Nov. Week 3, 2011
” Bunion Aid ”
” バニオン・エイド ”



ここ4〜5週間ほど朝のランニングに出かける際に、気になりだしたのが、右足の親指の付け根下の部分に覚える軽い痛み。
最初のうちは 足を軽く痛めたのかと思っていたのだった。 とは言っても走っている最中は、全く痛みを感じない上に、他のシューズを履いた時も、たまに若干の痛みを感じる程度。 生活に支障の無い程度の痛みは、頭痛でも腹痛でも ”自然治癒 ” をモットーにしている私は、この痛みも放置しておくことにしたのだった。

でも、今週に入ってその痛みが酷くなったように思った私は、遂に真剣に原因の追究を始めることにしたのだった。 そこで、痛みのある右足をマッサージしながら、左足と念入りに比べていったところ、 右足の親指の付け根の骨が左足より盛り上がっていて、その骨を指で押してみた途端に、 痛みの原因がその部分であることに気付いたのだった。

ふと考えると 痛みが一番感じられるのは、朝、ランニング・シューズを履いて、セントラル・パークまで歩く最中。 最初のうちはランニング・シューズを履いている時だけ痛みを感じていたので、てっきり走る時に使う関節か何かが原因だと思い込んでいたけれど、 骨の盛り上がり具合を見て悟ったのが、外反母趾になりかかろうとしていること。 そして、その原因はランニング・シューズをタイトな状態で履き続けたせいに違いない ということなのだった。
私は、このコーナーでも以前書いた通り、夏にランニング・シューズを買い替えているけれど、 新しいシューズに替えた約2週間後から 意識して靴紐をタイトに結ぶようにしたのだった。
そもそも私はスニーカーは緩めに履くのが好きで、靴紐を結んだまま履いたり、脱いだりというのが常。 ところが、8月に出会ったランニングのエキスパートから「緩いランニング・シューズは長距離を走る時は、あまり足に良くない」と聞いたので、 以来、靴紐をキツくしており、痛みを感じ始めたのは その約2ヶ月後。 絶対にスニーカーをタイトにし過ぎたのが原因だと判断するに至ったのだった。




でも同じスニーカーでも左足はそんな痛みも無ければ、骨の変形も見られず、写真上のように 親指の下の骨が張り出してきたのはもっぱら右側。 なので、シューズ自体が私の足に合っていないとは判断していないのだった。
そこで今週からは靴紐を大幅に緩めることになったけれど、案の定、その途端にセントラル・パークに歩くまでの間の痛みが随分緩和されたのだった。
これを友達に話したら、「僅か2ヶ月で外反母趾になりかかるなんて早すぎるから、日頃から履いているハイヒールのせいなのでは?」と指摘されたけれど、 人生の半分以上をハイヒールを履いて歩いてきて、いきなりここへ来て外反母趾がになるという方が私にしてみれば不自然な話。 外反母趾は遺伝も大きく関わるけれど、私の家族には誰も外反母趾は居ないのだった。


たとえ2ヶ月でも、新しいランニング・シューズのせいで外反母趾になっても不思議ではないと思うのは、 1日12.5キロを週に4回 走るのをルーティーンにしている私は、 1回のランニングの歩数が 1万2000〜1万2500歩。 「だったら万歩計をつけて歩いている人と大差ない」と思うかもしれないけれど、この1万2000歩以上は半日掛けて歩いた歩数の合計ではなくて、 1時間15分前後の間に走り続けた歩数。しかも走るというのは、歩くよりもずっと足に負担が掛る運動で、 体重以上の重さが片足に掛かるモーションの連続。
したがって、通勤用のタイトなシューズを履き続けるよりも、ずっと早く外反母趾がデベロップされても決しておかしくないと思うのだった。

外反母趾を悟ってからは、様々なウェブサイトを見てリサーチを始めたけれど、 初期であればあるほど、短期間に治すことが出来るのが外反母趾。 逆に外反母趾に気付いている、いないは別として、何も策を講じずにその状態を放置すると痛みが酷くなるだけでなく、その痛みをかばうために、 歩き方までおかしくなるので、足はどんどん変形していってしまうのだった。

