June Week 1, 2011
” Chanel Fall 2011 Nail Color ”
” シャネル 2011年秋のネール・カラー ”



毎シーズン、コスメティックの世界では、どのブランドのどの商品よりも早く、真っ先に完売となるのが、シャネルのネール・カラー。
こればかりは、発売前から予約を入れて買い占めないとCUBE New Yorkのお客様の分が入手できない商品。
シャネルのネールのお値段は、エッシー等、ドラッグ・ストアで販売されているネール・エナメルの約3倍。 にも関わらず、ネール・サロンに シャネルのネール・カラーを持参して 塗ってもらうのは、今やソーシャライトやファッショニスタの間では当たり前になっているのだった。
シャネルのネールの何処がそんなに優れているかと言えば、やはり発色。 しかも 毎シーズン、ネール・カラーのトレンドセッターとなっているのがシャネル。
多くのブランドがシャネルのカラー・パレットをコピーするのは、「シャネルが売り切れた時に、似た色を作っているとそれが売れるから」とさえ 言われているのだった。

過去のシーズンにはカーキや、マッシュルーム色と呼ばれたグレーなどが リミテッド・エディションで登場して、 あっという間に完売になっているけれど、以前のリミテッド・エディションのベストセラー、例えば ブラック・サテンとネーミングされた真っ黒なネール、ブルー・サテン(ネイビー)、 パール入り紫のヴェンデッタ、ブラック・チェリーのカラーを再現したヴァンプなどは、今や定番となっていて 何時でも購入できるようになっているのだった。
私が個人的にシャネルのネール・カラーがスゴイと思う点は、かなり冒険的なカラーや、一歩間違うと爪が汚く見えるようなカラーでも 決して下品になったり、パンクやゴスのような極端なテイストに見える事無く、シックでエレガントに見える点。 なので、シャネルのネール・カラーに関してはお値段を払う価値が十分にあると認識しているのだった。

かく言う私はもうヴァンプを10年以上愛用していて、一時廃色になっていた時は、ヨーロッパの免税店で買い占めたボトルを使って凌いでいたほど。 エッシーの”ソール・メイト”が このカラーに非常に近いけれど、比べてみるとシャネルの方が何とも言えずに 美しい赤黒い光沢を放っていて、 お値段の違いを実感してしまうのだった。

さて、今週のこのセクションで取り上げたのがそのシャネルの2011年の秋のネール・カラー。 3月に行なわれたシャネルのプレタポルテ・コレクションのランウェイで、既にモデル達がつけていたけれど、 そのカラー・ラインナップは以下の通り。





もう私は写真を見ただけで、全色欲しいと思ってしまったけれど、中でも興味があるのはグラファイトとぺリドット。
グラファイトはもっぱらグレーのアウトフィットに合わせて ランウェイに登場していたカラー。 ニューヨークに暮らしていると、 秋冬はどうしてもブラックのアウトフィットが多くなるけれど、 グラファイトはブラックにシルバーやホワイト・ゴールドのアクセサリーの時、 ぺリドットは ブラックにイエロー・ゴールドのアクセサリーをコーディネートした時につけることになると思うのだった。
しかも、私はちょうどグラファイトのようなチャコール・グレーにブラックとシルバーのグリッターが入ったロシャスのパンプスを持っていて、 ぺリドットには、数シーズン前のグッチのゴールド・パイソンにグリーンのオーナメントが付いたオープントウがピッタリと考えているのだった。





ちょっと個性的なカラーのネールを塗った時に、私があえて心がけるのは、 石の大きなリングとエタニティ・リングを重ね付けをするなどして、とにかくリングを派手に、高そうにすること。
真っ赤なネールでこれをやると、フォーマルなイメージになりすぎてしまうけれど、 エッジーなカラーでシリアスなジュエリーを付けるのは極めてスタイリッシュ。 なので、グラファイトには暫くつけていなかった大粒のブラック・パールのリングを、ぺリドットにはCJの4.5カラットのシミュレーテッド・カナリー・ダイヤモンドの リングを付けようと思って 今からワクワクしているけれど、ネールとジュエリーとシューズにインパクトがあれば、服がシンプルでも 十分装いがグレードアップして見えるのだった。

こうした個性的なカラーをアプライした時に 気をつけなければならないのは、ネールをきちんとメンテナンスしなければならないということ。 昨年秋に、私の友達が当時メイン・ストリームだったグレーのネールをつけていたけれど、部分的にはがれていたので、 水死体の爪みたいに見えていたのだった。
これがレッドやピンクなどであれば、ネールが剥がれているだけという印象で済むけれど、 個性的なカラーが剥がれていると、色によっては必要以上に汚く、だらしなく見えてしまうのだった。

私は爪が比較的丈夫なこともあり、オールド・ファッションに毎週ネールを塗り替えるのが好みで、ネール・チップやカルジェル、ましてやネール・アートなどには興味が無いタイプ。 また、マニキュアは いろいろなカラーを楽しみたいと思うけれど、ペディキュアに関しては、月に1度しか塗り替えずに済むこともあって、 真っ赤しかつけない主義。というのも、少なくとも私の場合、真っ赤が一番 足がきれいに見えるのと、どんなオープントウやサンダルにもマッチするカラーであるため。
ヨガのクラスでは特にぺディキュアが目立つので、周囲がつけているペディキュアのカラーを いろいろ観察しているけれど、ペディキュアでグレーやグリーン、 ブラックといったカラーをつけるのは、 あまり足がきれいに見えないだけでなく、時に上品とは言えない印象を与える場合もあるように思えるのだった。

ところで、シャネルのネール・カラーは 定番カラーでさえ、Eベイで定価以上で販売されている極めて稀なプロダクト。
これがシーズンのリミテッド・エディションのカラーになると、時にその価格がオークションで跳ね上がって100ドル近くになってしまうこともあるのだった。 それほどに、女性達がシーズンのマスト・ハブと考えているのがシャネルのネール・カラーであるけれど、 2011年秋のカラーは、私もきっと買い占めてしまうと思うのだった。





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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。
丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。
FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。
その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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