Sep. Week 4, 2011
” Missoni For Target ”
” ミッソーニ・フォー・ターゲット ”



CUBE New Yorkの記事でもご紹介したとおり、9月13日からアメリカで発売されたのが、 ミッソーニとアメリカの大衆ディスカウント・ストア、ターゲットのコラボレーション、”ミッソーニ・フォー・ターゲット”。
ターゲットはこれまでにも、アレクサンダー・マックィーンやマルベリーなど、多くのファッション・ブランドとのコラボレーションをしてきたけれど、 今回のミッソーニが特に大きな注目を集めたのは、ファッションに止まらない、これまでに無く 幅広いプロダクトのラインナップであったため。

ヴォーグ誌でさえ、ミッソーニ・フォー・ターゲットの30ドルのラグ(エリア・カーペット)をフィーチャーしたほどで、 同コラボレーションのメンズ&ウーマンズ・ファッションはもとより、子供服、ラゲージ(旅行バッグ)、バス&キッチン・グッズ、 インテリア・グッズ、テーブル・ウェア、ベッド・リネン、自転車、ファニチャーといった膨大なラインナップのプロダクトが、TVやインターネット、 そしてソーシャル・ネットワーク上で、毎日のように大きく取り上げられて 人々の購買欲を煽っており、デザイナーとディスカウント・ストアのコラボレーション という決して新しくないコンセプトに これほどまでの注目が集まったのは 近年には無かったこと。
そんな中、ファッション・ウィークのスタートに先駆けて、ミッドタウンのブライアント・パークには、ファッション業界の招待客に対して ミッソーニ・フォー・ターゲット を先行販売するための特設テントが建てられ、そこでは3日間の先行販売イベント(写真右)が予定されていたけれど、 あまりの売れ行きに 用意した商品は数時間で完売してしまったことが伝えられていたのだった。

なので、9月13日の同ラインの売り出しは争奪戦状態が予想されていたけれど、案の定、全米各地のターゲットの店舗は、 サンクス・ギヴィング翌日の”ブラック・フライデー” と呼ばれるホリデイ商戦初日に匹敵する混雑ぶり。
私のようにマンハッタンに住んでいて、近所にターゲットの店舗が無い人は、オンラインでショッピングをするしかなかったけれど、 そのサイトも午前6時に販売がスタートして以来、程なくアクセスがパンク状態でダウン。 私は朝の8時半に初めてアクセスしたけれど、この時点でさえ、真っ白い画面のサーバーダウンのアナウンスが出ているだけになっていたのだった。

やがて午前10時過ぎになって、下のターッゲットの画面に繋がるようになったけれど、これは 「あまりの人気で、サイトが繋がりにくくなっています。そのままお待ちください」というサイン。
なので、インターネット・エクスプローラー、ファイヤー・フォックス、グーグル・クローム、そしてアイフォンのサファリという全てのブラウザを開いて、 仕事をしながら 状況を見守っていたのだった。




すると、一番最初にショッピング・サイトに繋がったのがアイフォンのサファリ。 でもアイフォンでブラウズするのはあまりに時間が掛るので、コンピューターのブラウザをチェックしたところ、ファイヤー・フォックスがショッピング・サイトに繋がっていて、 続いて、グーグル・クロームがゆっくり動き出したけれど、インターネット・エクスプローラーは、結局、私がショッピングを終えても、 まだ写真上のサインから先に進まなかったのだった。
なので、こうしたコンペティティブな状況ではエクスプローラーでのブラウズは適さないように思ってしまったのだった。

私が購入したのは、写真一番上のジグザグのニット・ドレス(54.99ドル)とニット・スカート(39.99ドル)に加えて、写真下のプラター(大皿)3枚。
アパレルに関しては、大衆ディスカウント・ストアはサイズが大きめなので、 XSをオーダーしたところ、それは大正解。ドレスは内側にインナー・スリップが縫い付けられているので、ニットの編み目から肌が透ける心配が無いのは 良く出来た部分。でもさすがに54.99ドルとあって、インナースリップの肌触りはあまり良くないのが正直な感想なのだった。
ちなみにミッソーニ・フォー・ターゲットのウェブサイトは、 「皆、よくこれで買い物が出来る」と思ってしまうほど、商品情報が僅かしか記載されていなくて、アパレルだけでなく、お皿やカップやクッションに至るまで、 素材情報も、サイズ情報も無しという状態。なので、届いてみるまで服もお皿もサイズが分からない状態。 服については、写真から何となく素材が想像できたけれど、プラターについてはプラスティックなのか陶器なのかも、届いてみるまで分からないような あり様なのだった。

実際届いたプラターは、写真下の上段、2枚は陶器で、かなりの重さ。下段のマルチカラー・ストライプのものはグラス製で、 飾り皿に出来るようにスタンドが付いていたけれど、 飾ろうとすると部屋のインテリアに合わないので、フルーツ・ボールかプラターとして使うことにしているのだった。
プラターのお値段は、写真上段左の円形のものと、 ピンクのジグザグの8角形のものが24.99ドル、下段のマルチカラー・ストライプが39.99ドル。 アメリカではプラターは普通に購入すると とても値段が高いので、ミッソーニ・フォー・ターゲットのお値段と見た目にはとても満足しているのだった。

