Nov. Week 2, 2013

" Two New Foods in Manhattan "
”2 ニュー・フード・イン・マンハッタン ”



ニューヨークで2013年最大のフード・トレンドと言われるのは、クロナッツであるけれど、 毎週のように新しいフードや、従来のフードの新バージョンが メディアで話題を提供しているのがニューヨーク。
今週このコーナーでご紹介するのは、マンハッタンにオープンしたばかりの、新しいフードを提供する2つのスポットで、 その1つ目は 私が住んでいるアッパー・イーストサイドに オープンしたばかりの O Merveilleux / オー・メルヴィーユ。
同店のベルギー人オーナー、アン・ソフィ・デオタルヴィは、ブリュッセルのペストリー・メーカー、 セクレ・グルマンでベーキングの修行を積んだ人物で、彼女がニューヨーク初のメルヴィーユ専門店をオープンしたのは 10月中旬のこと。 メルヴィーユとは フレッシュ・クリームとメレンゲをレイヤーにしたケーキで、チョコレート、ムール貝、ポテト・フライ等と並ぶ ベルギーの名物フード。でも実際にはフランスの宮廷時代に誕生したペストリーと言われているのだった。

私は ニューヨーク・タイムズ紙のダイニング・セクションに掲載されていた メルヴィーユの写真を見て 同店の存在を知ったけれど、 そのメルヴィーユがあまりに美味しそうだったので、CUBEのスタッフ・ミーティングの際に 試食をしてみることにしたのだった。






メルヴィーユは直径約2センチのものが2ドル、7センチのものが5.90ドルであるけれど、 スタッフと私がトライしたのは直径7センチの大きめのもの。 フレーバーは、ホワイト・チョコレート、ダーク・チョコレート、トーステッド・ナッツの3種類であるけれど、 中味はどのフレーバーを選んでも メレンゲとフレッシュ・クリームのレイヤー。
したがって、異なるのはケーキの側面のトッピングだけであるけれど、 それでも それぞれに味が異なっていて、最も評判が良かったのはダーク・チョコレート。 というのも さすがにベルギーとあって トッピングのチョコレートがとても美味しくて、それがフレッシュ・クリームにマッチしていたため。 甘さは控えめではないものの、甘過ぎる訳でも無くて、「ブラック・コーヒーと一緒に味わうと丁度良い」 という印象なのだった。




私はそもそもメレンゲを使ったデザートが好きで、以前このコーナーで、レモン・メレンゲ・パイ をご紹介したことがあるけれど、 メルヴィーユのメレンゲは、もっとサクサクになるまで焼いたもの。 それをフレッシュ・クリームと合わせているので、アンジェリーナのモンブランの内側を思い出してしまったけれど、 モンブランに比べたら メルヴィーユの方が軽めのデザート。

同店ではメルヴィーユ以外にも、クリーム・パフ(シュー・クリーム)も扱っているけれど、 同店のクリーム・パフは チョコレートがトッピングされているので、形はシュークリームでも 実際にはエクレア。 私は、子供の頃からエクレアが大好きだったので、エクレアにはかなり煩いことを自負しているけれど、 同店のエクレアに関しては、パタシューが本格的な食感ではなくて、私好みではなかったのだった。

でもメレンゲとフレッシュ・クリームが好きな人であれば、メルヴィーユはトライするべきデザート。 カップ・ケーキ等に比べたら 遥かに洗練されたペストリーと言えるのだった。





2つ目のスポットはウエスト・ヴィレッジに この秋オープンしたばかりの Bantam Bagle / バンタム・ベーグル。
同店はゴルフ・ボールより 若干小さい ボール型のベーグル専門店で、 その中に 様々なフレーバーのスタッフィングが詰められているというもの。
通常のベーグルは サイズにもよるけれど、1つ食べれば 250〜300カロリー。 それにクリーム・チーズを挟むと 一気にそのカロリーが500〜600カロリーに跳ね上がるのは周知の事実。 それに比べると 同店のベーグルは、2口で味わう程度のサイズで スタッフィングも デリで買う クリーム・チーズを挟んだベーグルと思えば 控えめと言える量。 恐らく同店のベーグル・ボールの5つ分程度が 普通のベーグル1個に相当する量かと思うけれど、 様々なフレーバーを少しずつトライできるのは バンタム・ベーグルの大きな魅力になっているのだった。

そのフレーバーは、プレーンなウィート・ベーグル&クリーム・チーズの組み合わせもあれば、ピッツァのドウを使ったベーグルの中にマリナラ・ソースと モッツァレラ・チーズをミックスしたスタッフィングを詰めたもの、オニオン・ロール・ベーグルの中にチャイブとガーリックをミックスしたバターを詰めたもの、 グリーク・スパイス・ベーグルの中に、オリーブが入ったフェタ・チーズを詰めたものなど、 メニューにフィチャーされているだけでも15種類のバラエティ。
中には、シナモン・レーズン・ベーグルの中にスウィート・ウォルナッツ・クリームチーズを詰めたもの、 ブラウン・シュガー・ベーグルの中にチョコレート・チップ・クリームチーズを 詰めたもの等、 甘いフレーバーのラインナップも取り揃えていて、デザート替わりにも味わえるようになっているのだった。

私はベーグルは外がカリッと焼けて、内側のドウに弾力を感じるものが好きなので、 ベーグルと思って食べると 邪道という印象が否めないのがバンタム・ベーグルであるけれど、 そもそも同店はプレッツェルのドウを使ったり、前述のようにピザのドウを使うなど、 ベーグルとネーミングしているものの、実際にはベーグルでは無いものが混じっているのが実際のところ。
形にしても ベーグルとは全く異なるので、本当にベーグルとして カテゴライズできるかのかは定かで ないけれど、 フードのアイデアとしては非常に 面白いのは紛れも無い事実。

お値段は1個が1.35ドル、3つで3.50ドル、12個で11.50ドル、24個で22ドル。
私は、24個セットを CUBEのスタッフと トライして、いろいろなフレーバーを味わうために、 ベーグル・ボールを半分にカット。それぞれを1口ずつ味わっていたけれど、 そんな風に、異なるフレーバーや 同店ならではの 変わったフレーバーを 興味津々でトライするのが バンタム・ベーグルの醍醐味。
フレーバーには、当たり!と言えるものと、平凡なものがあるけれど、 どちらを味わっても、話題を提供してくれることは請け合いなのだった。





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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。
丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。
FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。
その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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