June Week 2, 2013
” Oribe Hair Products ”
”オリベ・ヘア・プロダクト”


友達との付き合いが長くなってくると、徐々に目撃することになるのが そのエイジング・プロセス。
それは目尻や額のシワであったり、メタボリズムがスローダウンしたための体重の増加であったり、 顎のラインの皮膚のたるみであったり、様々であるけれど、 アジア人より コケージャン(白人層)に顕著に見られるのが 髪の毛のエイジング。
30代半ばにもなれば ボリュームが減って、髪の毛のツヤが目に見えて無くなるケースが多いのがコケージャンのヘアで、 そんな年齢に達したハリウッドの女優達が エクステンションを使う理由が非常に納得できるのだった。

私の友達の場合、知り合ったばかりの20代半ば当時は、 朝シャワーを浴びた後、ブローもせず、半乾きのヘアで サンデー・ブランチにやって来ても、それが乾く頃に 手串を入れるだけで実現するのが、エル・マガジンのグラビアから飛び出してきたような ナチュラルなビーチ・ヘア。テーブルに座って喋りながら、鏡も見ないで、手串でヘアを整えてしまう彼女を見て、 「手が掛らなくて、羨ましい・・・」と心から思ったものなのだった。
そんな彼女も今や33歳。 だんだんと髪のテクスチャーが衰えてきたせいで、ナチュラルな状態が 少々バサバサな印象。 本人もそれを自覚しているだけに 「もうブローをしないと人に会えない」と言っているのだった。
なので友達は 昨今、ブローアウト・サロンの常連でもあるけれど、私が彼女に勧めたのがCUBE New York でも 記事にしたレイチェル・ゾーが経営するブローアウト・サロン、”DREAMDRY / ドリームドライ”。 NYポスト紙のエディターがトライして、「5日間もそのスタイリングを保った」とレポートしていたのが同サロンなのだった。
案の定、私の友人も すっかりドリームドライのファンになってしまったけれど、彼女が同サロンを気に入ったのは ブローの腕前もさることながら、使用しているスタイリング・プロダクトが非常に優秀であったため。 そしてそのドリームドライで使用されているのが、今回ここにフィーチャーするオリベのヘア・プロダクトなのだった。





オリベ(写真上、上段左)は90年代のスーパーモデル全盛期に大活躍したヘア・スタイリストで、 ヴォーグ誌のグラビアから、ヴェルサーチ、シャネルといった広告撮影、ありとあらゆるファッション・ショーの ランウェイ・ヘアを担当し、自らもセレブリティ・ステータスを獲得していた存在。
1993年には5番街のエリザベス・アーデン・レッドドア・スパの中に、彼自身のサロンをオープンし、 そこにはプライベートでも彼と親しかった クリスティー・トゥーリントンや ヤスミン・ゴーリといったスーパーモデル達に加えて、ソーシャライト達が通いつめていたのだった。
しかしながら彼のファイナンスを仕切っていたパートナーがドラッグ中毒となり、 そのミスマネージメントが原因で、ビジネスが暗礁に乗り上げてしまい、程なく 彼のサロンはクローズ。 かつては引っ張りダコだった雑誌や広告の撮影などにも、殆どお声が掛らなくなってしまったという。
そんな彼のカムバックのきっかけになったのが、2000年代前半に ジェニファー・ロペスのプロモーション・ビデオのヘアを担当したこと。 それで ジェニファーに気に入られたオリベは、彼女の広告撮影やレッド・カーペット・オケージョンのヘアを手掛けるようになり、 再びマイアミにサロンをオープンするまでに至ったのだった。
そんな彼は、90年代に既に自らのブランドのシャンプーを発売していたけれど、 新しいパートナーと共に、もっとアップスケールなラインとしてスタートさせたのが 現在のヘアケア・ライン。




そもそも オリベが得意とするのは、ボリュームのあるグラマラスなスタイル。
でもグラマラスなスタイルは、髪の毛の美しいツヤが無くしては際立たないとあって、 オリベのラインで 評価が高いのはスタイリング剤、髪質を向上させるトリートメントや コンディショナーに加えて、 理想的なツヤやテクスチャーを演出するためのスプレー。
彼のプロダクトの愛用者には、ケイティ・ペリーやブレーク・ライヴリーといったヘルシー・ヘアで知られる セレブリティが名を連ねているけれど、ブレーク・ライヴリーについては彼女が出演していた「ゴシップ・ガール」の ヘア・スタイリスト、リズ・レイリーが オリベの ドライ・テクスチャライジング・スプレーだけを使って 彼女のヘアを仕上ていたとのことで、 ブレーク自身も プライベートで同プロダクトを使い始めたとのことなのだった。

