は、 日本円にして5000万円〜1億円。
高額なのはチケットだけでなく、スーパーボウルのCM放映料も 今回は30秒のCMが 約4億円という破格値になっているのだった。





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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。
丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。
FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。
その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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