May Week 2, 2015
” Incredibly Useful Apps ”
ニューヨーカーが愛用する ”お役立ちアプリ”


アメリカで、よく指摘されるのが 「スマート・フォンがどんどん賢くなる一方で、人間はどんどん馬鹿になっていく」ということ。
確かにアプリが日進月歩で人々の日常生活のニーズを満たすようになっているので、今やスマートフォンを使っていると 頭を使わなくても良いケースが多いのだった。 そんな状況なので、友人達とブランチをする際などに話題になるのが どんなお役立ちアプリを使っているか。
私は、アプリをダウンロードしても 使うのを忘れていることが多いタイプであるけれど、 一般的なニューヨーカーは沢山のアプリを使いこなして、様々なことを簡単にこなしていたりするのだった。


そんな友人達に教えてもらったお役立ちアプリをご紹介すると、まず写真上は”Easymeasure / イージーメジャー”。
これは、カメラを使って遠くにある物までの距離や、その大きさを測ることが出来るというアプリ。 人の身長から、ゴルフのグリーン上でのカップまでの距離、部屋の大きさなどがメジャーを使う事無く測れてしまうもので、 家具のショッピングにも非常に役立つアプリであるけれど、ありとあらゆる採寸が、 たとえ遠くにあってもスマートフォンで出来てしまうというのは非常に便利。
誤差が出る場合は、それも表示されるので、遠くのものでも大体正確な数値が掴めようになっているのだった。




さてニューヨーカーと言えば、頻繁にダイエットをしている人が多いだけでなく、 専属のダイエティシャンやトレーナーにお金を払って、食生活のアドバイスを仰いでいるケースも少なくないけれど、 そのサービスを15ドルから受けることが出来るのが、写真上の”Rise / ライズ”。
利用者は、まず自分のダイエット・コーチを選んで、自分の食事をスマートフォンで撮影して、コーチにしてアドバイスを仰ぐというのが そのシステム。メッセージのやり取りで、利用者は自分のダイエットの間違っている点や、 好きな食べ物をダイエットに取り入れる工夫などを学ぶことが出来る上に、減量の達成状況もアプリに入力することになっているので、 コーチからのサポートを得ながら、ダイエットのモチベーションも得られるという仕組み。
噂では、食事の写真を撮影しただけで、大体のカロリーを算出してくれるアプリがあるとのことだけれど、 私はまだそのアプリは見つけていないのだった。



アプリはダイエットや、エクササイズ、健康がらみのものが多いけれど、皮膚がんを心配する白人層にアピールしているのが、写真上の ”SkinVision / スキンヴァージョン”。
このアプリは ほくろや色素沈着を撮影して、その皮膚がんのリスクをチェック出来るもので、 皮膚科通いをしては、ほくろや色素沈着の発がん性を恐れている人にとっては、非常に有り難いアプリのようなのだった。



また人種の坩堝であるニューヨークで役立つのが、写真上の ”CamDictionary / カムディクショナリー”。
53ヶ国語に対応しているこのアプリは、カメラを調べたい単語やセンテンスに合わせて、言語を設定するだけで 翻訳してくれるのに加えて、その発音を教えてくれるというユーザー・フレンドリーなアプリ。 特に中国語や、韓国語など、これまで辞書系のアプリの対応が悪かった言語を きちんと翻訳してくれるとのことで、 超高額不動産や、高級ブランド品のセールスをしているニューヨーカーにとっては、 彼らの顧客である中国人やロシア人と その母国語で挨拶をするために使われているようなのだった。




私が個人的に気に入ったのは、写真上の”Vivino Wine Scanner / ヴィニーノ・ワイン・スキャナー”。
これはワインのラベルのスマホで撮影するだけで、そのワインの名前とヴィンテージを把握して、 その評価やお値段を表示してくれるアプリ。 したがってワインの原価が分かるので、レストランが どの程度の利益を乗せているかも分かるけれど、 ソムリエが本当にワインを理解して薦めてくれているかもジャッジできてしまうので、ワイン専門家にとっては厳しい存在のアプリ。
でも私が最も好んでいる同アプリのフィーチャーは、そのワインが何処で幾らで買えるかまで教えてくれて、 オンラインショップへのリンクまで提示してくれる点。 友達の中には レストランで美味しいワインにめぐり合うと、ラベルの写真を撮影する人が居るけれど、 私がこれまであえてそれをしてこなかったのは、 同じワインにめぐり遭えるチャンスなど殆ど無いため。
でもこのアプリを使えば、それをストアからオーダーすることが出来るので、 これからは レストランでとても気に入ったワインを見つけたら、このアプリを使ってオーダーしようと思っているのだった。




そんなレストランでの食事の際に 面倒な事と言えば、1人1人がオーダーした料理の価格に応じて会計を折半すること。 でもそれをノーブレイナー、すなわち頭を使うこと無しにやってくれるのが 写真上の”Tab / タブ” という素晴らしいアプリ。
まず届いたチェック(請求書)をカメラで撮影すると、アプリが特定のコードを出してくるので、 それをテーブルに居る全員が入力すると、全員のスマホに映し出されるのが、オーダーした料理やドリンクのリスト。 その中から各人が自分がオーダーしたものにマークをすると、その金額に応じて 税金とチップが公平に分配されて、 何の計算もする事無く、 それぞれが払うべき金額が分かるというシステム。
レストランの請求額に税金とチップを加えなければならないアメリカでは、これは本当に役に立つアプリなのだった。



さらに、それより難しい数学をこなしてくれるのが、上の”PhotoMath / フォトマス”というアプリ。 これは、難しい方程式や微分 積分などの数学の問題をカメラに撮影すると、 そのプロセスを提示しながら解答してくれるというもの。
数学が苦手な私にとっては信じられないけれど、世の中には 暇つぶしで高校生レベルの数学を楽しむ人が居るとのことで、 そうした人達が、答えだけを見てもピンと来ない時は、このアプリの解答のプロセスが非常に役立つとのこと。 一度解いた問題は、履歴で残るので、いつでも復習が可能になっているけれど、 このアプリは印刷した問題のみへの対応で、手書きの問題には対応していないとのことなのだった。



最後に、未来の自分や家族に タイムカプセルを送りたいという場合に 役に立つのが ”Capsule / カプセル”という写真上のアプリ。
これは メッセージに写真やビデオを添付することが出来て、それを未来の年月日と時間を指定して、 その時に受け取ることが出来るというもの。 このタイムカプセルは、幾つでも設定できて、小さな子供が居る親などは、将来子供が成長した時に見て欲しい メッセージをこのカプセルで送っているとのこと。
でもテクノロジーがどんどん進化しているので、あまり先にメッセージを送ろうとすると、 その時代にはOSからハードウェアまで、全てが変わっていたり、 あるいはそんなテクノロジーが全て消え失せている可能性もあるように思うのだった。


Will New York 宿泊施設滞在


執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。


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