July Week 2, 2011
” Foldable Products ”
” フォルダブル・プロダクト ”




先日、友達と ”日常生活の一般的なアクティビティの中で、嫌いなものを5つ挙げる” という話題をしていた際、 私が挙げたのが、 1.早起き、 2.重い荷物を持って歩くこと、 3.靴擦れや長時間ハイヒールを履いて 痛む足で歩くこと、 4.歩きタバコをしている人の後ろを歩くこと、 5.嫌いな人間と一緒に居ること。
そう言ってから気付いたのが、歩くことを全く厭わない私が ”苦痛を伴う歩行” を非常に嫌っているということなのだった。

私が挙げた苦痛を伴う歩行のうち、”歩きタバコをしている人の後ろを歩くこと” については、 重たい荷物を持っていたり、足が痛んだりしない限りは、喫煙者より早く歩いて 追い越せば、 直ぐに問題が解決できるのだった。
往々にして、マンハッタンのミッドタウンのように 人通りが多いところで歩きタバコをするようなマナーの悪い喫煙者は、 垢抜けない旅行者。彼らは時間に追われていないので、比較的ゆっくり歩いている場合が殆ど。
なので、普通に歩ける分には こうした喫煙者を追い越すスピードで歩くのは全く問題が無いのだった。

重たい荷物を持たないようにするには、まず大切なのが小さめのバッグを持つこと。 バッグが小さいと、必然的に持ち歩く物を減らさざるを得ないし、嵩張る物を持たないようになるもの。 実際、必要と思って持ち歩いている物の多くは、無ければ無いでやっていけるものなのだった。
でも、嵩張るものでどうしても持ち歩くことになってしまう物の最たる例は水のペット・ボトル。 私は以前、 「プラスティック・ボトルは輸送中など、気温40度以上の場所に保管されていた場合、有害物質が水に混入する場合がある」と言われて、 スイスのブランド、SIGGのアルミ・ボトルを購入したことがあったけれど、2008年夏に、その安全と思っていたSIGGのボトルの内側のライニングに 有害物質BPAが含まれているとしてリコールになったのがきっかけで、SIGGのボトルの使用を止めてしまったのだった。
ちなみに、現在販売されているSIGGのボトルは ”エコライニング” という安全なものに変わっているけれど、 それでも、SIGGのボトルを もう使う気になれないのは、水を飲み干した後に、空のボトルを持ち歩くのが面倒な上に、 空の割りには ボトルが若干重たいと思ったため。
以来、私は小さめのペット・ボトルをリサイクルして使っていたけれど、それを止めるきっかけになったのは、 写真上、ヴェイパー・アンチボトルを見つけてから。
ヴェイパー・アンチボトルはこの夏から日本でも発売になっているけれど、BPA等の有害物質を一切使わない フォルダブル(折り畳み可能な)・ボトル。 超軽量なのはもちろんだけれど、丈夫で、何度でも繰り返し使えて、水が十分に入っている時は立たせることが出来るけれど、 飲み干した後は、丸めて折り畳めるので、小さめのバッグの中に余裕で納まってくれるのだった。
もちろん、フリーザーで凍らせることも出来るので、真夏のスポーツ時にも便利な優れものなのだった。
私は写真上、右の2本セットを購入して、テニスの時は、白い方に水、パープルの方にリカバリー・ドリンクを入れて持ち歩くけれど、 通常の外出の際は、ヴァイパー・アンチ・ボトルの中に、冷水か薄いグリーン・ティーを 半分以下入れて持ち歩くのが適量。 ウォーター・ボトルだと、中身に限らず同じ体積を持ち歩くことになるけれど、ヴェイパー・アンチボトルだと、 半分しか中味が入っていない場合、半分に折り畳んで持ち歩けるのがとても便利なのだった。


私が、かつて大きなバッグを使っていた時代に、もう1つ、必ず持ち歩いていたのが履き替え用のシューズ。
この当時は、外に出掛ける時はどんなときでも、9cm以上のヒールを履いていたのだった。 しかも履き替え用のシューズは5cmヒールで、「ハイヒールで足が痛くなったら、ミッドヒールに履き替える」のが当時のルーティーンなのだった。
私にとって履き替え用のシューズが必要なのはもっぱら夏。冬は殆どブーツを履いていて、ブーツの方がハイヒールでも遥かに歩き易いので、 長く歩く日や、立っている時間が長い日は、ヒールが太めのブーツにすれば、殆ど問題が無いのだった。
でも夏はサンダルやオープントウのパンプスを履くことになる上に、細いストラップが長時間 歩いているうちに足に食い込むなどして、 本当に激痛を味わうこともあって、ある日、どうしても我慢できなかった時に ナイン・ウエストに飛び込んで、70ドルくらいのシューズを買って履き替えたことがあったのだった。
でもそのナイン・ウエストのシューズは、結局それ以降、一度も履くことは無く、しかもリセール・ショップでは売れないタイプのブランドなので、 そのまま寄付してしまったけれど、「足が痛くなる度にナイン・ウエストに飛び込んでいたら破算する」と思って持ち歩くようになったのが、 履き替え用のシューズ。
この時代に比べると、今やリセッションも手伝ってか、ニューヨーカーの足元はもっとずっとカジュアルで、 私自身も、長時間を歩く日は、マキシドレスにウェッジ・サンダル、もっとカジュアルで良い場合はライン・ストーンやシークィン付きのフィット・フロップを履くことによって、 苦痛を味わう事なく過ごしているのだった。

