June Week 4, 2013
” Yoga Nidra @ Dhama Yoga ”
” ヨガ・ニドラ @ ダーマ・ヨガ ”



私が過去4週間に渡って、通っていたのがフラットアイアン地区にあるダーマ・ヨガ・センター。
私は今まで4年以上、ジムで行なわれるヴィンヤサ・ヨガのクラスを取っていて、そのクラスに満足していたけれど、 にも関わらずダーマ・ヨガまで足を運ぶことにしたのは、本格的にメディテーション(瞑想)というものを学んでみたいと考えたため。
そこで 同ヨガ・センターのニュー・ステューデントのためのスペシャル・オファーで、「99ドルを支払えば、1ヶ月間 クラスを取り放題」 というプログラムを購入し、仕事の後や 週末に せっせと通っていたのだった。

ダーマ・ヨガ・センターは、ヨガのインストラクターの養成プログラムでも知られていて、 CUBE New York で取り上げたカリスマ栄養師、キンバリー・スナイダーもダーマ・ヨガ・センターでインストラクターの資格を取った1人。
ダーマ・ヨガ・センターを設立したのは、イースト・コーストで初めてヨガを教え始めたと言われるダーマ・ミットラ。 1939年生まれの彼は、1967年から 毎日のように ヨガを教え続けておりて、腕を使わず頭1つで倒立をしてしまうほどの ヨガの大家。 私はビデオで彼のヨガを見たけれど、そのあまりのポーズの美しさと完璧さ、ポーズからポーズに流れる間の 素晴らしい動きに感激してしまったのだった。




とは言っても私がダーマ・ヨガ・センターで取っていたのは ヨガのクラスではなく、 前述のように メディテーションやリラクセーションのクラス。 4月2週目の「Catch of the Week」にも書いたように、断食をしてからというもの 「心身一体」の意識を 新たにした私が思いついたのが、「メディテーションが健康と長生きに役立つかもしれない」ということ。
「どうせ学ぶならば ベストから学ぶべき」 と考えた私は、ダーマ・ミットラ本人がインストラクターを務めるクラスを いくつか取ってみることにしたのだった。
クラス・スケジュールの中で、私が興味を持ったのは、メディテーションとサイキック・デベロプメント (超能力を鍛える)クラスであったけれど、 どちらも マントラ・チャンティング(サンスクリット語の讃歌や祈りの詠唱)と、ブリージング(呼吸法)のインストラクションの後、 メディテーションに入るというもの。

メディテーション・クラスのチャンティングについては、30分近く続くので 翌日喉が痛くなった時もあったけれど、 ブリージングについては、7つのチャクラを使った 今まで知らなかった呼吸法を学ぶことが出来たので、 これは非常に有益な体験なのだった。
私がこの7つのチャクラを使った呼吸法は、夜、直ぐに眠りに付けない時や、 ランニングの最中に実践していて、就寝時に行なうと眠気が増して、7つのチャクラを順番に使って呼吸し終わる前に 眠ってしまうのが常。
逆にランニングの最中に実践すると、集中力が増して、エネルギーが沸いてくるという非常に不思議なパワーを発揮するのだった。




そんなダーマ・ヨガ・センターのクラスの中で、私が一番気に入ったクラスが、 ここにご紹介する「ヨガ・ニドラ」。 
「ヨガ・ニドラ」と聞いただけだと、どんな内容だか分からないけれど、 「ディープ・ヒーリング・リラクセーション」という説明が付いていたので、興味を持って取ってみることにしたのだった。

このクラスは、言ってみれば眠るためのクラス。
ダーマ・ミットラ曰く、「クラスに参加している1時間の間に、 3時間分の深い睡眠が取れる」とのことだったけれど、 実際に体験してみると それは ウソ偽りの無い事実。 最初から、床に寝た状態でスタートする このクラスは、まず目を閉じた状態で 「ずっと眠らずにいること」 と頭の中で3回唱え、 次に「すっと眠らずに、インストラクションに従うこと」と再び 頭の中で3回唱える事から始まるもの。
その後、左手から指の1本1本に意識を集中させて行くけれど、どんなに集中しようとしても、誰もが眠ってしまうのがこのクラス。 気付いた時には 穏やかに目が覚めて、徐々に身体の意識を取り戻して行くけれど、 それが とても1時間とは思えないほどの 長い睡眠に感じられるのがヨガ・二ドラ。
私は昼寝をすると、その後 身体がダルくなる傾向があって、頭がシャープになるまでにも 30分くらい掛るけれど、 ヨガ・二ドラは目が覚めた段階から、身体も頭も爽快で、どうしてこんな深い眠りが ヨガ・スタジオの床に ブランケットを引いて眠ることで得られるのかは、本当に不思議なのだった。
これを何とか自宅でも実践したいと思った私は、そのコツを学ぼうと 4回ほど足を運んだけれど、 その度にグッスリ眠ってしまって、何も習得できずに終わっているのが 唯一不満に思うところなのだった。




メディテーションのクラスでも、ヨガ・二ドラのクラスでも、最後の5〜10分は ダーマ・ミットラが 教えを説く時間になっているけれど、決してお説教がましいことを言わないのが彼。
ダーマ自身が若い頃、四六時中くっついて 全てを学ぼうとしたグルに 「一体何時になったら、 道を極めることが出来るでしょうか?」と尋ねたところ、「3回生まれ変わらなければダメだ」と言われた エピソードには思わず笑ってしまったけれど、彼のさり気ない教えから、 社交に対して強迫観念を抱いても仕方が無いことや、メディテーションに雑念が入っても良いことなど、 様々なことが学べたのも、私にとっては同センターに1ヶ月通った収穫なのだった。

ダーマ・ヨガ・センターに通う人は 男性も女性も、かなりヨガに入れ込んだ人が多く、 見るからにヴィーガン、ヴェジタリアンという感じの人達。 皆 穏やかで、禁欲的なイメージさえ漂うのだった。
そんな人たちに囲まれてクラスを受けているせいか、ある時 ダーマ・ミットラが 真っ直ぐ私の顔を見据えて「メディテーションは、ヴェジタリアンでなければ効果を発揮しない」と 言った時は、本当にドキッとしてしまったのだった。
でもそれがきっかけで「ヴェジタリアンになろう!」などと思わないところが、私がヨガを極められないポイント。 ダーマ・ヨガ・センターを出た途端に、その並びにあるグルメ・ショップ、イータリーで 肉やチーズを買って帰るのが私なのだった。

私にとって ヨガやメディテーションは、自分の健康のためにやっているものであって、ヨガやメディテーションに自分の 生活や食生活を支配されたくないというのが私の偽らざる気持。
それとダーマ・ヨガ・センターに通う人たちよりも、もうちょっと雑念がある方が、人生が楽しめるように思うのだった。


Dharma Yoga Center
61 W 23rd St New York, NY 10010
Website:http://www.dharmayogacenter.com






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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。
丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。
FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。
その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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