Dec. Week 4, 2014
”Dough & Baked”
ブルックリンから進出したドー&ベイクド


2013年ニューヨークは、クロナッツのせいでドーナツ・ブームが訪れていたけれど、 その時にニューヨーク No.1 のドーナツと言われて、大人気を博していたのが、ブルックリンのDough / ドー。
ドーについては、当時のCube New Yorkの記事でもご紹介したけれど、 それでもドーナツのために はるばるブルックリンに行く気になるマンハッタナイトというのはそうそう居ないもの。 なので当時は記事のための試食を、 ドーが卸売りをしているミッドタウンのカフェからドーナツを購入して行ったのだった。
その感想はと言えば、「美味しいけれど、やっぱりこのためにブルックリンまでは行けない・・・」というもの。 なので以来、私はドーの存在をすっかり忘れていたのだった。








そうするうちに今年10月にフラットアイアン・ディストリクトにオープンしたのがドーのマンハッタン進出店舗。
メディアは凄く大騒ぎをした訳ではなかったけれど、ドーのオープニングを取り上げたメディアは、一様に 絶賛していたこともあって、出かけてみたのが11月半ばのこと。
すると、さすがに店内で作った出来立てということもあって、昨年食べた印象とは全く異なる美味しさ。 サイズは大きいけれど、ドーが空気を沢山含んで、ふんわりしていて、 店の名前になるだけあって、ドーが他店とは違うという印象。 「これまで食べたイースト・ドーナツの中で一番美味しいかも!」とさえ思ってしまったのだった。
私がこの時に味わったのはカフェ・ラテと、チャイ・クリームを中に詰めたドーナツであったけれど、 チャイ・クリームは独特の苦味があまりドーナツのスタッフィングにはマッチしていない印象。 それでもクリームもドウも テクスチャーは素晴らしくて、「さすがはイレブン・マディソン・アベニューのペストリー・シェフが手がけたドーナツ」 と思ってしまったのだった。

同店で出来立てのドーナツを味わってからは、恐らく昨年、記事の試食で味わったのが 前の日のドーナツのレフトオーバーだったのでは?と 思い始めたけれど、やはり ドーにあれだけ空気が含まれていると、コンディションが変わりやすいのも事実。
したがってドーのドーナツは、購入してから出来るだけ早く食することをお勧めするのだった。

14 West 19th Street, New York, NY 10011
(212) 243-6844








アメリカ、及びニューヨークでは、ドーナツ・ブームが訪れる前の2012年までは、空前のカップケーキ・ブーム。
当時は、様々なメディアとフード・ブログでニューヨークのトップ10カップケーキ、ベスト・カップケーキの特集が組まれていたけれど、 その中で、必ずトップ、もしくは上位につけていたのが、ブルックリンの Baked / ベイクド。
でもこの時も、やはりカップケーキを買うためだけに わざわざブルックリンに行く訳には行かないので、 ベイクドを外して、マンハッタンのベーカリー2つ(チカリシャスとトゥー・リトル・レッド・ヘンズ)を選んで記事を組んだのを覚えているのだった。

そのベイクドも11月にマンハッタン進出店舗をトライベッカにオープンしたばかり。 なので、パン好きの私は早速同店の力量をチェックしようと思ったけれど、実はアッパー・イーストサイドに住む私にとって、 トライベッカというのは遠くて、不便な上に、個人的にあまり好きではないエリア。
なので、なかなか行く機会が無かったけれど、先日Cube New Yorkの記事で取り上げたトライベッカのレストラン、 ホワイト・ストリートに出掛けた際、偶然前を通りかかって、同店が10年ほど前によく たむろした トライベッカ・グランド・ホテルの直ぐ傍であることを発見。 一旦場所が分かると、出かけるのはさほど苦にならないもので、やっと先週出かけてきたのだった。




この時は、週末に自宅でブランチ・パーティーを控えていたので、購入したのは クロワッサンやスコーン、ビスケット。 かつて有名だったカップケーキは買わなかったけれど、クロワッサンについては、かなり煩い私も合格点を与える味と焼き具合。 スコーンとビスケットは、他店に比べて美味しいとは思ったけれど、それでも特にスコーンについては、 今年の5月にこのコーナーで紹介した Mah Ze Dahr Bakery / マーゼダー・ベーカリー のクリーム・スコーンの方が、その名の通りクリーミーで美味しかったというのが正直なところ。 でも優秀なベーカリーであることは十分に理解できたのだった。

ちなみにベークドはアップル・パイも優秀なようで、サンクスギヴィングの際にニューヨーク・ポスト紙が行った デザート・パイ・トーナメントの決勝に残ったのが 同店のアップル・パイ。 でもそれを下してチャンピオンになったのが、私がカップケーキ特集で取り上げたトゥー・リトル・レッド・ヘンズのピーカン・パイなのだった。

ドーとベイクドがマンハッタンに進出してきて思ったのは、どちらもマンハッタナイトが わざわざこれだけのためにブルックリンに出かけて 味わう価値があるかと言えば、人それぞれとは言え、私の場合はNO。 でもミシュラン3つ星のブルックリン・フェア等、ブルックリンで成功したビジネスは必ずマンハッタンに出てくる訳で、 それを待って、マンハッタンの基準でチェックする方が本当の実力が分かり易いというのが私の意見。
どんなにブルックリンにグルメ店が増えてきたとは言え、それとは比べ物にならない程の食の激戦区がマンハッタン。 ドーナツ・プラントやシティ・ベーカリー、メゾン・カイザーのようにマンハッタンでビジネスが拡大できるか?で真の力量が試されると思うのだった。

279 Church Street, New York, NY 10013 Phone:(212) 775-0345


Will New York 宿泊施設滞在



執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。


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