私もオリベのプロダクトには興味津々だったので、2ヶ月ほど前に購入したけれど、 私が オーガニックを謳っていない 新しいヘアケア・ブランドをトライする際に まず買ってみるのがコンディショナー。 というのもシャンプーについては、ケミカルが入っているものを使用し続けると、老化と共に髪質が衰えるだけでなく、 やがては頭皮の毛穴が死滅して、新しい毛がどんどん減ってくるため。なので、シャンプーについては 今は ドクター・アルカイタスヘブンのみの使用に しているのだった。
そこで、オリベのシグニチャー・コンディショナーから使い始めたけれど、これは非常に優秀!
それまで私は、ヘアのスペシャル・トリートメントとして 日本で 7,350円で売られている rahua / ラウアのヘア・マスクを使っていたけれど、 これは 髪にたっぷりアプライして15分置かなければならないというプロダクト。 もちろん その効果には満足していたけれど、オリベのコンディショナーだと それと同等の効果が 半分の量と 5分ほどの時間で得られてしまうのだった。

それだけでなく、オリベで定評があるスタイリング剤も使用したけれど これも同様に優秀なプロダクト。 私は、過去20年近くに渡って どんなスタイリング・プロダクトを試しても、 ポール・ミッチェルのファスト・ドライング・スカルプティング・スプレーを使い続けていて、 ここ数年は業務用の1ガロン・ボトルで買っていたけれど、 オリベのスーパーファイン・ストロング・ヘアスプレーは ポール・ミッチェルよりも軽い仕上がり。 それでいてスタイルをしっかりホールドし、ヘアにボリュームとバウンス感を演出する素晴らしい効果なのだった。




オリベのラインナップを見ていて、ツヤやボリューム以外に重点が置かれていると感じるのはモイスチャー・コントロール。
実際のところ、どんなに頑張っても 空気中の湿気であっと言う間に台無しになってしまうのがヘア・スタイリングであるけれど、 そんな湿気を吸って髪がチリジリになる状態は、英語で ” Frizz / フリズ ”と表現されるもの。
ジェニファー・アニストンがパートナーとして資本参加し、CUBE New York でも取り扱っている Living Proof / リヴィング・プルーフが、あっと言う間に有名になったのも、 そのフリズ・ヘアを シリコンを使わずして 改善するプロダクトを開発したためなのだった。
それほど フリズというのは 欧米では バッド・ヘアの象徴と見なされるコンディション。 イギリスで ”理想の髪の毛の持ち主 No.1” に選ばれている ケイト・ミドルトンでさえ、昨年、東南アジアを訪問した際に、 現地の猛烈な湿気で髪の毛が フリズ状態になった様子(写真上左)を、メディアに指摘されていたのだった。
この女性の敵とも言える フリズ対策としてオリベから登場しているのが、インペアラブル・アンチ・フューミディティ・スプレー。 湿度の高いマイアミの気候でテストしながら生まれた同プロダクトは、次にシャンプーをするまで 湿気からスタイリングを守ってくれるという有り難いスプレー。 加えてUVプロテクションも入っていて、湿度が高くなるニューヨークの夏も これでブローをすることによって、 直ぐにスタイリングが崩れる敗北感を味わわずに済むのだった。

オリベのプロダクトはパラベンを含まず、オーガニックではないものの、 非常にマイルドで 厳選された原料を用いたハイテク・フォーミュラ。 したがって決して安くはないけれど、市場に出回る高額ヘアケア・ラインと比べれば ほぼ同じお値段。
前述の私の友達は、トータルで揃えると高いので オリベのスタイリング剤だけを購入したと言っていたけれど、 彼女が購入したと同時に、先週のニューヨーク・タイムズ紙のスタイル・セクションで取り上げられていたのが、 ”シャイン・スプレー・アプレ・ビーチ”。
これは、艶やかなビーチ・ヘアを実現するスタイリング剤。 いかにもブローをしたという人工的な仕上がりではなく、ビーチの潮風でブローされたようなナチュラルな仕上がりになる スタイリング剤で、実際に これを使用した彼女のヘアは、20代の頃の人も羨むビーチ・ヘアを再現しているのだった。
友達は、「若い頃はスタイリング剤なんて無くても、この仕上がりだったのに・・・」とボヤいていたけれど、 エイジング対策にお金と手間が掛るというのは もやは常識以前のこと。
20代の頃には何もせずして実現していたナチュラル・ビューティーを、30代に入ってから演出するためには お金と手間を掛けなければならず、それが40代になるとライフスタイル全般の努力と 更なる出費を強いられるのが ごくごく一般的なシナリオ。 したがってエイジングと戦うというのは、本当に大変なことなのである。





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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。
丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。
FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。
その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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