May. Week 2, 2011
” Amanzi Tea Earl Grey ”
” アマンジ・ティー アールグレー”



私は、朝食とディナーの後はコーヒーを飲むけれど、それ以外の時は1日中、紅茶、緑茶、ほうじ茶等を 飲み続けている、かなりのティー・ドリンカー。
エクササイズの後など、喉が凄く渇いたときは水を飲むけれど、ソフト・ドリンク、特にビールとシャンパン以外の炭酸飲料が飲めないくらい嫌いなので、 ピザやハンバーガーを食べる時など、普通の人が炭酸飲料を飲むオケージョンでも、私はアイス・ティーを飲んでいるのだった。
そんな私は 高校時代には、お茶の入れ方に凝って、固執したこともあるので、美味しいお茶の入れ方にはかなり自信があったりするけれど、 不味いコーヒー豆はどんな入れ方をしても、さほど救えないのに対して、お茶というのは、安いものでもその入れ方によって、 本当に味が向上するのだった。 逆に高いお茶でも、カップ・ラーメンのように、お湯を注いで待っているだけだと、何故かそれほど美味しくは感じられないもの。
日本のティー・セレモニー=茶道のように、念入りに、そして魂をこめて極上のお茶を入れると、 その味わいは芸術的でさえあるし、精神の鎮静効果だけでなく、穏やかな幸福感を味わうことが出来るのだった。

私がアメリカに来てからというもの長く不満に思ってきたのは、美味しいお茶に巡り会えないこと。
一流レストランでも、ティーをオーダーするとティーバッグが出てくることがあるし、 たまにグルメ・ストアで、マリアージュ・フレールやフォートナム・アンド・メイソンのティーを見つけることが出来ても、 値段が馬鹿げているほど高かいだけでなく、そんな出費をして 何ヶ月も陳列棚に並んでいたような 古いお茶を買うことになってしまうのだった。
またハイティーに出かけても、肝心の紅茶が さほど美味しくないこともしばしばであったけれど、昨今では CUBE New York の記事でも紹介した ザ・クロスビー・バー・アンド・テラス などが、感動するほどではなくても、濃くて 味わいのあるアールグレーやダージリンを出してくるなど、 徐々に、そのクォリティが向上してきているのだった。

さてこの春 、ティーにインスパイアされたコレクションを展開していたのが、ジョー・マローン。
ジョー・マローンのティー・コレクションは、CUBE New York でもベスト・セラーになっているけれど、 そのプロモーショナル・ギフトとして、ジョー・マローンが顧客に贈っていたのが、Amanzi Tea / アマンジ・ティー の アールグレー。 私はこのギフトを受け取るまで、アマンジ・ティーのことは 「ダイエットやデトックスに効く 美味しいお茶がある」という噂で 聞いたことがあったけれど、そういう変わったお茶を手掛けるブランドだと思いこんでいたのだった。
ところが、アマンジ・ティーのアール・グレーを飲んだ途端、今まで私が認識してきたアール・グレーの味よりも、 ずっと深みのある複雑な味わいがすっかり気に入ってしまい、 直ぐにウェブサイトにアクセスしてしまったのだった。
アマンジ・ティーのアールグレーは、フルーティーかつフローラルで、アロマティック。フレグランスのようにベース・ノートと トップ・ノートがあるようなフレーバーのレイヤーで、その葉っぱにはブルーの花がミックスされている美しさ。
このアールグレーにブレンドされているのは、最上級のバーガモット・フルーツで、ブルーの花はコーン・フラワー。 この2つのエレメントが最高級のアールグレーに何とも言えない独創的でエレガントなツイストを加えており、 従来のアールグレーとは異なる、ユニークな味わいになっているのだった。

アマンジ・ティーの紅茶(ブラック・ティー)のラインナップは、 このアールグレーに加えて イングリッシュ・ブレックファスト、ダージリンなど、トラディショナルなものと、 シナモン・スパイス、ヴァニラ・ココナッツといった、ちょっと一捻りしたものが並んでいて、 それ以外にも、ホワイト・ティー、グリーン・ティーを扱っているのだった。
ちなみに、アマンジ・ティーだけでなく、アメリカ全体で最も人気の高いティー・フレーバーは、アールグレーなのだそう。 でもインドのパシュミナ業者によれば、彼らはアッサムを好んで飲んでいるとのこと。 私もかつてはアッサムが好きだったけれど、今はアールグレーとイングリッシュ・ブレックファストを好んでいるのだった。
イングリッシュ・ブレックファストやアイリッシュ・ブレックファストなどのブレックファスト・ティーは、 カフェインが多めになっているのが特徴で、これを濃く入れるのが私の好み。
ちなみに、日本人の友人の中にはアールグレーのミルクティーを好む人が多いけれど、 イギリス人に言わせれば、アールグレー&ミルクは邪道とのこと。 そのイギリス人は ミルク・ティーを飲む際は、まずミルクを注いでから お茶を注ぐのだった。
アマンジ・ティーのアールグレーについては、そのフレーバーの複雑さを楽しむためにも、 ミルクを使わない方がベターというのが私の意見。




アマンジ・ティーは 快眠を誘うスリープ・ティー (写真上、右側)や、インドのトラディショナルなレシピを再現した ファスティング(断食)ティー (写真上、左側)、それ以外にも身体の抵抗力を高める機能のティーなども ラインナップに加えているのだった。
お値段は、約100グラムが約9〜11ドル。これは、通常販売されているティーの2倍のお値段であるけれど、 一度本当に美味しいお茶に馴染んでしまうと、日本茶でも紅茶でも、 味や香りが遥かに劣るレベルには戻れなくなってしまうもの。

ジョー・マローンのティー・コレクションに話を戻せば、 アメリカ全体で、5つのフレグランスの中で一番最初に売り切れたのは、スウィート・レモン。 次いでスウィート・ミルク。CUBE New York では売り切れ前にスウィート・レモンを大量に買い占めたので、 未だ取り扱っていられるけれど、どちらも月末に特別再入荷がある予定。
ジョー・マローン自身のお薦めのレイヤーはスウィート・ミルクとフレッシュ・ミントとのこと。 私はお茶もアッサムが好きなので、アッサム&グレープ・フルーツが気に入っていて、 フローラル系とレイヤーにするのを好んでいるのだった。





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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。
丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。
FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。
その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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