Apr. Week 4, 2017
”Chanel Gabrielle Bag ”
シャネルが6年ぶりに発売したNewスタイルのバッグ、”ガブリエル・コレクション”


2017年春シーズンにデビューしたバッグで、最もパブリシティを獲得しているバッグと言えば、 シャネルのガブリエル・バッグ。
このバッグは シャネルが2011年に発表したボーイ・バッグから6年ぶりに発売した新シリーズのバッグで、3サイズのホーボー・バッグに加えて バックパック、大判のショッピング・バッグ等でそのラインナップが構成されており、 ガブリエル・バッグがデビューしたのは2017年春夏シーズンのパリ・ファッション・ウィーク。同シリーズのバッグを持ったスーパーモデル達が ランウェイを闊歩していたのだった。






広告には、シャネルのスポークス・モデルであるクリスティン・スチュワート(写真上)、カーラ・デルヴィーニュに加えて ファーレル・ウィリアムスも登場しているけれど、ガブリエル・バッグはランウェイでは男性モデルもクロス・ボディにして歩いていたユニセックス・バッグ。
正直なところ私は、最初にこのバッグを見た時には あまりに平凡で、ありがちなデザインに思えて ガッカリしてしまったけれど、 そのチェーン・ストラップを始めとするディテールに着眼するにつれて、徐々にこのバッグへの評価が変わってきたのだった。

まず、このバッグにはダブル・レングスのチェーン&レザー・ストラップが付いているけれど、 このストラップは クロスボディとショルダー・ストラップとして同時に装着することにより、Vシェイプ・ストラップとして使えるもの。 このストラップの画期的な使い方は 今後他のブランドもコピーすると思われるけれど、 このVストラップはバッグがちょうど良い高さになって、しかも身体からズレないので非常に賢いアイデア。
なので初春に行われたパリのファッション・ウィークでは多くのエディターやスタイリスト、ファッション・ブロガー達が Vストラップにしてガブリエル・バッグを下げる姿が見られていたのだった。










それ以外にもストラップはウエスト・バッグにする使い方なども出来て、写真上左のようにシングル・ショルダー・ストラップ&ハンドルとして 持つことも可能。 しかもこのバッグは上部が柔らかいレザーで、ボトムがしっかりしたシェイプ。間口はCCチャーム付きのジッパーで 両サイドまでの きちんと閉まるクロージャー。チェーン・ストラップをブレスレットのように手に巻いてクラッチバッグのように持つことも可能で、 内側にはジッパー付きのポケットと、スマホ用のポケットがついているのだった。

シャネルを始めとする一流ブランドのランウェイ・ルックをフォローしていると、どんどん時代がカジュアルなスタイルに向かっていることを痛感するけれど、 その傾向が顕著なのはアクセサリーよりもクロージング。 アクセサリーはクロージングのカジュアルさにツイストを加える目的で、 デザインやマテリアルにおいて 面白さや奇抜なアイデア、今までにないスタイルが追及される傾向が顕著。
なのでこれからは、益々服よりも バッグやシューズを含むアクセサリーの方が投資する価値があると言えるのだった。

同バッグのBKバージョンに興味がおありの場合は、 カストマー・サービスまで お問い合わせください。

執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。


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