May Week 3, 2016
” Carbo Fest Brunch @ Sadelle's ”
カーボ・フェスト・ブランチ@セイデルス


ニューヨーカーが食べたくても我慢している代表的なフード・カテゴリーが ”カーボハイドレイト=炭水化物”。
炭水化物は、”太る”、”老化を早める”と言われて久しいだけに、特にダイエットをしている訳ではないニューヨーカーでも 食べないようにしているのが、パン、パスタ、白米、ベーグルなど、体内で直ぐ糖分に変わって血糖値を上げる ”シンプル・カーボ”とよばれるもの。
でも身体に悪いと知りつつも、美味しいから 食べてしまうのが ”ギルティ・プレジャー(罪悪感の悦び)”というもので、 私が時折、友達と楽しむのが ”カーボ・フェスト・ブランチ”、すなわち炭水化物を思い切り食べる週末のブランチ。 友達も私も、フレンチ・トーストが大好きなので、フレンチ・トーストの評判が良いスポットを見つけると それをトライする目的も兼ねてカーボ・フェスト・ブランチをするけれど、 今のところフラットアイアンにあるABCキッチンのフレンチ・トースト を超えるものは 味わったことは無いのだった。




その友達と私が先週末にカーボフェストに出掛けたのが 今ニューヨークで最も人気のブランチ・スポット、Sadelle's / セイデルズ。
Cube New Yorkのダイニング・セクションでも取り上げたことがある同店は、 ニューヨークのレストラン業界で最もサクセスフルなシェフ、リッチ・トリッシ&マリオ・カーボーンが、 ブルックリンのロベルタズのペストリー・シェフ、メリッサ・ウェラーを引き抜いて オープンしたスポットで、ベーグルを中心としたメニューで知られるジューイッシュ・ベーカリー&レストラン。
セレブリティをサイレント・パートナーにしているトリッシ&カーボーンのコンビが ソーホーのど真ん中にオープンしたとあって、オープン直後から大評判となった同店は、 現在でも予約無しでブランチに出かけると、2時間待ちは覚悟の人気スポットになっているのだった。

セイデルズのウリになっているのは、写真上のような3レイヤーのディッシュ・ラックと スティック・スタンドでサーヴィングされるスモーク・フィッシュ&ベーグル。 セイデルズはテーブルが小さいので、この縦に積み重ねるプレゼンテーションは 非常に賢いアイデア。
ニューヨーカーならは、好みのタイプのベーグルがあるものだけれど、 残念ながら 私にとっては セイデルズのベーグルはちょっと期待ハズレ。 加えて、サーモンのロックスやセーブル(キャビアの親)のスモークなども、 他のジューイッシュ・カフェに比べると かなり割高なのが同店なのだった。





でも今回の友人と私のブランチの目的はフレンチ・トースト(写真上、上段左)をチェックすること。 そこで早速オーダーしたけれど、フライパンで焼いたというより、フライにしたような仕上がりで、かなりの脂っぽさ。 メープル・シロップ無しで食べても甘いほどに味がついていて、お値段は21ドル。
次に私のお目当てだったスティッキー・バンズ(写真上段右)をオーダーしたけれど、 これはメリッサ・ウェラーが ブルックリンのロベルタズ時代にクリエイトしたシグニチャー・ペストリー。 ロベルタズのスティッキー・バンが好物な私としては、是非ともトライしたかったもの。 その結果、味はロベルタズ同様に美味しかったけれど、驚いたのはそのお値段で、 直径5cmほどの小さなスティッキー・バンが税込みで1つ6ドル弱。 まるで高級ホテル並みの価格設定になっているのにはビックリしてしまったのだった。

一緒に出かけた友人は、セイデルズで食事をするのが今回が初めてだったので、 ベーグルが食べてみたいということで、その後にオーダーしたのがグリルド・チーズ・サンドウィッチ(写真上、下段左)。 これはベーグルのスライスの平らな面を外側にしてチーズを挟んでグリルしたもの。 たったこれだけで12ドルもするので、フードブロガーやレストラン・レビューで セイデルズが ”ぼったくり レストラン” と言われるのは実に納得なのだった。
写真上、下段右は、同店名物のジューイッシュ・ブレッド、”チョコレート・バブカ”。 これはオーダーした訳ではなく、お店側が無料でサービスしてくれたもの。 私は バブカと言うパン自体はあまり好きではないけれど、このバブカは良い意味で アントラディショナル。パウンドケーキみたいな仕上がりで、この日の思いがけないヒットになっていたのだった。

要するに、食事については諸手を上げて褒めるべきところが少ないセイデルズであるけれど、 それでもブランチ自体が楽しかったのは 同店の客層が良いためで、隣のテーブルの人達や ウェイターなどと 面白い会話ができるのは、食とは異なるご馳走。 私にとって、ニューヨーク・ダイニングの重要な醍醐味の1つは、そのレストランに来ているニューヨーカーなので、 その意味で 今最もホットなブランチ・スポット、セイデルズに出掛ける価値はあると思っているのだった。




ところで、前回私がセイデルズを訪れた際には、HBOの「ガールズ」に出演中の アリソン・ウィリアムスが 結婚したばかりの夫でアントレプレナーの リッキー・ヴァン・ヴィーンと一緒に居るのを目撃したけれど、 今回見かけたのが 目下一番売れているモデルのジジ・ハディド(写真上右)。
やはり長身&ブロンドで目立つとあって、店内に入ってきた途端に 友達が彼女に気付いたけれど、 ジジほどホットなスーパーモデルでも テーブルを待たなければならないのが セイデルズ。 なので、友達と私は3メートルほど離れたところで友達とテーブル待ちをしているジジを眺めていたけれど、 ヴェルサーチのキモノ・コートを羽織って、 クロップ・トップとレギンスの間から 薄くて真平らなウエストを覗かせている彼女は、 写真で見るよりずっと細くて、頭が小さくて、さすがの存在感。
でもニューヨーカーはセレブリティ慣れしているとあって、 来店客は、彼女を話題にして、視線を注いではいるものの、特にアプローチしようとする人は居なくて、 普通の生活を好むセレブリティがニューヨークに住む理由が改めて理解できたのだった。

でもレストランを出ると、ジジをスナップしようというパパラッツィが何人も待ち受けていて、 帰宅してインターネットをチェックしたら、既に彼女がソーホーを歩いている姿(写真上右)が アップされていたので、そのスピードに驚いてしまったのだった。 ウェイターの男性によれば、ジジや彼女の妹で、同じくスーパーモデルの ベラ・ハディドは 何度かセイデルズにやって来ていて、 彼女らだけでなく、ソーホーにアパートがあるセレブリティは頻繁にやってくるとのこと。

最後に私にとって セイデルズの最大の問題点は、クレジット・カードのみの支払いしか受け付けないこと。 しかも支払いは、アプリを使ってテーブルで行われるので、複数のカードで それぞれがオーダーしたものを支払う場合や、 後で注文を追加する際などに 面倒な思いを強いられるのだった。

Sadelle's
463 West Broadway, New York, NY 10012
TEL: (212) 776-4926
ウェブサイト: http://www.sadelles.com/



執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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