Oct Week 3, 2016
” Beekman Hotel & Its' 2 Restaurants ”
ビークマン・ホテル&その2つのレストラン


ダウンタウンのランドマーク ビルディングでありながら20年以上も放置状態になっていたのが ビークマン・ビルディング。圧巻のアトリウムを擁するこのビルディングは、 時折イベントやファッション ショーで使用されてきた以外は、宝の持ち腐れ状態が続いていた事は NYの不動産業界で嘆かれていた事。
やがてビークマン ビルディングを約380億円を投じてホテルとして修復すると同時に、それに隣接したタワー・ビルディングを ホテル・サービスが利用できる レジデンスにする計画が浮上したのは今から数年前のこと。そして ビークマン・ビルディング内のレストランとして、リアリティTVで人気のシェフ、トム・コリッキオの新レストランと、 バルタザール、シェルシュ・ミディ、かつてのパスティス等、ニューヨークの長寿レストランを次々と手掛けてきたレストランター、キース・マクナリーの 新プロジェクトに白羽の矢が立ったニュースがレストラン業界に流れたのは今から2年前の2014年のこと。
以来、オープンを心待ちにしてきたのがビークマン・ホテル&その2つのレストランであったけれど、 2016年春と言われたオープンが大幅に遅れ、秋に入ってホテルが一足先にオープンしたものの、 トム・コリッキオのレストランがオープンしたのは、先週木曜の10月20日のこと。 キース・マクナリーのレストラン、オーガスティンについては、来週11月1日がオープン予定となっているのだった。

でも大金を投じて修復されたビークマン・ビルディングは クラシックなアーキテクチャーをプレザーブした美しい仕上がり。 ロビーの上に広がるアトリウムを眺めるだけでも、足を運ぶ価値のある空間に仕上がっているのだった。
ちなみにホテルは全287室で、68ユニットのレジデンスは、最低金額のユニットが1億4000万円程度。 全ユニット合計のソールドアウト・プライスは320億円以上という超豪華コンドミニアムで、 前述のように、その住人はコンシアージュやクリーニング・サービスはもちろんのこと、ジム、レストランからのルーム・サービスに至るまで、 ホテルのアメニティを全て利用出来るようになっているのだった。







ビークマン・ホテル内にシェフ、トム・コリッキオがオープンしたフレンチ・レストランが フラワー&ウェルズ(写真上&下)。
トム・コリッキオは、リアリティTV「トップ・シェフ」で知名度を上げたものの、 ニューヨークではグラマシー・タヴァーンの初代シェフとして知られ、その後独立してクラフト、ウィッチクラフトといった レストラン・チェーンをオープン。今ではアメリカの各都市にレストランを展開するビジネスマンとしても知られる存在。

スクエアのステンド・グラスがアクセントになった細長い空間にオープンした同店は、 ビークマン・ビルディングのトラディションに忠実にコンセプト・メーキングが行われたレストランで、 ここでトム・コリッキオが繰り広げるのは1970年代に未だ修行中だった彼が学んだ トラディショナルなフレンチ。でも食材やテクニックにモダンなツイストを加えて、 オーセンティックでありながら、どこか新しいフレンチを展開していて、 既にプレスからは高い評価を獲得しているのだった。
私は、先週このフラワー&ウェルズの予約を入れたばかりで、11月半ばに出掛けることになっているけれど、 ライブラリーのようなセッティングのバー・エリアで 食事の前にアペリティフを味わうのも同様に楽しみにしているのだった。








でも、私が個人的にフラワー&ウェルズよりも楽しみにしていたのは、キース・マクナリーがオープンするオーガスティン(写真上、下)。
キース・マクナリーのレストランは、バルタザール、シェルシュ・ミディ、ミネッタ・タヴァーン、シラーズ・リカーバーなど、 いずれも、雰囲気と客層がいかにもニューヨークというスポットが多く、その料理は フレンチ・ビストロ系。イノベイティブではないものの、誰もが好むクラシックなディッシュが美味しいことで 定評があるのだった。
内装は写真を見ての通り、バルタザールのようでもあり、パスティスのようでもあり、それにビークマンの歴史のエッセンスとベル・エポック調のディテールを盛り込んだ キース・マクナリーらしい空間。 彼のレストランでは、シェイク・シャックのバーガーのパティをクリエイトしたこで有名なブッチャー、 パット・ルフリータの肉を用いているので、彼のレストランで必ずメニューの目玉となるのがハンバーガー、ステーキ、プライムリブといった肉料理。
私はキース・マクナリーのレストランの大ファンで、特にバルタザールとパスティスは何度出掛けたか分からないほど。 なので このオーガスティンにも大きな期待を寄せていて、オープニングに出掛けるのが待ちきれない状態なのだった。




Beekman Hotel & Residence,
Flower and Wells,
Augustine
5 Beekman Street, New York, New York 10038
Website: http://www.thompsonhotels.com/hotels/the-beekman

執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。


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