購入したアイテムは、当初の予定では9月19日〜21日に到着予定で、もし気に入ったら先週のこのコーナーで紹介する予定でいたけれど、 あまりにオーダーが集中したためか、発送の遅れの連絡が来て、結局到着したのは23日、すなわちオーダーから10日後のことなのだった。





先週のこのコーナーで、「派手なテーブルウェアにはお金を使わないことにした」と書いたけれど、例外なのがプラター。
個人用のディナー・プレートやサラダ・プレートは真っ白なお皿の方が食べ物が美味しく見えるけれど、 複数人数分こしらえたサラダやパスタ、肉料理などを盛り付けるプラターは、カラフルなお皿の方が フェスティブに見える場合が少なくないのだった。 ブラック&ホワイトのジグザグの大皿は、早速 アレグラ&ピーチ・サラダの盛り付けに使ったけれど、白いプラターより見場が良く思えたし、 8角形のピンクのプラターは、パウンド・ケーキやロール・ケーキ、ミートローフなど、長方形のフードが 美しくサーヴィング出来るのだった。

私がショッピングをした9月13日のお昼頃は、ターゲットのウェブサイトが朝から長時間ダウンしていたこともあって、 まだまだ商品のセレクションがあったけれど、意外だったのは、ファッションよりもテーブル・ウェアやインテリアなど、ホーム関連のグッズの ソールド・アウト・サインの方が遥かに多くて、ファッションは殆どのアイテムがオーダー可能であったこと。
でもこの日の午後3時くらいになると、サイトは以下のようなソールド・アウトの表示が殆どになって、夜になると ほぼ完売状態になってしまっていたのだった。




ターゲットというのは、大衆ディスカウント・ストアということもあり、私の経験では サイト上の写真映りは良くても、購入してみるとガッカリするアイテムが 少なくないのが実情で、今回のミッソーニ・フォー・ターゲットも実物が届くまで半信半疑であったけれど、 届いた商品は、一様に発色やデザインもミッソーニらしく仕上がっていて、しかもお値段はターゲット・プライスだったのは大きく評価出来る部分。
でも個人的に気に入らなかったのは、オーダーしたアイテムが、後からいくつかキャンセルされてしまったことで、最もガッカリしたのが 写真下の 花瓶。大、中、小の3サイズがあった同花瓶であるけれど、私がサイトにアクセスした時点で、一番小さいサイズは既に完売。 とは言っても、サイズ情報が無いので、一体どの程度のサイズなのかは分からないけれど、私はミディムをオーダーして、 実はこのアイテムを一番楽しみにしていたのだった。
本当の事を言えば、もっと欲しかったのが 同じシリーズのボールで、 ボールの方が遥かに使い道が多いので、こちらを狙っていたけれど、私がアクセスした時点では完売状態。
この他にも、カシミアのスリップ・ドレスをオーダーしていたけれど、それもオーダーした後にキャンセルのメールが来ていて、 アパレルの中ではこのアイテムが一番楽しみだったので、それにもガッカリしてしまったのだった。

これらのオーダー・キャンセルの理由として説明されていたのが、需要がありすぎたということに加えて、 私がオーダーしたアイテム数が多いため、その”送付保障アイテム数”を超えているということ。
この説明が事実であるとするならば、ターゲットは商品の不足分を 沢山購入した人のオーダーからキャンセルしているということになる訳で、 これは明らかにアンフェアと言えるもの。オーダーはあくまで先着順で商品を回すというのが小売の常識だと私は考えるのだった。




オーダーをキャンセルされたのも残念だったけれど、買い逃しで残念だったのは、 写真上のジグザグ・ストライプのボールの3点セット。
また、ショッピングをしている間に完売してしまって、カートから消されてしまったのが アペタイザー・プレート4枚セット。 でも、アペタイザー・プレートは、似たサイズのお皿を沢山持っているので、特に必要ではなかったのは事実。 なので、縁が無かったと思ってあっさり諦めたのだった。

ミッソーニ・フォー・ターゲットのラインは、発売当日に殆どを完売したと同時に、その日のうちにEベイで約3倍の価格で売られており、 購入者の中には、再販目的で買っていた人も多かったようだけれど、 果たして私が今回購入したアイテムに2倍以上の価格を支払うかと言えば、答えは ”NO” なのだった。
プラターなどは気に入ってはいるけれど、それが50ドル以上だったら、もっと軽くて、モダンなスタイルを選ぶと思うし、 アパレルにしても、スカートが80ドルしたら、買うのは止めていたと思うのだった。
どうしてそう思うかと言えば、たとえミッソーニとは言え、やはりターゲットの商品であるから。 恐らくEベイで3倍の値段をつけている人や、それを買う人は、逆に「ターゲットの商品とは言え、ミッソーニだから」という気持ちでいると思うけれど、 こういう類のショッピングの場合は、「名より実を取れ」の方が正しいコンセプトだと私は考えるのだった。





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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。
丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。
FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。
その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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