自称$100ミリオンのドナルド・トランプの5番街御殿と、
実際に100ミリオンで売却されたペントハウスを比較!
共和党大統領候補に立候補して以来、良い意味でも、悪い意味でも一躍 ”時の人” になっているのがドナルド・トランプ。
その彼は、長きに渡って5番街のトランプ・タワーのペントハウスをメイン・レジデンスにしてきたことは周知の事実。
彼は大統領に立候補するに当っての資産公開に当って、この物件に1億ドルという資産価値を見積もっていましたが、
そのトランプ御殿の中は、まばゆいばかりのゴールドずくし。 ”成金の悪趣味”的な豪華さのインテリア。
そのリヴィング・ルームを含む一部のインテリアが公開されていますが、やはりトランプ・タワー自体は80年代に建設された古いビル。
窓の小ささや、天井の低さなどが、昨今建てられたビルに比べると迫力不足は否めないのが実情。
また21世紀のご時世で、猫足の家具やゴールドのレッジでデコレートされた物件を好むのはもっぱらアラブ系、とくにペルシャの大金持ちのみと
言われるのが不動産の世界。
昨今のビリオネアやマルチミリオネアは、投資でも 自宅でも、モダンでアメニティが充実したハイテク物件にしか興味を示さないので、
果たしてトランプ御殿に本当に1億ドルの価値があるかは微妙なところですが、売りに出さない限りは 不動産のお値段は”言った者勝ち”。
本人が1億ドルでも売りたくないといった場合は、買い手が居なくても1億ドルと言えるのが不動産の価格であるのが実情です。
以下では、公開されているドナルド・トランプの5番街 ペントハウスのスナップに加えて、
現在パークアベニューに建設中の、本当に1億ドルで売却されたペントハウスのインテリア・スナップをご紹介して、
今時の1億ドル(120億円)の物件価値を検証します。
5番街に面したトランプタワー入り口と、そのアトリウムのスナップ。全てゴールドですが、豪華というよりも 派手という印象。
建物内は、さすがに古さが目だってきています。
ゴールドの2枚扉の玄関を入ると見渡せるリビング・ルーム。
天井のミュラルや、ローマの神殿のような柱など、かなりオールドファッションな80年代リッチという感じのインテリア。
リヴィングのコーナーから見たインテリア。シャンデリアはラスベガスのカジノのようなスタイル。
部屋にはマッチしているものの、家具もかなりオールドファッション。調度品もアンティーク。
アメリカの家庭ではファミリー・フォトをフレームに入れて、沢山並べるのがインテリアの大切なポイントの1つ。トランプ家でも
大理石のテーブル一面に写真を並べています。
夫人のメラニアが書斎に使っている部屋。本物のルノアールが掛かっている壁の直ぐ隣に空調用の大きな扉があるところが、
やはり80年代の物件。
左は、メラニア夫人が子供を出産した直後に撮影された玄関のスナップ。右は
ラスヴェガスのホテルの内装のようなダイニング・エリア。
左側は、リヴィング・エリアのクロースアップ。右は寝室に通じる螺旋階段。
洗練さとはかけ離れたミュラル。 メラニア夫人によれば、寝室には夫婦別々のバスルームが隣接しているとのことで、
それが夫婦円満の秘訣であるとのこと。
さて、以下は東半球で 最も高いレジデンシャル・ビルディングとなる432パーク・アベニュー内の、
本当に100億ドルで売却されたペントハウス。
広さは、3万スクエア・フィート(約2790平方メートル)で、天井の高さは3メートル80センチ。窓のサイズは3メートル四方で統一されていて、
最上階は、地上426メートルから四方が見渡せる絶景となっています。
ビル内には、アウトドア・テラス付きのプライベート・レストラン、スパ、ジム、スイミング・プール、プライベート・ムービー・シアター、プライベート・パフォーマンス・ルーム、
会議室、子供用のプレイ・ルーム、ワインセラーまでが完備されて、アメニティは至れり尽くせり。
トランプ邸のようにギラギラしたインテリアではありませんが、大理石からフロアのウッドに至るまで、全て特注で取り寄せた
最高級のマテリアルが用いられています。