Sep Week 2, 2014
” Fashion Week Nails ”
ファッション・ウィーク・ネールズ


ここ数シーズンのファッション・ウィークで、ヘア&メークアップ・アーティスト同様に バック・ステージ・ビューティーを担当 しているのがネール・アーティスト。
多くのデザイナーが、ヘアやメークをそのシーズンのコレクションの一部と考えるのと同様に、 ネールも デザイナーにとってのファッション・ステートメントになってきたけれど、 そうなった要因に挙げられるのは、昨今のネール・アート・ブームもさることながら HD画像で、指先までくっきりスナップされる時代になったこと。

現在、ニューヨークは 2015年春のファッション・ウィークの真っ最中。 早くもバック・ステージのモデル達のネール・スナップが インターネット上に出回っていて、 そこから どんなトレンドが生まれるかが注目されているところ。
2014年の秋冬のトレンドに関して言えば、 春夏に引き続いて、爪先や爪の根元に アクセント・カラーやアクセント・テクスチャーをあしらう チップ・スタイルが健在。 そのバラエティは様々であるけれど、やはりジュエリーやアウトフィットとコーディネートするのが 最もファッショナブルと見なされるプレゼンテーション。
今シーズンのトレンド・カラーと言われるのは、”オックス・ブラッド”と呼ばれるダーク・レッド、 そしてホワイト、メタリック・シルバー。 テクスチャーは、デコボコした3Dものが 既に時代遅れと見なされているのだった。











私は、何度かこのコーナーに書いたことがあるけれど、ネールに関しては本当にオールド・ファッションで、 ジェル・ネールは一度もしたことが無い上に、ネール・アートもあまり好きではなくて、 ネールは 手入れから、エナメルのアプライまで 全て自分で行うのが趣味。
ネール・サロンに出かけるのは時間が掛かる上に、2度塗りしかしてくれないので、 ネールが落ち易く、しかもネールの端から端までエナメルを塗ってくれなかったり、 キューティクルを削られるので爪が痛んだりと、私にとっては問題だらけ。 その点、自分でエナメルをアプライすると ネール全体をしっかり3度塗りするので、トップ・コートを2〜3日置きに塗るだけで、 10日〜2週間程度、”見られるコンディション”を保ってくれるのだった。

でもネール・アート嫌いの考えを改めるようになったのが、Cube New Yorkでも取り上げた ソーホーのネール・サロン、ペイント・ボックスのラインナップを通じて、 実際にランウェイに登場した、モダンでスタイリッシュなデザインを見るようになってから。
それまでは、垢抜けないネール・アートばかりを見てきたのでので、 「どうして女性達が お金を払ってまで スーパーの店員のようなネールをしたがるのかが分からない」と思い続けていたのだった。







ところで、ニューヨークのファッション・ウィークは、ロンドン、パリ、ミラノに先駆けて行われるので、 この時点では、未だネール・トレンドのメイン・ストリームは見えてこないけれど、 確実に1つ言えるのは、多くのネール・アーティストがランウェイに限らず、新たに登場したクリスチャン・ルブタンのネールを使っているということ。
クリスチャン・ルブタンのネールはまず8月初頭に、ルブタンの真っ赤なソールと同じカラーに発色する ルージュ・ルブタンが発売されて、8月末に全30色のカラー・ラインナップが出揃ったばかり。 ヴィヴィッドなカラーを集めた"ザ・ポップ"、その名の通りヌード系の"ザ・ヌード"、深くダークな "ザ・ノアール" という3つのラインで構成されたコレクションは、 特にヌードとノアール・ラインがネール・アーティストからの絶大な支持を集めていることが伝えられているのだった。

また、アクセントになるテクスチャー・ネールのラインとして つい最近ネール・アーティストから教えてもらったのが、 写真上、ルブタンの下の”カラー・クラブ”というライン。 同ブランドからは、ブラシが細く、ラインも引ける ペン・タイプのネールも登場しているだけあって プロの愛用者が多く、ニューヨーク・ファッション・ウィークのランウェイ・ネールを 幾つも手がけていることでも知られているのだった。






さて、メークを極めると素顔の美しさに目覚めるようになるのと同様、ネール・アートのブームが 飽和状態になりつつある 2014年秋の ネール・トレンドの1つが "Naked / ネイキッド"。 ネイキッドは、裸という意味であるけれど、ヌードよりも無防備でナチュラルな状態。 ヌードが服を脱いだ状態だとしたら、ネイキッドは生まれたままの姿というニュアンスなのだった。
すなわち全く手を加えていないように見えるものの、爪のナチュラルな美しさが際立つような状態、 顔に置きかえれば 物凄く肌がきれいな人の素顔のようなコンディションが "ネイキッド・ネール"。
したがって 爪が健康で、手入れが行き届いているか、さもなければナチュラルで 何も塗っていないように見えるカラーを アプライして、ネイキッドを演出しなければならないのがこのスタイルなのだった。

そのネイキッド・ネールには、ポイント・アクセントやラインなど、面積が少ないネール・アートを施すのも トレンドになっているけれど、中でも私が気に入ったのが爪先にだけシルバーをアプライするというスタイル。 そこで、自ら実践してみたのが写真上、下段右側なのだった。
爪全体は ネール・ハードナーをアプライしただけで、爪先に塗ったのは、シャネルのシルバー・グリッター ”グラフィート”。 実は過去2週間、ずっとこのネールをしたままだけれど、爪先が剥がれてきたら そこを塗り直すだけなので、 非常にメンテナンスが簡単。もちろんトップ・コート代わりにしているネール・ハードナーは 週に2回程度 塗り直しているけれど、こんなに手入れが簡単なネールは 画期的とさえ言えるもの。
なので、今度は爪先を 別のカラーにしてトライしてみようと思っているのだった。



Will New York 宿泊施設滞在



執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。


FaviruteOfTheWeek FaviruteOfTheWeek FaviruteOfTheWeek

PAGE TOP