Nov. Week 3, 2015
”Mitochondorial Energy Plus”
ミトコンドリアル・エナジー・プラス
私はできる限り外観の若さを保ちながら、五体五感満足に125歳以上生きることを目標に設定しているけれど、
その上で最もこだわっているのがテロメアとテロメラーゼ。
この言葉を聞いたことが無い人は少なくないけれど、テロメアはDNA(染色体)の端についているキャップのようなもの。(下の図を参照のこと)
その役割は染色体の保護で、老化=細胞分裂 を繰り返すたびに どんどん短くなっていき、その限度を超えて短くなると
染色体が不安定になり、最後には細胞が死んでしまうというシナリオ。
要するに人間のエイジングと共にテロメアは短くなっていく訳で、老化が早い人ほど細胞分裂も早く、
テロメアも短いということ。逆に年齢を重ねても、テロメアが長ければ外観も身体も 細胞レベルまでも若さが保てることになるのだった。
数年前にはドイツで、人間の細胞のライフスパンを測る実験が行われたけれど、そこに被験者として集められたのが4つのグループの男女。
1つ目のグループは20代で、あまり運動をしていない男女。 2つ目のグループは40代、50代のミドル・エイジで、やはりあまりエクササイズをしていない男女。
3つのグループは 20代のランナーで、その殆どはドイツの陸上チームのメンバー。
1週間に45マイル(72キロ)を走るのが彼らのトレーニングのノルマ。
そして 最後の4つ目のグループは ミドル・エイジのベテラン・ランナー。
平均年齢は51歳で、1週間に走っている距離は何と50マイル(80キロ)で、20代のランナー達も驚くトレーニング量。
この4つのグループを集めて、まずサイエンティストが驚いたのが、
20代では運動をしているグループと していないグループのルックスが殆ど変わらなかったのに対して、
ミドル・エイジのグループでは ランナー達が エクササイズをしていないグループに比べて 格段に若く見えるという事実。
そして その血液細胞を摂取して調べたところ、20代ではランナー・グループとエクササイズをしていないグループとでは
テロメアの長さが殆ど変わらなかったのに対して、
ミドル・エイジで比較すると、エクササイズをしていないグループのテロメアの長さが20代に比べて40%以上短くなっていたにも関わらず、
長距離を走り続けているランナー達は、そのテロメアが10%程度しか短くなっていなかったという。
では、エクササイズをしていたらテロメアが短くならないかというと、そのようには出来ていないようで、
ランニングのようなエクササイズによって働きが活発になるのがテロメラーゼという酵素。
テロメラーゼの役割はテロメアを修復することで、要するに ”エイジング=細胞分裂”によって短かくなるテロメアを
修復することで その長さ=若さ を保っているのがテロメラーゼなのだった。
このテロメアとテロメラーゼによる染色体(DNA)保護機構は 2009年のノーベル医学生理学賞を受賞した発見。
奇しくもこの年は私がランニングをスタートした年で、
私はこの発見に関するニューヨーク・タイムズ紙の記事を読んで以来、若さを保つ手段と思って取り組んできたのがランニング。
事実、エクササイズをしている人と、していない人とを比較した場合、同じ年齢でテロメアの短縮に75%もの違いが確認されることさえあるようで、
その違いは外観の若さにはっきり現れるとのことなのだった。
そんなわけで、私はテロメアとテロメラーゼが”若さの泉”と信じて疑わないだけでなく、走っている最中にテロメアが修復される様子の
イメージ・トレーニングまでする信者であるけれど、それと同時に私が”エネルギーと生命の源”と信じているのが
ミトコンドリア。
ミトコンドリアは、日本の健康関連のメディアが必ずといって特集するものなので既にお馴染みであるけれど、
身体と脳に必要なエネルギーを作り出すほか、エイジングの要因である活性酸素を抑える役割を担うもの。
ミトコンドリアを増やすために有効と言われるのが、有酸素運動、筋力トレーニング、断食、冷水シャワーや寒い場所でのエクササイズ、
空腹時のエクササイズなどで、朝食前のワークアウトが奨励されるのも、ミトコンドリアを増やすのに有効であるためなのだった。
私は過去に2度ほどミトコンドリアのサプリをトライしてきたけれど、どちらもプラシーボー程度の効果しかなくて、
非常にがっかりしたのを覚えているのだった。このため、ここに御紹介するミトコンドリアル・エナジー・プラスも
半信半疑でトライしたけれど、プラシーボー効果の影響を受けないように、サプリの効力の詳細を読まずに摂取したところ、
まず1日目にして 自分でも「あれッ?」と思う変化に気づいたのだった。
それは私がルーティーンにしているランニングの際。私は週に4回セントラル・パークを走るようにしているので、
週1度は2日連続走る日があるけれど、その連続の2日目は走り始めた時に足が重たく感じられるのが常。
ところが、このサプリを飲んで2時間後くらいに走り始めたところ、足が軽いだけでなく、スピードを速めても気分良く走れるので、
良い意味で「一体どうしたんだろう?」と考え続けたけれど、思い当たるのはこのサプリだけなのだった。
同サプリは朝晩2錠ずつ、できれば食事と一緒の摂取が望ましいとのことだったけれど、私はボトルの摂取量を読まずに
まず1錠摂取した結果がその効果だったので、「夜に2錠飲んで眠れなくなったら…」と心配したけれど、
一部のフェイク・ミトコンドリア・サプリのようにカフェインで元気を出させている訳ではないので、夜に飲んでも眠れない心配はないのだった。
それ以外に私が気づいた違いは、寝不足の翌日でもエクササイズがあまり苦にならないということ、
ランチを食べ損なっても、空腹があまり気にならないということで、そんな点からもミトコンドリアが増えているような気分にさせてくれるのだった。
同サプリが実際に謳っていた効果は、 1)ミトコンドリアのプロダクションを増やすことによりエネルギー・レベルを高める、
2) アデノシン三リン酸(筋肉のエネルギー源)を増やす、
3) ミトコンドリアの機能をサポートする、 4) 細胞や細胞膜のヴァイタリティを高める、
5) 活性酸素による細胞のダメージを防ぎ エイジングを防ぐ、
6) 細胞のライフスパンを伸ばす、 7) アスレティック・パフォーマンスを高める、 8) 慢性的な疲労の改善、
9) 脂肪の燃焼を増やす(ミトコンドリアに脂肪をエネルギーとして使わせる)、 10) 減量に寄与する、というもの。
このサプリは私の友人も一緒に飲み始めているけれど、彼女が感じている効果は 無理なく1日1食でOKになったことで、
そのせいか身体が軽くて、元気が出てきた というリアクションなのだった。
ところで このサプリには、一緒に摂取すると とても効果がある減量サプリがあって、
一緒に摂取し始めると、何がどう効いているか 分からなくなるので、まずはこちらからスタートしたけれど、
ダイエット用も今月末には摂取開始の予定。
今までとは異なるタイプのサプリなので、今からとても楽しみにしているのだった。
執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。