Feb. Week 2, 2013
” DIY Facial Cupping ”
” DIY フェイシャル・カッピング ”



カッピングは、日本語では吸玉とも呼ばれているセラピー。
私が最初にカッピング・セラピーの存在を知ったのは、2004年、グウィネス・パルトローが カッピングをした後の、丸い斑点が残る肌で ストラップレスのトップを着用して、イベントに登場したスナップを見た際(写真下、右から2番目)。 グウィネスのスナップのお蔭で、当時かなりカッピングがメディアに取り上げられたけれど、 カッピング自体は、ギリシャ、エジプト、中国、イタリアでも 昔から行なわれてきたセラピーで、 肩こり、頭痛、冷え性、アレルギーなどの治療に用いられてきたもの。

通常はアーキパンクチャーのサロン等で 受けるのがこのトリートメントで、 背中のリンパの経路に、ガラスやプラスチック製のカップを置いて、 カップの中の空気をマシンやポンプ、もしくは火を使って抜き取り、真空に近い状態にするのがそのやり方。 すると、肌がカップの中に吸い込まれ、その吸着力で皮膚の表面にまで引き上げらて来るのが、毛細血管内に滞っていた血液。 その結果、滞っていた血液が流れだすため、血液の循環が良くなると同時に、それに伴う様々な健康的メリットが得られる というのが 同セラピー。
したがって、冷え性、頭痛、肩こり等の治療にカッピングが用いられるのは、理にかなっているのだった。

一説では、血管内に滞っている血液が多いほど、カッピングの跡が赤く残る言うけれど、 写真下左から2番目の 中国の水泳選手のような、濃い跡が残るのは、やはり かなりエクストリームなカッピング(写真下一番左)をしているケースが殆どとのこと。
写真下一番右は、TV女優のアナリン・マッコードであるけれど、どんなにルックスが良くても 肌にこんな大きな斑点があるのは、あまりセクシーとは言えないもの。 もちろんカッピングの跡は 言ってみればキスマークのようなものなので、 時間が経過すれば 薄くなるけれど、エクストリームなカッピングを行なった場合、 それが完璧に消えるまでに 1〜2週間を要することは珍しくないという。




幸いなことに、私は 肩こり、頭痛、冷え性、アレルギーとは全て無縁な上に、 どうしても この巨大な赤い斑点には抵抗があったので、身体に良いと言われても 全く興味が持てなかったのが カッピング。 そんな中、3週間ほど前に見つけたのが、ここにご紹介する そのカッピングのDIY(Do It Yourself)ヴァージョンのプロダクトなのだった。
カッピングというと、ボディにするセラピーというイメージがあるけれど、 このプロダクトはフェイス用で、 円錐シェイプの シリコン・カップを用いるもの。 このカップを指で押し潰すことによって、中の空気を抜いて 肌に押し付ける という非常に原始的なメソッド。
サロンで行なうカッピングのような、真空状態には程遠いけれど、 それでも かなり皮膚が引っ張られるのは十分実感出来るもの。
実際、このシリコン・カップに肌を吸着させただけで、 肌が若干赤くなるけれど、もちろんその赤みは直ぐに落ち着くのだった。
やりすぎると、内出血のように赤みが24〜48時間程度、残る場合もあるけれど、 それはコンシーラーを使わなくても、ファンデーションで隠れる程度。 本格的なカッピング・セラピーのような真っ赤な跡が つく心配は皆無なのだった。




私が突如、今まで興味が無かったフェイシャル・カッピング、それも DIY ヴァージョンをトライしてみようと思ったきっかけは、 以前このコラムでご紹介した ビー・ヴェノム・マスクが肌をナチュラルに若返らせるプロセスで、 血流というものが コラーゲンとエラスティンの分泌に いかに大切かを学んだため。
でも、フェイシャル・カッピングの効用は血流、及びコーラーゲン、エラスティンの分泌促進だけでなく、 毛穴の奥の汚れを取って、毛穴を小さくする効果や、ほうれい線、目の下のシワやたるみの改善、二重顎の改善、 肌にヘルシーなグロウをもたらす、スキンケアの浸透を良くする等、良い事だらけ。 しかも、アクネが出来難い肌になるという効果まで謳われているのだった。

DIY ヴァージョンの シリコン製のカッピングは、既にネット上で いろいろな種類が発売されていたけれど、私が選んだのは、bellabaci / ベラバチ というネーミングのもの(写真下左)。 ネット上に 一般に出回っている物よりは、 若干割高であるものの、シリコンのカップがしっかりしているので、 長く使えるのが魅力なのだった。
シリコン・カップを使ったDIY ヴァージョンのカッピングが、サロンで行なうカッピングと異なる点は、 肌を吸着させるだけでなく、 その状態でカップをリンパの流れにしたがって動かすというマッサージを行なう点。
これによって、吸着力こそは サロンのカッピングより劣るものの、 血流だけでなく、リンパの流れも促進する効果がもたらされるのだった。




トリートメントは洗顔後に行なうもので、カップの滑りを良くするために、オイルを薄っすらアプライしてからのスタート。
当然のことながら、顔は頭蓋骨のカーブのせいで、カップをピッタリ吸着できる面積が限られていて、 カップを吸着させたまま 動かそうとすると、空気が入ってしまうことも多いけれど これは、2〜3日練習すると、だんだんコツが掴めてくるのだった。
もちろん肌を吸着した状態を10〜30秒程度保つのも、トリートメントの1つなので、 それもリンパの流れにしたがって行なうことになるけれど、これとカップを動かすマッサージをミックスすることによって、 スキンケアで得られる効果とは異なる、肌の弾力や血色の向上が実現できるのがフェイシャル・カッピングの魅力。

私は ほうれい線と、頬のたるみを集中的にトリートメントし始めたけれど、 そのお蔭で顎のラインがすっきりしてきたことが実感できているのだった。

ちなみにベラバチのカップは、硬めのシリコン・カップと、柔らかめのシリコン・カップが2つセットになっていて、 硬めを使うと、それだけ吸引力がアップするという仕組み。 したがって、顔の箇所に応じて 使い分けるようにデザインされているのだった。
スキンケアを行なうのは、カッピングのトリートメントが終わってからになるけれど、気のせいか、 カッピングを始めてからの方が、 ビー・ヴェノム・マスクの浸透が良いように思っているのだった。




写真上は、そのDIY カッピングの ボディ・バージョンであるけれど、ボディ用も肌に吸着させてカップを動かすことによって リンパ・マッサージをするのは顔用と同じ。
ボディ用には、冷え性の改善や関節の痛みの治療、脚のむくみの解消 といった効果があるけれど、 それだけでなく、ストレッチ・マークやセルライトを改善してくれるとのこと。
ボディ用のカップは、当然ながら顔用よりも大きめになっているけれど、1日10分のトリートメントを根気良く 2ヶ月程度続けることによって、 セルライトが驚くほど改善されるのだった。 その効果は、「レーザー・トリートメントを超えるほど」との声が、サロン業界から上がっているほどで、 たかだかシリコンのカップとは言え、侮れないパワー。
「百聞は一見にしかず」なので、以下がそのトリートメントの Before と After であるけれど、 レーザー無しに ここまで改善できる効果は、 本当にスゴイ!と思うのだった。




このシリコン・カップのお値段は、約50ドル。
今後、CUBE New York でも取り扱いの見込みです。





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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。
丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。
FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。
その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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