Jan. Week 5, 2015
” Super Bowl Party Food ”
スーパーボウル・パーティー・フード


先週、久々に会ったアメリカ人の女友達が私に尋ねて来たのが、 「スーパーボウル・パーティーって、どんな食べ物を持って行ったら良いの?」という質問。
今週日曜は、スーパーボウルが行われるスーパー・サンデー。 私の友達は、フットボールには殆ど興味は無いものの、 彼女の友人夫婦の家で行われるスーパーボウル・パーティーには 独身男性が沢山来るということから、今回は参加することにしたそうで、 主催者側からは、「自分が好きなゲームデイ・スナックを持参するように」との通達があったという。
でも彼女は そもそもフットボールの試合はおろか、殆どスポーツを観ないので、 ゲームデイ・スナックと言われても、人が何を食べながらスポーツ観戦をするのかも分からないとのこと。
そこで、”スーパーボウル・スナック”というキーワードでグーグルしたというけれど、 出てきたのは 手作りの料理の写真ばかり。 スポーツを観ないだけでなく、料理もしない彼女は、すっかりお手上げ状態で、 フットボール・ファンである私に質問してきたのだった。






その私はと言えば、アメリカに来てからというもの、スーパーボールは一度も欠かさずに観ているほどのフットボール・ファン。
当然のことながらゲームデイ・スナックや、スーパーボール・パーティー・フードにも詳しいけれど、 今やスーパー・サンデーは、ハロウィーンと並んで最もパーティーが行われる日。
この日はピザのデリバリーが年間で最も多い日としても知られているけれど、 私がこれまで出掛けたスーパーボウル・パーティーでは、デリバリー・ピザが出てきたことは一度も無いのが実情。 2008年にニューヨーク・ジャイアンツが スーパーボウルに勝利した際には、試合後も参加者が盛り上がって 飲み続けている間に、 パーティー・フードが底を尽きて、デリバリーのピザをオーダーしたことがあったけれど、 それが唯一、私がスーパーボール・パーティーで食べたピザなのだった。

ではスーパーボウル・パーティーでは 通常何を食べるかと言えば、 絶対に必要なフードはチップス&ディップ、バッファロー・ウィング(骨付きのチキン)、そして何らかのサンドウィッチ。 特に、ここ数年はバッファロー・ウィング無しにスーパーボウル・パーティーはあり得ないというほど ニーズが高まっているけれど、アメリカ人が好むのは甘めのソースをつけて焼いたウィングを、 ランチ・ドレシングやブルー・チーズのディップにつけるという超高カロリーな食べ方。
更に、昨今ファースト・フードの人気メニューになっているモッツァレラ・スティック(モッツァレラ・チーズのフライ、トップの写真の下段左)も スーパーボウルのマストハブ・スナックになっていて、 ドミノ・ピザを始めとする大手のピザ・チェーンのメニューには、必ずバッファロー・ウィングとモッツァレラ・スナックがリストされているのだった。
このことからも分かる通り、スーパーボール・パーティーのフードは、高脂肪、高カロリー、高塩分であればあるほど歓迎されるのが実際のところ。 オーガニック、グルテン・フリー、ヘルシー、ロウ・フード等をメニューに謳ったら、 誰もそのスーパーボウル・パーティーにはやって来ないのは目に見えているのだった。

例えば、写真上左は アメリカで ”ドメスティック・ディーバ”と崇め立てられるマーサ・スチュワートのスーパーボウル・メニューであるけれど、 多くのアメリカ人男性、特にフットボール・ファンであったら、スーパーボウル・パーティーに出掛けた家のテーブルに この料理がのっていたら、ガッカリすると思うのだった。 というのは、ウィングにソースがしっかり絡まっていない上に オレンジが添えてあるようなヘルシー・バージョン。 ディップは、ウィング用と併せて2種類しかなくて、チップスより生野菜が多いのも大きなマイナス。 更に料理のバラエティと量も少なく、面白みが無いのがこのメニュー。
逆に写真上右側は、マーサ・スチュワートに比べると、全く洗練されていないものの フットボール・ファン、特に南部、中西部出身の男性だったら 大喜びしそうなメニュー。 野菜はポテト・サラダ程度で、チキンはフライ、南部の人が好んで食べるチリ・コン・カンやナッチョス、 バーベキュー・サンドウィッチといったフットボール観戦フードの定番が並んでいて、 量と言い、高カロリー、高脂肪ぶりと言い、文句なしのパーティー・テーブルになっているのだった。







