Apr. Week 2, 2016
” Downtown Barneys & New Freds ”
ダウンタウン・バーニーズ&ニュー・フレッズ


これまでニューヨークに長く住んでいるか、そうでもないかの指針の1つだったのが、 かつてバーニーズがダウンタウンのチェルシーにあったことを知っているかどうか。
私が初めて出張でニューヨークを訪れた際に、コーディネーターの女性が ”ニューヨークで最も感度が高いデパート”として案内してくれたのが7番街、17丁目のバーニーズ・ニューヨーク。 ニューヨークに移ってきてから、ずっとアッパー・イーストサイドに住んでいた私にとって、 このロケーションは最もアクセスし難い場所の1つであったけれど、 ホリデイ・シーズンになると名物のクリスマス・ウィンドウを見るために必ず出掛けたし、 そのロケーションの直ぐ傍にあるバーニーズ・ウェアハウスには セール期間中に 毎回最低3度は足を運んでいたもの。

そのバーニーズがアップタウン、マディソン・アベニューの60丁目に移ったのは1993年のこと。 最初はバーニーズがアップタウンにあることに少々違和感を覚えたけれど、 便利なロケーションに移ってくれたので、以来 今でもバーニーズのマディソン・アヴェニュー店は頻繁にチェックするストアの1つであると同時に、 私が最もセレブリティを数多く目撃する場所。 ソフィア・コッポラ、ニッキー・ヒルトン、シェール、キャメロン・ディアス、ケイト・モス、メアリー・ケイト・オルセン、 元ランバンのデザイナーのアルバー・エルベ、カール・ラガーフェル等、数え切れないセレブリティをここで目撃しているのだった。

一方、バーニーズのオリジナル店舗は、その後長きに渡って、ローマンズなど流行らないビジネスがテナントとなって20年近くが経過したけれど、 そこにバーニーズがマンハッタン2店舗目を カムバック・オープンすることを発表したのは2013年のこと。 今やチェルシーはマンハッタンの中で最もゲイの住人が多いエリアの1つで、若く ヒップで、比較的高収入な人々が暮らすようになっただけでなく、 ミートパッキング・ディストリクトも程近いとあって、バーニーズが狙う客層にリーチするには絶好のロケーション。 なので同店が1923年にメンズ・ストアとして開店したオリジナル店舗にカムバックするのは、誰もが納得するところなのだった。





そのバーニーズのダウンタウン店が遂にオープンしたのは2月のこと。
以前のバーニーズもビルの中央が吹き抜けになっていたのを覚えているけれど、 新ダウンタウン・バーニーズも中央に大理石のスパイラル階段をフィーチャーしており、 いかにもバーニーズらしいモダンなインテリア。
階段の曲線が、天井の間接照明やディスプレー・テーブルにも反映されたインテリアを手掛けたのは、 スティーブン・ハリス・アーキテクトで、 店舗自体はビバリーヒルズのバーニーズに最も近いデザインと言われているのだった。

フロア構成は、 グランド・フロアがアクセサリー、2階がウーマンズ、3階がメンズ、地階がコスメティックの4フロア構成。 当然のことながら マディソン・アベニューの店舗よりも遥かにコンパクトであるけれど、 マディソン店よりも通路を含むレイアウトがゆったりしていると同時に、 ちょっと無機質なところもあって、人によっては「空港のVIPラウンジのよう」と表現するのが同店なのだった。
店舗面積が限られている分、商品もよりダウンタウン・クラウド用にエディットされていて、 アップタウン店舗とは若干異なる客層を狙っていることが窺える品揃いになっているのだった。





その新ダウンタウン・バーニーズの3階に、ストア・オープンから一足遅れて、3月にオープンしたのが インストア・レストランのフレッズ。
アップタウンのフレッズは、ヴォーグ誌の編集長のアナ・ウィンターなど、ファッション業界の常連客が多いことで 知られるスポットであるけれど、アップタウン&ダウンタウン共に、シェフを務めているのは 大ベテランのイタリアン・シェフ、マーク・ストラウスマン。 フレッズがファッション業界の顧客が多い理由は、バーニーズの中にあるという地の利だけでなく、 サラダ・メニューが充実していて、美味であること。またクラストの薄い ヘルシー・バージョンのピザが評判であるためだけれど、 ダウンタウンでもアップタウン同様のメニューに加えて、 チェルシー・ピザ(写真上、下段左)やヴィーガン・サラダなど 新しいアイテムを加えているのだった。





中でも既にバズをクリエイトしているのが、アペタイザーのアボカド・トースト(写真上、上段左)。 マルチグレイン・ブレッドのトーストの上にピコ・デ・ガヨ(メキシコのトマト・サルサ)とアボカドを乗せた オープン・サンドウィッチで、クミン・バターがなんとも言えない味わいを加えているもの。
またデザートで、新しい目玉になっているのは ラ・コロンブのアイス・ラテに ホームメイドのチョコレート&クリーム・サンドウィッチ・クッキーを 添えたもの(写真上、下段左)。 これまでフレッズのシグニチャー・デザートと言えば、圧倒的にチョコレート・スフレ・ケーキ(写真上、下段右)であったけれど、 このオレオ・クッキーの素朴&出来たてバージョン+ラテのコンボは、アボカド・トーストと共に ダウンタウン・フレッズの名物になりつつあるもの。
現時点で、ダウンタウンのフレッズの営業時間は午後7時までであるけれど、 もう直ぐディナーもスタートし、そうすると営業時間が9時まで延長されることになるのだった。

執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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