Aug Week 1, 2012
” Toscana Melon ”
” トスカーナ・メロン ”



私が春夏シーズンに頻繁に自宅で作のが、フルーツを使ったサラダ。
私はサラダのレパートリーが多いことを自慢にしていて、ドレッシングもヴィネグレットも自分で作るけれど、 フルーツをサラダに使うようになったのは、フルーツの方が野菜よりも抗酸化効果が高い食物であるため。 なので、「リンゴ、ウォルナッツ&ドライド・クランベリーを使ったアルグラ・サラダ」、「オレンジとフェンネルのサラダ」、 「パイナップルとゴールデン・レーズンを入れたコールスロー」、 「ネクタリンを使ったフリゼー・サラダ」、「洋ナシ、ブルーチーズ、ドライド・クランベリー&ナッツをトッピングにしたスピニッチ・サラダ」、 「グレープフルーツを使ったロブスター・サラダ」など、 例を挙げたしたらキリが無いほど、フルーツを使ったサラダを作るのだった。

そんな私が昨今、マーケットで見つけると必ず買ってくるのが トスカーナ・メロン。
トスカーナ・メロンは、中がオレンジなので、カットした姿は カンテロープ・メロンに似ているけれど、 外観は球形でありながら、縦にくぼみのラインが入っているので、真横にカットすると、写真上のようにスカロップ・エッジ(帆立貝のように波打ったエッジ)になっているのだった。 またタネの部分も三つ葉のようなシェイプ。
食感はカンテロープ・メロンよりもずっとトロンとしていて、良い意味で水っぽくない密なテクスチャー。 甘さにも深みが感じられるのがトスカーナ・メロンなのだった。 しかも、日持ちも非常に良くて、続けて一気に食べなくても、冷蔵庫の中で良いコンディションを維持してくれるのも有り難いポイント。

以前は、トスカーナ・メロンをニューヨークで見かけることは殆ど無かったけれど、昨年くらいからアッパー・イーストサイド&ウエスト・サイドのフェアウェイや、 同じくアッパー・イーストのグレーシーズ・マーケットなどで、見かけるようになってきて、特に今シーズンは かなり頻繁に店頭に並ぶようになっているのだった。




トスカーナ・メロンといえば、プロシュート・ディ・パルマと一緒に、「プロシュート・メロン」として味わうのが一番であるけれど、 もし上等なバルザミコがあれば、それを振り掛けるだけで、さらに美味しくなるもの。
プロシュート・メロンの味わいは、メロンの甘味と、プロシュートの塩味のコントラストで決まると言っても過言ではないけれど、 もしメロンがあまり甘くない場合は、写真下のようにメロンをグリルすると、余分な水分が抜けて、甘さが凝縮されるのだった。 果物をグリルすると、甘さが際立つのは他のフルーツにも言えることで、パイナップルやネクタリンなどが甘くなかった時にも 有効なのがグリル。
グリルした時もバルザミコを振り掛けのるが奨励されるけれど、トーストしたパインナッツ(松の実)をトッピングにするとさらにベター。




また、プロシュート・メロンは、ハニーデュー・メロンのような グリーンのメロンと トスカーナ・メロンを交互に盛り付けるだけで、 ディッシュとして 非常にファッショナブルになるのだった(写真下右側)。でも夕張メロンを使うのは勿体無いというのが私の意見。

トスカーナ・メロンをサラダにする場合も、やはりプロシュートと組み合わせるのがベストで、 写真下左側は、アスパラガスのソテーの上に、カットしたトスカーナメロン、モッツァレラ・チーズ、プロシュート、そしてトーストしたパインナッツを盛り付けたもの。 この場合、アスパラガスのソテーが冷めてから盛り付けないと、メロンが温まって、チーズが溶けてしまうのだった。
このアスパラの部分は アルグラや 普通のサラダ・ミックスに変えてもOK.。ドレッシングは、オリーブ・オイルと塩、コショウ、レモン汁というシンプルなものだけれど、 アスパラを炒める際には個別に塩、コショウが必要。食べる直前にバルザミコを振り掛けるだけで出来上がるのだった。
パインナッツは、ウォルナッツ(くるみ)で代用してもOK!




さらに、メロンを使ったちょっと変わったメニューとしてお薦めなのは、 以下のメロンのリゾット(写真下)。メロンはそもそも瓜科なので、甘い瓜として料理するのがこのメニュー。
作り方は、途中までは普通のリゾットの作り方と全く同じ。オーボリオ・ライス、もしくは普通のお米をオリーブ・オイルで炒めてから徐々に チキンのダシを加えていって、リゾットの状態になるまで約30分、頻繁にかき混ぜることになるけれど、 それをやる傍ら、フライパンで、シャロットか玉ネギソテーしたところに メロンを加えてさらにソテー。 私が参考にしたレシピはメロンをオーブンで焼くように書いてあったけれど、ソテーした方が遥かにスピーディーに仕上がるのだった。
お米がリゾットの状態になったところで火を止めて、ソテーした玉ネギとメロン、それとパルミジャーノ・レッジャーノ をどっさり リゾットに混ぜて、 その後 ぬるい程度の温度まで冷ますけれど、この時はリゾットを別のボールに移した方が、当然早く冷めるのだった。 温度が下がったら、カットしたプロシュートをリゾットにミックスして出来上がり。 熱い状態でプロシュートを混ぜると、熱でプロシュートがクックされてしまうので、リゾットの食感を損ねてしまうのだった。