このように個人宅で行われるスーパーボール・パーティーの場合、そのメニューは手料理が多いけれど、 手が掛かるので年に1度のスーパーボウルの時でないと作らないというスペシャル・メニューもあって、その最たる例は、 スナック・スタジアムとレイヤー・ディップ。
スナック・スタジアムは、写真上のように食べ物で作るフットボール・スタジアム。
写真上、上段左は、昨年ニューヨークでスーパーボールが行われた際に「テイスト・オブ・NFL」がクリエイトした 巨大なスナック・スタジアムであるけれど、大規模なものはその骨組みから作り始めて、完成までに10時間以上を要するケースも少なくないとのこと。
ケータラーに依頼すると、規模によっては数百ドルから千ドル以上になると言われるスナック・スタジアムであるけれど、 インターネット上には、その”Do It Yourself”ヴァージョンのハウツーもかなり特集されているのだった。




レイヤー・ディップは、その言葉の通りディップのレイヤーで、写真上左は第47回スーパーボウルの際に、 ウェブサイト、バズ・フィード・ドット・コムがレシピを掲載した 47レイヤーの伝説的なディップ。
でも通常は写真上中央の7レイヤー・ディップが手の込んだレイヤー・ディップの定番で、チーズやワカモレ、サルサ、クリームチーズなどがレイヤーになったもの。
さらに、スーパーボールに付き物なのは フットボール・モチーフのデザートで、写真上のようなチョコレート・ディップのストロベリー、 アイスクリーム・ケーキ、カップケーキなどがフットボール・モチーフでクリエイトされていたり、参加チームのロゴがフィーチャーされている というのが、 スーパーボール・パーティーで もてはやされるデザートなのだった。




では、かく言う私が 通常、スーパーボール・パーティーに何を持って行くかと言えば、 定番は写真上左側のキャンディード・ベイコン。
これは、ベーコンの上にブラウンシュガーを乗せて、220度のオーブンで15分ほど焼くだけのスナック。 ペッパーがまぶされたアップルウッド・スモーク・ベーコンを使うと、更に味が複雑になって美味しいけれど、 基本的にベーコンには既に塩味が付いているので、ブラウンシュガーを乗せる以外は、 何もする必要が無いのがこのメニュー。大切なのはワイヤー・ラックに乗せて焼くことで、 そうすることによって脂がラックの下に落ちて、ベーコンがヨレヨレにならずにパリッと焼けるのだった。 通常、このベーコンを30枚くらい焼いて、空になったジャムのボトルに差して持って行くけれど、 これは試合が始まるまで 残っていた事が無いくらいの人気アイテム。
このベーコンを食べた男性からは、既婚者、未婚者を問わず頻繁にプロポーズを受けるのに加えて、 凄く料理が上手だと思われたりもするのだった。

それとスーパーボール・パーティーには持っていかないけれど、スーパーボウルがきっかけで学んだ パーティー・メニューが ピッツァ・ビアンコ・ディップ。(写真上中央&右)
これは、数種類のチーズとトマト・ソースをレイヤーにして作る ピッツァ・ディップのホワイト・ピザ・バージョンで、 モッツァレラ・チーズ、リコッタ・チーズ、パルメジャン・チーズ、クリーム・チーズ等とスパイスをレイヤーにして、 オーブンで焼いただけのもの。バゲットをディップして味わうと、チーズ・フォンデュのようで凄く美味で、 ホワイト・トリュフのオイルをトッピングすると、更に美味しくなるのだった。

ところで、スーパーボウル観戦と食事のタイミングは、通常は試合前のプレ・ゲーム・ショーを見ながら、 軽く食事をして、試合が始まったら もっぱら観戦に集中。この間に食べるのは、 チップス&ディップ、ポップコーンやナッツ等の スナックやフィンガー・フード。
そしてハーフタイム・ショーを観ながら 食事をして、そのまま第3クォーターも何となく食べ続けて、 第4クォーターで、再び試合観戦に集中。 試合後に再び飲み直しながら、何かを摘むというのが、どんなスーパーボウル・パーティーでもありがちな ペース。
したがって、数時間、食べ続けることになるけれど、それもスーパーボウルの醍醐味の 1つになっているのだった。


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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。


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