Sep. Week 3, 2011
” MacKenzie-Childs Flower Market Canister ”
” マッケンジー・チャイルズ フラワー・マーケット・キャニスター ”

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先日、昨今料理に凝り始めた友達のバースデー・プレゼントを探していて、見つけたのが ここに紹介するマッケンジー・チャイルズの フラワー・マーケット・キャニスター。
キャニスターとは、カン素材で出来たコンテナのこと。 見た目にあまりにキュートなので、友達のギフトを買おうとしているにも関わらず、自分用の大きさと色選びに迷ってしまって、思いの他 ショッピングに時間が掛ってしまったのだった。

マッケンジー・チャイルズは、1983年に誕生した比較的新しいブランドで、そもそもは写真右のような、ハンド・クラフト、ハンド・ペイントの分厚いカントリー・スタイルの セラミックのテーブル・ウェアで知られるブランド。今では、ファニチャーからリネンまで、幅広いアイテムを手掛けているけれど、 そのシグニチャーになっているハンド・ペイントは、”コートリー・チェック”と呼ばれるブラック&ホワイトのチェッカーボード柄と、”ピカディリー” というネーミングの パステル・トーンのマルチ・カラー・ストライプをあしらったスタイル。
日本にも、一部には熱烈なファンが居るブランドであるけれど、正直なところ私は個人的には あまり受け付けないテイスト。 というか、私はどう考えても、こういったテイストの食器を使って にっこり微笑むような類の幸せには縁が無いと思っているので、 自分には似つかわしく無いと感じるのが マッケンジー・チャイルズのセラミック・コレクションなのだった。

でも、ここに紹介するアイテムは、 そのマッケンジー・チャイルズの中のエナメル・ウェアと呼ばれるライン。
セラミックではなく、エナメル加工とセラミック・プリントを施したスティール素材を用いていて、ブロンズ加工したステンレス・スティールのトリミングがほどこされたもの。 マッケンジー・チャイルズのこれまでのラインとは打って変わったブライトで、ヴィヴィッドな 大柄のパターンをフィーチャーしたのが、 この”フラワー・マーケット” と呼ばれるラインなのだった。




マッケンジー・チャイルズのテーブル・ウェアの殆どは、ディッシュ・ウォッシャーや電子レンジの使用がOKであるけれど、 このエナメル・ウェアのラインは、一応ディッシュ・ウォッシャー・セイフではあるものの、ハンド・ウォッシュが奨励されているもの。
それもそのはずで、その製作プロセスは エナメル加工をしたスティール素材にセラミック・フラワー・パターンをハンド・トランスファーし、 それをハンド・グレーズで仕上げているという こだわりぶり。 2010年に登場したこのシリーズは、マッケンジー・チャイルズのラインの中で、大人気を誇っているのだった。

カラーは、ホワイト、グリーン、ブルー、ブラックの4色で、かつてはパープルなどもあったけれど、現在はこの4色。 そのアイテムは、写真上のテーブルウェアに加えて、ケトル(やかん)、フラワー・ポット(鉢植え)、ピッチャー、ワイン・クーラー、 ソープ・ディッシュ、ティッシュ・ボックス・カバーといったバスルーム・グッズに至るまで 幅広く展開されていて、 どちらかと言えば、同じカラーで揃えるよりも、異なるカラーをミックス&マッチで楽しむようにデザインされたもの。
このシリーズのテーブル・セッティングは、見ていて楽しくなるようなカラフルさであるけれど、 1990年代末に、ヴェルサーチのディナー・ウェアにお金を使って、食べ物があまりに不味そうに見えるので、 売ってしまった経験がある私としては、見た目に派手な食器に心惹かれるものはあっても、 お金は使わない と 当時から硬く決心しているのだった。

なので、友達のギフトにも このシリーズのテーブル・ウェアを選ぶことは考えていなかったけれど、 そんな中、目に留まったのが、お値段も予算以内で、どうにでも使えるのが魅力な キャニスター。
大きさは3種類で、全て直径は約12.5cm。 私がギフトに選んだのは、底が浅くて 使い易そうな 一番小さいサイズで、それでも110mlのキャパシティがあるのだった。ちなみに お値段は税込みで約77ドル。




このキャニスターがすっかり気に入った私は、自分用にも1つ、2つ買おうと思ったけれど、いざ使うことを思うと 何を入れたら良いのか?と、真剣に考え込むことになってしまったのだった。
最初はベッドルームのヴァニティ(鏡台)に置くことを考えたけれど、コットンなどを入れるコンテナは既に持っているので 必要なし。 キッチンで使おうにも、コーヒー、紅茶の類は全て冷蔵庫と冷凍庫で保存しているし、小麦粉を入れるには小さ過ぎ、 かといってサプリメントを入れるには大き過ぎるのがこのサイズ。
なのでキャニスターを諦めて、自分用に買おうと思ったのが写真上左の鉢植えカバー。 というのも昨今、ベージル、ミント、ローズマリーなどのハーブの消費量が非常に多いので、自分で鉢植えで育てることを考えていたのだった。

でも、先週 ディナーをした友人から、「アーユルベーダでファイヤーを持っている人は植物が育たない」と言われて、思い出したのが 私がこれまでありとあらゆる植物を枯らしてきたということ。 アーユルベーダでは、人間をヴァータ(風)、ピッタ(火)、カファ(水)という 3つのドーシャ(元素)に分類するけれど、私は火を意味するピッタが非常に強くて、体型、体質から性格まで 全てがピッタ。
なので、ハーブを育てようと思っても 「枯れるのは時間の問題」 と判断した私は 鉢植えカバーを諦めて、再びキャニスターの使い道を考えることにしたところ、 丁度良い使い道が現れたのだった。 それはイスラエル産のクスクスを入れるコンテナとして使うこと。
私は昨今、イスラエル産のクスクスをサラダやサイド・ディッシュに使うのに凝っているけれど、イスラエル産のクスクスは、 大粒で、独得の触感があって、私は個人的には通常のクスクスよりもずっと好きな食材なのだった。 でも、これが入って売られているコンテナがあまりにもアグリーなので、このキャニスターに移し変えて、キッチンに置くことを思いついたのだった。

ショッピングというのは、必要だから買うものと、欲しいから用途や必要性を無理やりこしらえて買うものがあるけれど、 私にとって、後者の典型はシューズ。必要だから買うのではなく、欲しいから購入して、後から 買った靴に合う服を買うことになるのは珍しくないこと。
でもどちらのショッピングが楽しいかと言えば 当然のことながら後者だし、頭を使わなければならないのも後者。 それと同時に、ストレスの解消になったり、ハッピーな気持ちが味わえるショッピングも後者。
世の中の人が皆、必要なものだけを買って生きていたら、ファッションなどは存在し得ないものであるし、 人生も味気無く、潤いの無いものになってしまうのは目に見えていること。
クスクスのコンテナに77ドル?と思うと馬鹿げているけれど、 これは人生を豊かにするためのショッピングなので、中に何が入っていようと、これを眺めて私がハッピーな気分を味わえば、 それは有意義なお金の使い道なのである。





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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。
丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。
FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。
その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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