Nov. Week 2, 2016
” Emerald Cut Eternity Rring ”
エメラルド・カット・エタニティ・リング


どんな人間も常に5〜10は持っていると言われるのがオブセッション。
”オブセッション” という言葉は日本語には訳し難いけれど、 ”夢中になっているもの”、”こだわっているもの”、中毒ではないものの ”Must Have”、”Must Do”、”Must Watch”、”Must Eat”のように 強迫観念的に そうせずにはいられない状況。
オブセッションには 一生に渡って続くもの、すなわち本能的に惹かれるものもあれば、一生ではないものの長期的に持続するもの、 ”フレーバー・オブ・ザ・モーメント” という感じで 一時的に夢中になるものがあるけれど、 私にとってエタニティ・リングはまさにその本能レベルで夢中になっているオブセッションのうちの1つ。
CJのセクションをスタートして、自分用に最初にカスタムメイドしたのもエタニティ・リングで、 今ではそのエタニティ・リングのコレクションが11個になるのだった。




それほどまでにエタニティ・リングにオブセッションがある私が、 ずっとCJでクリエイトしようと思っては断念してきたのが、エメラルド・カットのエタニティ・リング。
エメラルド・カットのエタニティ・リングは、アメリカではブラッド・ピットがアンジェリーナ・ジョリーに贈った 婚約指輪が、センター・ストーンをフィーチャーしたエメラルド・エタニティのように見えたことから、 過去2年ほどハイエンド・ジュエリーの世界では人気が高まっていたとのこと。 でも実際にブラッド・ピットがアンジェリーナのためにデザインしたリング(写真下)は、 センター・ストーンに向かて、リングにセットされたダイヤが グラデュエーション・カーブを描きながら大きくなっていく特注のデザイン。 ダイヤの価値よりも、石を正確にカットする工賃が掛かっていると言われたリング。

私は個人的にはこのリングのデザインは無機質であまり好きではないけれど、 このリングでエメラルド・カットのエタニティ・リングの人気が高まってくれたお陰で、 やっと最高級のシミュレーテッド・ダイヤモンドでも小さめのエメラルド・カットが手に入るようになり、 その結果 ようやくCJでもエメラルド・カット・エタニティをクリエイトすることが出来たのだった。







エメラルド・カットは、ブリリアント・カットやラディアント・カットに比べてカット面が少ないこともあり、 エメラルドエタニティは 他のスタイルのエタニティ・リングより白っぽい光を放ち、そのクラリティとシンプルでピュアな輝きが魅力のリング。 フィーチャーされる石が縦長な分、他のスタイルのエタニティ・リングよりも幅広で、サイズ的には存在感があるものの、 石の輝きがクリアで柔かいので、ギラギラした印象にならずエレガントな雰囲気。

アメリカではソリティアー・リング(エンゲージメント・リング)のセンター・ストーンは、サイズが大きくなればなるほど、ブリリアント・カットよりも エメラルド・カット、クッション・カット、アッシャー・カット、プリンセス・カットなどのスクエア・ストーンが選ばれる傾向にあるのは、 セレブリティのエンゲージメント・リングにも顕著な傾向。 そんなスクエア・ストーンのソリティアーとのレイヤーはもちろんのこと、他のエタニティ・リングとのレイヤーにも最適なのがエメラルド・エタニティで、 単独でもモダンで洗練された印象が演出できるのだった。
私はエメラルド・エタニティをつける時は、ペンダントもエメラルド・カットにしているけれど、 エメラルド・カットはあまりつけている人が居ないせいか、思いのほか目立つのに加えて、 「アンジェリーナ・ジョリーのリングをコピーしたの?」と訊かれることも非常に多いのだった。

ところで私にとってエタニティ・リング以外のオブセッションは 美味しいワイン、美味しいパン、ワークアウトのノルマ、アディダス・スーパースター、 30品目ダイエット といった長期的なオブセッションに加えて、 この秋のオブセッションになっているのが メゾン・ドゥ・ショコラのマロン・グラッセ、シャネルのネール ”GRIS OBSCUR”(538番)、ベネディクト・カンバーバッチ、Etc. 加えてこの秋はブラック・パールのジュエリーが気になっていて、夢中でリサーチをしている真っ最中なのだった。


執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。


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