July Week 1, 2015
” Still Standin ”
ハイヒールの痛みを防ぐ マジック・スプレー
”スティル・スタンディング”



先日、自宅の近所を歩いていた際に出くわしたのがシュー・リペアー(靴修理)ショップのオーナー。 昨今私がご無沙汰しているので、彼は私が別のショップにハイヒールのリペアーを任せていると思い込んでいるようなのだった。
でも、私は一度信頼したビジネスにはロイヤルなタイプなので、別に”浮気”をしていた訳ではなくて、 ふと気付くと 昨今は昼間にヒールを履かないので、ヒールのダメージが激減していたのが彼とご無沙汰していた理由。 夜、食事やドリンクに出かける時だけに履いている分には、ハイヒールの靴底はなかなか減らないのだった。

以前は、何処に出かけるにもヒールを履いていた私であるけれど、その頃はヒールを履いて1日中過ごしても全く平気。 加えてヒールを履いて走る速さも自慢していたけれど、 ハイヒールを履く時間が減った今は、3時間程度 ヒールを履いて立っているだけでも 苦痛を味わうようになってしまったのだった。
とは言ってもパーティーなど 気が散る要素が多いイベントだと平気な場合もあるけれど、 ただ立ったり、歩いたりが続くオケージョンでは、時間が経つにつれて 徐々に足の痛みが思考回路をブロックし始めて、 ヒールを脱ぐまで何も考えられないこともしばしば。 特に足とシューズのアーチがマッチしない場合は、歩き出して10分程度で痛みがスタートすることもあるのだった。




かつては、「ハイヒールは精神力で履くもの」 と豪語していた私であるけれど、 やはりハイヒールが足を通じて健康に及ぼす影響を考えると、ヒールを履く時間を短くすることは、 五体五感満足の状態での長生きが 何よりの目標である私にとっては、ノーチョイスの選択。
足を気遣った方が、ヒールの傷みに敏感になるというのは、 パラドックスのようなセオリーであるけれど、 先月マイアミの友人を訪ねた際に、彼女のマダム仲間から聞いたのが ハイヒールの痛みを未然に防ぐスプレーがあるという話。 実はその時は友人の息子の高校卒業のセレブレーションでマイアミを訪れたけれど、 卒業式で 1人1人壇上に上がって卒業証書を受け取る際に、女子学生の殆どが履いていたのが プラットフォームの超ハイヒール。私と友達は女子学生達が ステージで転んだり、躓いたりすることを恐れずに、 慣れない超ハイヒールで歩く様子に ただただ感心していたけれど、 そんな娘を持つ母親達が用意したといわれていたのがハイヒール痛み止めスプレー。
私は「まさかそんな物が存在するはずは無い!」と思っていたけれど、 そのスプレーこそが ここにご紹介するスティル・スタンディングなのだった。




スティル・スタンディングはジェル状のスプレー。使用法は足の裏、甲、つま先、かかと、サイド等、 ありとあらゆる足の側面全体に満遍なくスプレーをして、それが乾くまで1分程度待ってから靴を履くと、 時間が経過しても、シューズを履いたばかりの瞬間の心地よさが持続するというもの。 ストッキングの上からでも使用が可能で、その場合は、ジェルが完全に乾くまで2分ほど時間を要する場合があるとのこと。 厚手のタイツを着用する場合には、タイツを履く前にスプレーをするのが正しい使い方なのだった。

スティル・スタンディングが効果を発揮するのはハイヒールを履くことによる 足のアーチや関節、筋肉の疲れや痛みで、 靴ズレによる擦り剥き傷の痛みが対象外であるのはもちろんのこと。 同プロダクトに配合されているのは、南米のレインフォレストで何世紀にも渡って痛み止めに用いられてきた植物や オーガニック・アーニカやアロエの成分で、現在そのフォーミュラは特許申請中。
ヒールを履くことによって体重がかかり、熱を持ってくる足の箇所に 冷んやりした感触をもたらし、 足のむくみを防ぐ役割も果たすのだった。

スティル・スタンディングを購入すると、携帯用の小さなスプレーがついて来るけれど、これは 同プロダクトの効き目が、個人差はあるものの 2〜4時間程度であるため。 したがって出先でも、再度アプライが出来るように メーカーが配慮しているのだった。
スティル・スタンディングは24時間の間に、4回までスプレーが可能。 サンダルでも、ブーツでも、とにかくハイヒールの痛みから救ってくれるのがこのスプレーではあるものの、 やはりタイト過ぎるシューズを履いていると効き目が 直ぐに消えうせてしまうとのこと。
したがって、当然のことながら正しいシューズ・サイズ選びも、同プロダクトを有効に使う条件になっているのだった。

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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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