Sep Week 3, 2016
” Narrow Scarf & Narrow Pashmina ”
ナロー・スカーフ & ナロー・パシュミナ
2016年秋冬シーズンのランウェイ・ショーが行われた今年春から、モデルやセレブリティが
こぞって身につけるようになったのが、ブラックのナロー・スカーフ。
ネクタイのように細いものから、スカーフと呼べるだけの幅があるものまで、その太さも様々であれば、
巻き方も様々で、チョーカーのようにアクセサリー感覚で身に付けたり、
マフラーのように巻いたりと、いろいろなバラエティが見られていたのだった。
ブラックのナロー・スカーフに合わせるアウトフィットは、
胸元が開いたブラックのアウトフィットが多く、
その場合、スカーフがあった方が 今年っぽい着こなしになるだけでなく、バランスが良く見えるのも事実なのだった。
上はいずれも、セレブリティやモデル、ファッション・エディターのストリート・スナップや、
ランウェイからのショットであるけれど、
これだけ誰もが身につけていれば 当然、H&Mのような安価なアパレルがコピーするのは当然のこと。
でも安価なポリエステル素材は、光をチープに反射するものが多くて、
そのせいで服の素材がシルクや、高額な化繊の場合、意外にもカラーがマッチしないケースが多いもの。
加えて私の場合、ポリエステルを首に巻いている感触を好まないこと、
またこの夏のニューヨークは蒸し暑くて、こんなスカーフなどとても巻いていられなかったこともあり、
夏の間は もっぱらシルク・リボンのチョーカーを愛用してきたのだった。
さすがに秋物のアウトフィットになると、ナロー・スカーフを合わせたい物が多くなるけれど、
ふと考えると10月後半にもなれば、ナロー・スカーフでは首周りが寒い気温。
また先週から今週にかけてのファッション・ウィークに登場した2017年の春のファッションでは、
引き続きスカーフはトレンディなアクセサリーであったけれど、さすがにブラックのナロー・スカーフは既に姿を消していたことを思うと、
今はトレンディでも ブラックのナロー・スカーフの命はあまりに短く感じられるのだった。
でもそんなナロー・スカーフのトレンドのお陰で、この秋のウルトラ・ファインのパシュミナのラインナップに加わっていたのが、
ナロー・バージョン。サイズはほぼストールの長さ(180cm)とマフラーの幅(30cm)で、アイロンで4分の1の幅にプレスすると、
ナロー・スカーフの役割を果たしてくれるナロー・パシュミナは、シルク30%&カシミア70%のウルトラ・ファインの糸で織り上げてあるので、
軽くて、柔かくて、1年中使える素材。
ふと考えると、私はトレンチ・コートとコーディネートするための、ストールより細く、ナロー・スカーフより幅があるスカーフをずっと探し続けていたので、
ウルトラ・ファインのナロー・パシュミナは願ったり、適ったりのアイテム。
そのサンプル(写真上左)がやっと到着したので、すっかり秋になった今週末から早速 身につけるのを楽しみにしているのだった。
このアイテムは、パシュミナ業者が今シーズンだけのために製作した限定品で、
現在Cube New Yorkのサイトで行っているパシュミナの受注発注セールからお申し込み可能になっています。
ご希望の方はこちらをクリックしてお申し込みください。
執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。
丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。
FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に
ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。
その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。