Dec. Week 4, 2015
”Holiday Pop Up Stores in NY”
ホリデイ・ポップアップ・ショップ IN ニューヨーク


ニューヨークのクリスマス・シーズンに期間限定でオープンするのが ホリデイ・ポップアップ・ショップ。
かつてはポップアップ・ショップというと、ユニオン・スクエアやブライアント・パーク、コロンバス・サークル等で見られるホリデイ露天市を 頭に描く人が多かったけれど、今では様々なスタイルのポップアップがオープン。 その規模がどんどん大きく、クォリティもアップスケールになっていると同時に、ヴァラエティもどんどん豊かになっているのだった。

今シーズン最も話題を集めたポップアップの1つは、グウィネス・パルトローのライフスタイル・ブログ、 ”Goop / グープ”がタイム・ワーナー・センター内に11月23日から クリスマス・イヴまでオープンした ニューヨーク初のポップアップ・ストア(写真下)。
同店の目玉商品となっていたのが、ヴァレンチノとのコラボ・ラインで、 ワンダー・ウーマンをテーマにした同コレクションは、レザー・ジャケットが日本円にして約130万円、チュールのドレスが約110万円、Tシャツが約10万円という 冗談のような価格帯。 その他にホームグッズやヴィンテージ・ロレックス・ウォッチなど、様々なグッズが販売されていた同店であるけれど、 思わぬパブリシティを獲得することになったのが、同店に強盗が押し入り、 買い物客の目の前で、17万3,465ドル(約2080万円)相当の商品が盗まれたこと。
幸い来店客や店員に怪我は無く、直ぐにスタッフが警察に通報しているけれど、犯人は今も不明で その防犯カメラ映像が グウィネス・パルトローのプロモーション・インタビューよりも多くのメディアで放映されることになってしまったのだった。







長蛇の行列が出来ていたポップアップは、SCジョンソンの子会社でホーム・フレグランスやセント・キャンドルを販売する Glade/グレード社が ブルックフィールズにオープンした ”ミュージアム・オブ・フィーリング”(写真上)。
とは言ってもミュージアムとは名ばかりで、グレード社のプロダクトの香りとフィーリングをマッチングさせる プレゼンテーションが行われていたのがこのポップアップ。 セルフィーを撮影することが奨励されている展示であったことから、ソーシャル・メディア上で話題を集めて、 オープン直後から平日で2時間待ち、週末は4時間待ちと言われる人気ポップアップになっていたのだった。

でもホリデイ・ポップアップの醍醐味は、やはりインディー・ブランドやクラフト・マート。
チェルシー・マーケットではクラフト・サイトで知られるEtsy/エッツィーが、 今年で8年目になるポップアップ・ホリデイ・ショップをオープンしていたのに加えて、 スウェーデンのTictail / ティクテールも、ローワー・イーストサイドのヒップなロケーションにポップアップをオープン。(写真下左)
写真下右は、エース・ホテル内のライブラリー・ホールにオープンした”アーティスト&フリー・ホリデイ・ポップアップ”。 同ホテルのメジャーな客層である ミレニアルズやヒップスターをターゲットに、その名の通り フリー・マーケットのような雰囲気で展開。



写真下左は、リファイナリー29ティンセルタウンによるファッションとビューティーのインディ・ブランドのポップアップで、 僅か2日間ながらも、毎晩DJを招いたショップというよりイベントのような企画。
写真下右は、ウォルドーフ・アストリア・ホテル内にオープンしたNot Just a Label (NJAL) / ノット・ジャスト・ア・ラベルのポップアップで、 こちらはカッティング・エッジのローカル・ファッション・ブランドを揃えた よりアップスケールな雰囲気が演出がされていたのだった。







とは言っても、昨今オンライン・ショッピングばかりしていて、お店で買い物をする根気が失せている私が 今シーズン最も気に入ったホリデイ・ポップアップは写真上の2店。
上段は ニューヨークのセレブ・イタリアン・シェフ、マリオ・バターリがプロデュースした フラットアイアンのグルメ・ショップ、イータリーのルーフトップを改装したBaita / バイータ。 これはピエモンテのスキー・リゾートをイメージしたポップアップ・ルーフトップで、 イタリアン・アルプスのスキー・ロッジに居るような錯覚を起させてくれる設定。 フードもイタリアのスキー・ロッジでサーブされるような スナックが中心。
同店はユニークなウォーム・カクテルが味わえるのがウリであったけれど、 残念ながら 今のところニューヨークは記録的な暖冬。なので もっぱら同店の来店客が味わうのはビールやワインであるけれど、 バイータは3月までオープンしているので、気温が下がってから ゆっくりそれらが味わえるのだった。 ちなみに、評判のウォーム・カクテルはアールグレー・ティーとモンテネロ・アマロ、バーボンをミックスした”アール・オブ・モンテネロ”。

一方、下段はイースト・ヴィレッジにオープンした Sippin’ Santa’s Surf Shack / シッピン・サンタズ・サーフ・シャック。
こちらは、素朴でキッチュなクリスマス・デコレーションがノスタルジーを駆り立てるセッティング。 ドリンクもクリスマス・テーマで、写真下段左は ブランデー、赤ワイン、シナモン、アンゴストゥラ・ビターとグレープフルーツ・エッセンスの ウォームカクテルで、その名も”セクシー・サンタ”。右はエッグノックをアレンジした ”タボガン・ノッグ”。
サーフ・シャックというだけあって、店内で掛かっているのはビーチボーイズのクリスマス・アルバムで、インテリアにも バンブーが使われているなど、ウエスト・コースト的なエッセンスもちりばめられているのだった。 なので、暖冬のニューヨークのクリスマス・シーズンにぴったりマッチしていたのがこのポップアップ・バー。

でも、ここにご紹介したポップアップの殆どが クリスマスまでに期間を終えてクローズしているので、 暖か過ぎて年末らしくないとは言っても、新年が迫っていることを実感せずにはいられないのだった。

Will New York 宿泊施設滞在


執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。


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