Feb. Week 2, 2011
” Christian Louboutin Altadama ”
” クリスチャン・ルブタン アルタダーマ ”



CUBE New Yorkのファッションのセクションでも ヌード・パンプスの特集をしていたけれど、私自身、昨年からずっと探し続けていたのが、エナメル素材のヌード・パンプス。
今やハリウッドではドレスのカラーにかかわらず、ヌード・カラーのパンプスを合わせるのがメインストリームになって久しいけれど、 これはヌード・パンプスが服とコーディネートし易いのに加えて、脚を長く見せるという利点があるため。 言って見れば、女子フィギュア・スケートの選手がヌード・カラーのスケート靴を履くのと同様でもあるけれど、 ヌード・カラーのパンプスは、定番でありながらも、現時点で最もトレンディ、かつファッショナブルに見えるフットウェア。
なので、気に入ったものを探してバンバン履こうと思っていたのだった。

そこで、バーグドルフ・グッドマンドや、サックス・フィフス・アベニュー、バーニーズ、クリスチャン・ルブタンのブティックなどに行って、 片っ端からヌード・パンプスをトライして早、半年以上。 でも一向に購入に及ぶことは無かったのだった。
ヌード・パンプスを選ぶのに何がそんなに難しかったかと言えば、まずブランドにこだわっているためで、 私は最もヌード・パンプスが充実してるブランド、ジミー・チューとは何故か相性が悪く、相性が良いのは断然マノーロ・ブラーニックであるけれど、 マノーロは残念ながらヌード・パンプスが充実していないブランド。
セレブが昨今こぞって履いているブライアン・アトウッドは、もうかれこれ4〜5年愛用しているエナメルのオープン・トウ・パンプスがあるけれど、 人気のマニアック・パンプスは、私の足にフィットせず、履いた印象も似合わないので、あっさり却下したのだった。 そこでクリスチャン・ルブタンから探すことにしたけれど、その理由の1つは、ヌードのパンプスだったら、靴底がヌード・カラーよりルブタン・レッドの方が スタイリッシュに見えるかと判断したため。

以来、ルブタンの定番であるシンプルやプリヴェ(写真右)をトライしたけれど、買おうと思っては、何故か思い留まる状態が続いていたのだった。
そんな中、全く買う気も無くトライしたのが、ここに紹介するクリスチャン・ルブタンのアルタダーマ。 なぜ買う気が無かったかと言えば、写真上で見ての通り、高さ14cmの超ヒールに加えて、4cmのダブル・プラットフォームなので、 あまりにヒールが高すぎると考えたため。 だから、買うどころか、どのくらい歩き難いかを試そうと思って履いてみたのだった。
ところが、いざ履いてみると思いのほか歩き易い上に、立っているは全然苦痛にならない履き心地。 加えて、冗談みたいに脚が長く見えるところも気に入ってしまったのだった。
もちろん、ここまでプラットフォームが分厚いと、ミートパッキング・ディストリクトのような道がデコボコのエリアを歩くのは、 バランスを崩しそうで怖いけれど、レストランに食事に行くようなオケージョンであれば、 さほど歩くことはないので、プラットフォームの超ハイヒールでも全く問題が無いのだった。

ルブタンはスタイルごとに生産工場が異なることもあって、サイズがスタイルごとにマチマチで知られるブランド。 それだけに、フィットするスタイルは物凄く履き心地が良いけれど、フィットしないものは シュー・ストレッチャーを使ったり、ヒール・パッドを使ったりして、格闘しながら履けるコンディションにしなければならないけれど、 そういう足に合わないシューズほど、ストアやブティックでトライしている時は、何も問題が無いように感じられるもの。
でもアルタダーマについては、見た目とは裏腹に 本当にサプライズの履き心地だったので、「シューズは履いてみないと分からない」 ということをポジティブな意味で 学んだ数少ないケースなのだった。
欧米には 「If the Shoe Fits, Buy It 」という言葉があるけれど、 確かに足にフィットしたシューズは財産。それにスタイルが伴えば、何を置いても買っておくのが得策。
現時点でアルタダーマの唯一の問題は、ヒールが高すぎて、クローゼットの中のシューズ収納用のプラスティックのドローワー(引き出し)に入らないこと。 なので、気に入っているシューズにもかかわらず、購入以来、ルブタンの箱に入ったまま クローゼットの外で置き去り状態になっているのだった。





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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。
丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。
FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。
その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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