May Week 1, 2013
” Glass Cloches for Jewelry + More ”
” グラス・クロシェ・フォー・ジュエリー + More ”


4月2週目の”Catch of the Week”で、スプリング・クリーニングについて ふれたけれど、私が長期戦を決め込んで 週末ごとに少しずつ取り組んでいるのが、家中の物を減らすことと、 収納方法を見直すということ。
これは 余計な物を極力減らして、見た目に美しい 機能的な生活をしたいと考えるようになったためで、 それを実現するために 数を絞った物を 見目麗しく 収納出来るグッズを取り入れているところなのだった。

そんな中、私の目に留まったのが ここにご紹介する ” グラス・クロシェ・フォー・ジュエリー ”。 クロシェは フランス語で ベル=鐘 のことで、このネーミングが そのベルの形のガラスから来ているのは言うまでもないこと。
私がこのアイテムの必要性を感じたのは、これまでは頻繁につけるジュエリーを ヴァニティ(鏡台)の上に置いてあるウェッジ・ウッドの トレイに置いていたけれど、それだと どうしても時間が経つうちに埃が溜まって来るため。
私が出掛ける時に 常に身につけるジュエリーと言えば、時計、テニス・ブレスレット、複数のリング、複数のペンダント、もしくは ネックレス&ペンダントのレイヤー。夏になると、これに加わるのがアンクレット。
もちろん服に合わせて、つけるジュエリーや時計が変わるので、これまではトレイの上に幾つものジュエリーが 出しっぱなしの 状態であったけれど、そうすると 出かける支度をする際に チェーンが絡まったり、つけようと思っているリングが見つからなかったりするだけでなく、 暫くつけていないジュエリーが何となく埃っぽくなっていて、歯ブラシで石を磨くところから始めなければならないケースさえあるのが実情。
これが 時間に追われている時には、結構なストレスになる場合も少なくないので、 その解決策として ” グラス・クロシェ・フォー・ジュエリー ”を購入しようと考えたのだった。




” グラス・クロシェ・フォー・ジュエリー ”は、まずジュエリーを埃から守ってくれる上に、掃除の際にはグラス・ドームを拭き取るだけ。
更にジュエリーをオーガナイズするパーツが付いているので、チェーンと イヤリングが絡まる心配も無し。 加えて、何処に何があるかが直ぐに見て分かるので、ジュエリー・ボックスのように 引き出しやレイヤーの開け閉めをする必要も無いのだった。

私は、「自分の好きな物に囲まれて生活したい」という願望が 人一倍に強いと自覚しているけれど、 何故か子供の頃から好きだったのが、”グラス・クロシェ” のような ドーム・シェイプ の容器。
フレンチ・レストランに出掛けた際も、 お料理に シルヴァーのドームが被されて登場しただけで、 何となく気分がワクワクしてしまうのだった。

そもそも人間には、それぞれ潜在的に好む色、形、テクスチャー、素材というものがあるけれど、 それに囲まれた生活環境が人間心理に及ぼす影響は決して軽視できないもの。
インテリアの趣味が合わないカップルが、一緒に暮らしだした途端に不仲になるというのは、 当然の成り行きなのだった。




嬉しいことには、欧米のインテリアやキッチン・グッズには、ドーム・スタイルの容器が多くて、 中でも 私が暫く愛用していたのがチーズ・ドーム(写真上、右)。 でも残念なことに冷蔵庫から取り出す際に、ドームを落として割ってしまって以来、未だ買い直していないのだった。
チーズ・ドームの便利なところは、ドームの ボトムをチーズのカッティング・ボード兼、チーズ・トレイとして使えること。 ナッツや果物、ドライ・フルーツなど、チーズと一緒に味わう食材も一緒にドームに入れておいて、 直ぐに味わうことが出来るだけでなく、プレゼンテーションとしてもファッショナブルで、 同じチーズを出すにしても、ドームに入れてテーブルに運ぶと それだけで ゲストに喜ばれるケースが多いのだった。

さらに言えば、チーズ・ドームを使った方が、チーズがフレッシュな状態で保存できるというのも 私が学んだこと。
ケーキやパイにしても、室温で置いておく場合でも、冷蔵庫に入れる場合でも、ケーキ・ドームに入れた方が、 プラスティック・ラップなどで カバーするより、遥かに良いコンディションが保てるのだった。




話は全く変わって、フランスで5月といえば ”Muguet / ミュゲ ”のシーズン。 ミュゲとは、英語では ”Lily of the Valley / リリー・オブ・ザ・ヴァレー”、日本語で鈴蘭のこと。
鈴蘭は、デザイナーのクリスチャン・ディオールが愛して、ジャケットのボタン・ホールに差していたことで知られるだけでなく、 ディオールのブランド・シンボルにもなっている花で、ディオールを代表するフレグランス ”ディオリッシモ”も、鈴蘭の香り。 それだけでなく、フランスでは鈴蘭は 幸運を運ぶ として愛される花で、ミュゲをブラダル・ブーケにする 花嫁は非常に多いのだった。
この時期は、マンハッタンのユニオン・スクエアのグリーン・マーケットでも 鈴蘭が売られるようになるけれど、 手に取って香ると、とても良い匂い。私は 基本的には、バラや蘭、ピオニー等、華やかな外観の花が好きだけれど、 鈴蘭のピュアなエレガントさには 心魅かれるものがあって、この季節になると 買ってしまう花なのだった。

その5月にマカロンで知られるラデュレが毎年手掛けているのが、ミュゲのマカロン。 アメリカでは、今週末の母の日のためのスペシャルとして登場した2013年ヴァージョンは、 ” Coeur et Muguet / クール・エ・ミュゲ ” すなわち、ハートと鈴蘭 とネーミングされたもの(写真上右)。
そもそも ラデュレのミュゲのマカロンは、ルネサンスのイタリア人画家、サンドロ・ボッティチェッリが15世紀に描いた絵画「プリマヴェラ(春)」を イメージしたものだそうだけれど、アメリカでのお値段は 1つ 2ドル80セント、8個入りのボックスで26ドル。 ボッティチェッリの絵画のイメージはピンと来なかったものの、春らしい味わいで、 コーヒーよりも 紅茶で味わうのに マッチした 軽やかな美味しさなのだった。

そもそも 花や食べ物等で季節感を味わうのは、感性を磨くために非常に大切とされること。
10ドル程度のブーケや、マカロンで そんな季節の幸せを味わえるのは、 日常生活の中のラグジュアリーと言えると思うのだった。





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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。
丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。
FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。
その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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