冷蔵庫に入っていた残りご飯で リゾットをつくる場合は、一度ご飯をザルに入れて洗って、表面のでんぷんを取り除いてから、 良く水切りして、オリーブ・オイルでさっと炒めてから、チキンのダシを加えれば、かなりちゃんとしたリゾットになります。




写真上のベニ生姜のように見えるトッピングは、プロシュートを細くカットして、カリカリにソテーしたもの。 プロシュートはソテーすると、水分が飛んで、カリカリになるだけでなく、塩味が非常に強くなるので、甘味のあるこのリゾットのトッピングには最適。
プロシュートが沢山無い時は、トッピングにのみプロシュートを使って、リゾットにはエビのソテーをミックスしてもOK。 エビは塩、コショウで味付けをして、メロンと一緒にソテーして、リゾットに混ぜ込むけれど、 エビを使う場合はレモン・ジュース、もしくはレモン・ゼスト(レモンの皮を削ったもの)をリゾットに少量加えた方が、 エビの味わいが際立ちます。

食べる直前に、再びパルメジャン・レジアーノとブラック・ペッパーを振り掛けて、好みでパセリの刻んだものをトッピングすると色がさらに美しくなります。 プロシュートが沢山ある場合は、トッピングを多目に用意しておいて、食べながら振り掛けると、プロシュートのカリカリの食感がリゾットと一緒に 最後まで楽しめます。この場合、プロシュートが塩辛い分、リゾットの塩分は控えめに!




ところで、フルーツは皮の近くに ヴィタミンのエキスが詰まっていると言われるけれど、私が意識してトスカーナ・メロンを買うのは、 味が美味しいだけでなく、トスカーナ産のメロンに特に強力な抗酸化効果があるため。 なので、これを食べるのが身体や肌に良いのは言うまでもないけれど、ドクター・セバなどが その高額ビューティー・セラムに用いているのが、 このトスカーナ・メロンのエキス。
そこで私は、剥いた後の皮についた果肉を潰して、そのジュースを摘出して、ドクター・アルカイタスのマスクに混ぜているけれど、 これは素晴らしい効き目。そもそもメロンはカンテロープでも抗酸化効果が高いと言われているので、トスカーナ・メロンが手に入らない時は、 メロンで試そうと思っているけれど、説明書通りヨーグルトやハニーとだけミックスするよりも、さらにマスクがパワーアップするように思うのだった。
私は、あまりフェイシャルやマスクの効果を実感しないタイプだけれど、こればかりは 洗い落とした時も、翌朝の肌の感触も 大きく違ったので、ビックリしてしまったのだった。




最後に同じ瓜科の果物で、夏によくアメリカでサラダに使われるのがウォーターメロン、すなわちスイカ。
スイカは種ナシを2〜3cm角にカットして、少量塩をふりかけるだけ。それ以外の材料はさらしたレッド・オニオン(普通の玉ネギでも可)少量と フェタ・チーズ(ギリシャのチーズ、探せない場合はイタリアのリコッタ・サラタでもOK)。 フェタ・チーズは手で砕くか、1〜1.5cm角程度にカット。あとはミントとイタリアン・パセリ少量。 好みでブラック・オリーブ。
ドレッシングはオリーブ・オイルとレモン汁。 作り方は全てをボールでミックスして盛り付けるだけ。
もっとサラダっぽくする場合は、上のレシピにチェリー・トマトを半分にカットしたものを加えて、それをサラダ・ミックスやアルグラの上に盛ればOK。 この場合、バルザミコを振り掛けるほうが美味。
ちなみに、このウォーターメロン・サラダは ニューヨーク近郊の高級リゾート地、ハンプトンにある人気レストラン、 ニック&トニーの長年の名物メニューでもあって、こんなに簡単に、しかも安い材料で作れるサラダの小さなポーションに、 同店の来店客は17ドルも支払っているのだった。

料理というものは、メークと一緒で、毎日やっていると上手く、早くなってくるものだけれど、自分で料理をした方が 食生活もヘルシーになるもの。 今、アメリカでは子供の肥満を減らす対策の一環として、一部の学校では課外授業で、子供に料理を教えるプログラムがあるけれど、 親が料理する時間が無くて、ファスト・フードやピザばかり食べていた子供でも、自分で料理を覚えると、 自分で作ったヘルシーな料理を進んで食べるようになるのは、プログラムを主催している大人側も驚いている結果。
私の場合、昨年の今頃はベーキングに凝っていたけれど、その結果ケーキやマフィン、カップケーキに どれだけの砂糖やバターが使われているかを実感して、逆に今ではこの類のデザートを食べる機会がめっきり減ってしまったのだった。
したがって自分で料理をするというのはヘルシーな食生活のために不可欠な要素だと思うのだった。





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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。
丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。
FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。
その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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