外反母趾が多いのは圧倒的に女性で、男性の10倍以上の確率で外反母趾になるとのこと。
これは もちろん女性の方が、ハイヒールを履いたり、 ポイント・トウのような タイトなデザインのシューズを履く傾向があるのに加えて、 やはり女性の方が男性より骨が弱いというのも原因になっているようなのだった。
私の友達には2人ほど外反母趾の手術をしている女性が居るけれど、そのうちの1人は 1回の手術では完治せず、2回目の手術を受けていたけれど、実際のところ 手術を受けたからといって 必ずしもそれが上手く行くとは限らないといわれているのが外反母趾。
いずれにしても、リサーチ中にウェブサイトで見た極度の外反母趾の写真にショックを受けた私は、 これまで投資してきたシューズを履き続けるためにも、今の初期の段階で完璧に治すことを決心して、 早速、その対策を考え始めることにしたのだった。




そしてリサーチをする間にめぐり合ったのが、ここに紹介する ”バニオン・エイド”。 バニオンとは英語の外反母趾で、バニオン・エイドは足に1日2〜3時間 ベルトで装着して、 骨を徐々に矯正するもの。 最初は、15分〜30分程度の装着からスタートして、徐々に時間を延ばしていって、 1日2〜3時間の装着を週に4回程度行なうようにするのが理想的とのことで、 早く治そうと、1日に長時間装着するのは逆効果。 やはり骨の矯正なので、ゆっくり行なうのが大切なようなのだった。
類似プロダクトが幾つもある中から、このバニオン・エイドを選んだのは、同プロダクトが特許を取得しているだけでなく、 メディカル・アワードを受賞するなど、その優秀さと効果が 公に認められているため。 もちろん、手術が必要なほどに悪化した外反母趾はこのバニオン・エイドでは治療は難しいけれど、 私のようなかなり初期のものはもちろん、軽度の外反母趾までは治療が可能になっているのだった。
骨の歪みは、歪むのに掛ったのと同じ時間を掛けて治療するのが基本なので、 私の場合、大体2ヶ月を目安に治療をする見込みであるけれど、 バニオン・エイドの使用と共に行なうことにしたのが以下のエクササイズ。




写真上左は、時々、ヨガのクラスでもやるストレッチで、正座した状態で、背伸びをするようにかかとを持ち上げたポーズ。
両膝は床についた状態で、持ち上げたかかとの上に全体重を乗せて座って、姿勢を正すのがこのポーズで、 頭で描いていると 大して難しくないけれど、実際これをやると あまりの痛みに驚く人は多くて、時に悲鳴を上げる人さえ居るのだった。 最初のうちは20秒程度、慣れたら2〜3分このポーズをするのが効果的とのこと。
もう1つのエクササイズはやはり背伸びをした状態で膝を徐々に曲げていくというもの(写真上、右)。 これも、イラストで見るほど簡単ではなくて、足を肩幅に開いて、何かに掴まりながらやった方が安定する運動。 この運動は朝晩、20回程度が目安。しっかり膝を曲げると太腿のエクササイズにもなるのだった。

五体五感満足に125歳以上まで生きることを目的にしている私にとって、足の健康は非常に大切。 今回の外反母趾はランニングというエクササイズによるトラブルであったけれど、実際エクササイズやスポーツをすることには 筋肉や関節を痛めたり、怪我をするというリスクが常に付き纏うのだった。
それでも私はエクササイズをするべきだと思うのは、身体が鍛えられるだけでなく、エクササイズが精神にもたらす効果を実感しているため。 私は身体を動かすのが好きなので、エクササイズはずっと続けてきたけれど、特にランニングを習慣にするようになってから、 あまり細かいことを気にしなくなったし、走っている最中に自分の頭の中でモヤモヤしていることと向き合って、それを消化するのは 非常に効果的なメディテーションだと思うのだった。

ところで、シューズに話を戻せ場、私の友人の中にはテニス・シューズでランニングをし続けて、足を痛めた人が居るのだった。 そもそもテニス・シューズは走ったり、止まったりを繰返すためのソールや足首のサポートがデザインに盛り込まれているので、 長時間 同じペースで走り続けるためのシューズと機能が異なるのは当然のこと。
私も、今回の外反母趾のトラブルを通じて、正しいシューズを選ぶだけでなく、それを正しいフィットで履くことが いかに健康に大切であるかを 改めて思い知らされたのだった。





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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。
丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。
FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。
その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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