むしろ昨今、シューズで苦痛を味わうのは、殆ど歩かない予定で、超ハイヒールを履いて ディナー等に出かけたにも関わらず、 大した距離ではなくても 予想に反して 歩く羽目になったり、立ちっぱなしになってしまうオケージョン。
こういう状態だと、本当に「もう1歩も歩けない」というくらい足が痛くなってしまうけれど、 つい最近、その状況の強い味方として見つけたのが、以下のフリップスター。
サロンでペディキュアをした時に履くサンダルのように 薄いソールであるけれど、真ん中から折り曲げることによって、小さなポーチに 収まるフォルダブル・シューズなのだった。




フリップスターは、長時間歩くために作られたものではなくて、靴が脱ぎたくなるくらい足が痛い時や、 飛行機の中などで、靴を脱いで履き替えるのに適したプロダクト。 シューズとは思えないほど小さく折り畳めるのに加えて、鼻緒だけでなく、かかとのストラップが着いているので、 その分 歩き易いデザイン。
このサイズであれば、ディナーに出掛ける際の小さなバッグにも入るので、これがある限り、安心して超ハイヒールで出掛けることが出来るのだった。

私はフォルダブル(折り畳み)プロダクトというのは、「機能をきちんと果たした上で 折り畳めること」、 「畳んだ状態が小さく、持ち歩くのに便利なほど軽量であること」、「繰り返し使えること」、という3つの条件を果たしているべきだと思っているけれど、 その点では、ヴェイパー・アンチボトルも、フリップスターも、合格点と言えるプロダクトだと思って愛用しているのだった。

ところで ”日常生活の一般的なアクティビティの中で、嫌いなも” に話を戻せば、友人達が挙げていたのが、 ”興味が無い人間のブログやツイートを読むこと”、 ” トイレ掃除 ”、” 蒸し暑い日のエクササイズ ”、” 料理が下手な知人の作ったものを食べなければならないこと ”、 ” 電話会社などにコンプレインの電話をして、たらいまわしにされること ”、” 嫌いな人間をフェイスブックの友達に加えること ”、 ” 毎朝仕事に行くこと ” など。
その中に ” 玉ネギを刻むこと ” というのがあったけれど、 私は玉ネギは冷蔵庫に入れておくので、冷たいうちに刻む分には涙目知らず。
世の中には室温で保存できる野菜や果物が多いけれど、実際にはそれらを冷蔵庫に入れておいた方が 遥かにメリットが多いのだった。 例えばバナナにしても、室温で保存して、黒い斑点が出てきてから冷蔵庫に入れると、あっという間に真っ黒になってしまうけれど、 首が黄緑色の若いバナナを買って来て、それを冷蔵庫に入れておく分には1週間は日持ちがするのだった。

私同様に 嫌いなアクティビティとして ” 早起き ”を挙げている友達は 他にも居たけれど、厳密に言えば、私は早起き自体よりも、 ” 早起きをしなければならない日の前夜 ”が嫌いなのだった。 その理由は、早起きが精神的なプレッシャーになって、何となく楽しい思いが出来ないから。
実際、起きることは、一度が目が覚めてしまえば、それほど苦痛ではないのだった。
何年にも渡って 毎日のように早起きをしてきたファイナンス関係の友達は、「早起きに慣れているので、 休みの日でも 朝は遅くまで寝ていられない」とのこと。
なので、早起きフォビア(恐怖症)を克服するには、早起きの習慣をつけるのが一番。 そもそも人間の身体は、日が昇ると同時に 起きるのに適しているとのことで、 それにボディ・クロックを合わせることによって、ストレスが解消され、寿命も延びるとさえ言われているのだった。





FaviruteOfTheWeek FaviruteOfTheWeek FaviruteOfTheWeek

 


執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。
丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。
FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。
その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

PAGE TOP