Apr. Week 1, 2016
” Headspace, Why Now? ”
今更ながらの ”ヘッドスペース”



英語では、セラピストのことをスラングで ”Shrink / シュリンク”と言うけれど、その語源が”Head Shrinker / ヘッド・シュリンカー”。 すばわち、悩みや考え事、ストレス、忙しさ、不安、フラストレーションなどでパンパンになった頭を 萎ませてくれるのがセラピスト。
かつてはウォール・ストリートのバンカーから ファッション業界のエグゼクティブまでが 通っていたセラピストであるけれど、昨今ではその役割を担っているのがメディテーションのインストラクターや 禅ティーチャー。 自分のフラストレーションや悩み事をセラピストに聞いてもらうよりも、それを自分の中でどうやって処理するべきか、 どうやってストレスフルな毎日の中で心の平穏を見出すかを学んだ方が、効率的という考えに変わって来ているようで、 特にミレニアルズ世代は、セラピストよりメディテーションというチョイスがマジョリティを占めているとのこと。

何でもアプリで解決するミレニアルズに人気のメディテーション・アプリが、ここにご紹介する ”Headspece / ヘッドスペース”であるけれど、 私の周囲にはこのアプリの愛用者が多くて、もう2年使い続けている友達も居るけれど、 私がこれまでトライしてこなかった理由は、最初の10日間の無料トライアルが終了すると、 毎月12.95ドルのフィーを支払うか、生涯使用のワンタイム・フィー、419.95ドルを支払うかのどちらかを選択しなければならないので、 お金を払い続けるのも、10日のトライアルで400ドル以上を払うのも気が引けた私は、同アプリのダウンロードを避けてきたのだった。

その替わり、1月1週目のこのコーナーに書いた通り、メディテーション・スタジオに通ったり、 メディテーションの本を読んだりしてみたけれど、忙しいとやらなくなってしまう程度のプライオリティにしかならないので、 なかなかメディテーションの効果を実感できるところまでは到達できないままになっていたのだった。




そんな中、2月末に 突如行うことに決めたのが 自宅のリデコレーション。
私は今のアパートに既に10年以上暮しているので、段々といろいろなところが古くなってきたので 最初は引越しも考えたけれど、 占い師の母によれば 「向こう4年は引越しには向かない」と言われて その案を却下。 そこで、部屋のペンキの塗り替え、キッチンカウンター&キャビネットの取り替え、傷んだ床の張替え、 そして何より部屋のデコレーションをやり直すことにしたけれど、 アメリカで、アパートをレンタルしている利点は、部屋のデコレーション以外は ビル側が全て無料でやってくれること。
私が住むビルでは3年以上同じアパートに住むと、ペンキの塗り替えは無料。 床は総張り替えこそはしてくれないけれど、老朽化した部分のウッドタイルはビル側で取り替えてくれるし、 キッチン・カウンターとキャビネットについては、他のアパートが 既にビル側がリモデルしたスタイルに変わっているのに、 私のアパートは 私が長く住み過ぎているのでリモデルをし損ねている状態(ビル側はテナントの引越しの際にしかリモデルを行わないのが通常) だったので、「この先 あと4年ここに暮らすのなら…」思って交渉したところ、OKが出たのだった。

でも 普通に住んでいる状態で、家具を動かしながらペンキを塗り直してもらうだけでも大変な作業。
またリデコレートするために、大量に物を処分したり、売却したりしていたけれど、 これも大変な作業で、ビルのハンディマンによれば、私が過去1ヶ月に処分した物の量は 軽く2世帯分の引越し荷物に匹敵するとまで 言われてしまう有り様。しかも荷物や家具を動かす度に、長年溜まった埃の掃除も大変で、 そんな激務が毎日のように続いたので、疲れとストレスが溜まってパンク寸前になっていたのが3月の私なのだった。




毎日のように やらなければならない”To Doリスト”を作っていたけれど、毎朝 それを見ただけで頭がパンクしそうな日が続いた時に、 友達に薦められたのがヘッドスペースを使ってのメディテーション。 これなら自宅で自分のペースで朝10分で出来るという利点もあったけれど、「1日の中で何か違うことをしないと 頭が飽和化してしまう」という危機感から、周囲にかなり遅ればせながら 始めることにしたのだった。
ヘッドスペースはグーグルやリンクトインなどの大手のIT企業が 社員全員に無料で提供していることでも知られるアプリで、 リンクトインについては 同アプリのインベスターでもあるけれど、 使ってみると10分間のセッションはあっという間。 朝、それもなるべく同じ時間と、同じ環境でのメディテーションが奨励されているので、その通りにやっているけれど、 40分のメディテーション・クラス取るよりも遥かに効率的で、10分間を自分のために使っているという実感が沸くのが このセッションなのだった。

アプリがやっていることは、メディテーション・クラスと一緒で、目を閉じてイメージすることや、呼吸法、 数を数えるタイミングなどを穏やかなヴォイス・トーンで示唆するという、メディテーション・インストラクターがやっているのと 同じこと。 そのインストラクションが入るタイミングや、注意点などが非常に的確なのにもビックリなのだった。
私は現時点で10日間のトライアルを2週間引っ張ってやっていたけれど、 このアプリがかなり良く出来ていることは十分理解したので、 4月からは有料版をトライしてみようと思っているのだった。


執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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