Mar. Week 1, 2015
” Cauliflower As Carbs ”
今アメリカで大流行のレシピ!
カリフラワー・ブレッド、カリフラワー・ライス & More



アメリカではダイエットにトレンドがあるように、食材にもトレンドがあって、 例えば、過去3年ほどの間、トレンディだったのは グリーク・ヨーグルトとケール。
特にケールはジューシングやスムージーに使われるだけでなく、レストランでは レタスの代わりにハンバーガーに挟まれたり、シーザース・サラダや コールスローなど、 本来はローメイン・レタスやキャベツを使うべきレシピに用いられるなどして、 一躍トレンディな野菜になっていたのだっ た。

そんなケールのトレンドが一段落して、2014年から盛り上がってきたのはカリフラワーのトレンド。
とは言ってもカリフラワーを従来通り ソテーにしたり、ディップにつけて食べたり、スープやキャセロールに使うのではなく、 まるでチキンのように丸ごとローストするディッシュが シェルシュ・ミ ディを始め、 多くの人気レストランのメニューに登場(写真下左)。 その一方で 2014年秋口からは、 カリフラワーをフードプロセッサーで小さく刻んで調理する ”カリフラワー・ライス” のレシピがソーシャル・メディア上で一躍トレンディングになり、 ”カーブ・アルタナティブ”、すなわち ”炭水化物の置き換えフード”として大人気を博すようになっていたのだった。






お米を主食にする日本人の見地からは、やはりカリフラワー・ライスは、ご飯の代わりとは考え難いもの。 それでも、クスクスやキノアよりはずっと美味しく、食感も悪くないので、 私も昨年末からこのトレンドを受けて、カリフラワー・ピラフはこれまでに何度も作っていて、 私のお気に入りは、玉ねぎ、ガーリック、ウォルナッツ、クランベリー、ベイビー・スピニッチと一緒にカリフラワーを 炒めるものなのだった。
でもそうするちに、どんどんネット上に登場してきたのが、カリフラワーを使ったピザ・クラストやベーグル、 フラットブレッド等、もっとクリエイティブなレシピ。その実例は以下のようなもの。


写真上左は、カリフラワーのフラットブレッド、右は通常は小麦胚芽で作るタッブーラサラダをカリフラワーで作ったもの。


写真上左は、カリフラワーのフリッター、右はカリフラワー・ライスのレタス・カップ&ピーナッツ・ソース。


写真上左は、カリフラワーのドウにチーズをミックスして焼き上げた ピザ・ベーグル、右はカリフラワーのメキシカン・トルティア。




写真上左は、カリフラワー・シェファード・パイ。シェファード・パイはひき肉のソテーの上にマッシュト・ポテトを レイヤーにして、オーブンで焼き上げるディッシュであるけれど、これはマッシュト・ポテトの替わりに マッシュト・カリフラワーを使ったもの。右はカリフラワーで作ったセサミ・ベーグル。


写真上左は、カリフラワー・ピザ・クラスト、右はガーリック、ロマノ・チーズを混ぜたカリフラワー・マッシュポテト。

本当に様々なレシピがあるけれど、私が最も食欲をそそられたと同時に、ソーシャル・メディア上でも最もヴァイラルになっているのが、 このページのトップにフィーチャーしているグリルド・チーズ・サンドウィッチ。
これが他のカリフラワー・レシピよりも遥かに話題を博しているのは、 そもそもアメリカ人が グリルド・チーズ・サンドウィッチという食べ物を好むこともあるけれど、 やはりそのアイデアがユニークであるため。
ネット上には そのレシピが数バージョン登場していて、いずれも フードプロセッサーを持っていて、頻繁に料理をしている人にとっては、さほど面倒ではないプロセス。 でも 殆ど料理をしない人にとっては、まずフードプロセッサーを所持していないという障壁がある上に、 プロセスが複雑に思えるよう で、あっさりギブアップしてしまう傾向にあるのだった。




これを美味しく作るコツの1つは、カリフラワーをフードプロセッサーで小さく砕いた後、水分を除去すること。
レシピによっては、これをナプキンで包んで絞ったり、マイクロウェイブ(電子レンジ)で 水分を飛ばしたり、フライパンで炒めたりしているけれど、 すぐに調理をしないのであれば、そもそもカリフラワーという野菜は それほど水分が多くないので、 フードプロセッサーにかけたカリフラワーを大き目のボールに移して、蓋をせずに冷蔵庫にしばらく入れておくだけでも 十分に使用可能なコンディションになるのだった。

料理する段階になったら、オーブンを220度(華氏450度)にセット。 カリフラワーに溶き卵(入れ過ぎに注意)、パルメジャン・チーズ、細かく 砕いたモッツァレラ・チーズ(オプション)をミックス。 柔らかい粘土状にして、それを 写真上左のように、パーチメント・ペーパーを敷いたベーキング・シートの上で、 食パンのような四角形にして、ゴールデン・カラーになるまで焼き上げること約12分。 その後一度ひっくり返してさらに2分ほど焼いて、パンになる部分が 出来上がり。
その後、2枚の”パン”の間にチェダー・チーズや、エメンタール・チーズを挟んで フライパンで焼き、 チーズが溶けるほどに熱が通ったら出来上がり。 この時、テフロンのフライパンにバターを少し落として焼くのが最も美味しく仕上がるのだった。




このカリフラワー・グリルド・チーズ・サンドウィッチの決め手は、 美味しいチーズを選ぶことで、チーズさえ美味しかったら、美味しくなるのがこのレシピ。 でも、多くの人が不思議がるのが、どうしてわざわざパンをカリフラワーに置き換えてまで、 こんなにカロリーが高い料理を作るのかということ。

その理由の1つは、アメリカでは今もグルテン・フリー・ダイエットがメイン・ストリームで、 それをフォローしている人は、パンを食べないようにしているということ。
またグルテン・フリー・ダイ エットをしていなくても、 パンやライスなど、穀物炭水化物をチーズのような脂肪分の多いものと一緒に摂取するのは、 肥満のフォーミュラ。したがって炭水化物が多量の脂と糖分を含んでいる ドーナツが ダイエットの大敵とされるのにはそれなりの理由があるのだった。

最もストリクトなダイエットをしている私のアメリカ人の知人は、 ご飯はふりかけをかけて食べて、パンは脂肪分の殆ど無いものをバターを付けずに食べて、 パスタは一切食べず、麺類は日本そばを 海苔、わさび、ネギ、七味唐辛子、そばつゆで味わう という食生活。 そんなヘルス・コンシャスな人が、グリルド・チーズ・サンドウィッチを パンを使わずに味わうことが出来るのが、このカリフラワー・バージョン。
パンを使ったグリルド・チーズ・サンドは、冷えてくると パンの部分が 硬くガミーになってくるけれど、 カリフラワー・ブレッドの場合は 冷めてくると柔らかくなってくるという違いがあるのだった。

ホリスティック・ダイエットの専門家によれば、野菜は 1日に茎、葉、花、根の全ての部分を 食するのが健康のために望ましいというけれど、そのうちの茎と花が 一緒に食べられるのがカリフラワーやブロッコリー。
この2つは、抗がん効果が高いことでも知られる野菜であるけれど、 これまでアメリカではブロッコリーに比べて 遥かに登場機会が少なかったのがカリフラワー。 なので、カリフラワーがこうした形でトレンディングになるのは悪くないことだと思うのだった。

ちなみに以下は、ミレニアム世代に人気のウェブサイト、バズフィードが製作したカリフラワー・レシピのクッキング・ビデオ。
レシピを読むよりも簡単に調理プロセスが分かるので、ご参考までに!



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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。


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