Japanese in New York
       
在NY日本人が語る 「ニューヨークのリセッション、傾向と対策」
リセッションに突入したと言われて久しいアメリカ。 メディアでは 2008年に入ってから 頻繁に
金融大手のレイオフのニュースが報じられるなどして、実際の景気悪化状況以上に
先行きを不安して 消費を控えるムードが高まっていると 指摘されています。
こんなご時世を受けて、今回のジャパニーズ・イン・ニューヨークでは、 ニューヨーク在住3年以上の日本人のかたがたに、
「ニューヨークのリセッション、傾向と対策」というテーマで語っていただきました。
女性(36歳) 在NY 9年
リセッションが生活に一番響いている部分は、食費や外食費が高くなったことです。
でも私はオーガニックの野菜にこだわりたいので、その結果食費は削らず、外食を減らす感じになっています。
そんなに大したレストランじゃないのに、普通に3コース・ディナーをして100ドルを支払うなんて、ちょっと贅沢に感じられてしまいます。
あと、たとえ業界は違っても、金融業界で何千人もレイオフされるなんてニュースを聞くと、「明日は我が身だったりして・・・」
なんて考えてしまうことがあります。
金融業会の人だったら、きっと貯金や財産が沢山あるだろうから、次の仕事を探すまで問題なく暮らしていけるかもしれないですけれど、
こちらはそんな訳には行きません。
幸い、その辺のアメリカ人みたいにクレジット・カードの借金がある訳ではないので、その点は気が楽ですが・・・。
でも普通の暮らしをしている庶民としては、失業でもしない限りは 不況であまり悪くならない分、好況でぐっと生活が豊かになるようなこともないので、
好況が嬉しいか というと特にそういう訳でもないです。
なので、景気刺激対策で IRS(国税局)から 300〜600ドルが戻ってくるなんていうのは リセッションならではの恩恵!と思っていたりします。
女性(33歳) 在NY 5年
ちょっと前まで金融会社に勤めていた友人のご主人が、「ボーナスが激減したから、あんな会社辞めてやる!」なんて言っていたのですが、
次に会ったときは「レイオフされるまで務める」と考えを改めていたので、金融はきびしいんだろうなぁ・・・と思います。
ボーナスが減らされたとしても、普通よりはずっとリッチなんでしょうけれど・・・。
私が個人的にリセッションを感じたのが、 会社の女性ボスが リセッションだからといって、ボトックス注射を打つのを見合わせていると言っていた
ことで、確かにボトックスっていうのは可処分所得で行うものなんだろうなぁ・・・と思ってしまいました。
自分に関して言えば、これまで月に2回はマッサージやフェイシャルに出掛けていたのですが、
何となく、最近はお金の方が大事のような気がして、行かなくなりました。
あと別にリセッション対策ではないのですが、スターバックスのコーヒーを買う回数が凄く減りました。
スパについては、お金が1回に70ドルとか出て行くから行かなくなったまでですが、スターバックスについては
お金を節約したいというよりも、 深く考えると 「そんなに美味しいコーヒーでもないなぁ・・・」と思い始めて、加えて 知らない間に
会社のコーヒー・メーカーの豆の質が向上していて、そちらの方がタダだし、味も悪くないと思い始めました。
それと、最近はアメリカ人スタッフでも ティーバックを使ってグリーン・ティーを飲む人が増えていて、何となくそちらの方が
今の気分にあっているように思っています。 これもリセッションだからでしょうか?
でも、リセッションは悪いことばかりじゃないですよ。最近電話のオペレーターとか、カストマー・サービスがとっても礼儀正しくて、
親切なんです。
そうでもしないと、お客が離れていってしまうと危惧してのことでしょうけれど、こういう態度はリセッションじゃない時でも続けて欲しいです。
女性(42歳) 在NY 15年
リセッションもさることながら、昨今感じるのはインフレです。
CUBE New York のコラムでYoko Akiyama さんも以前書いていらっしゃいましたけれど、特に食材の値上げが激しくて、
子供を抱える立場としては、食費が増えたのが気になっています。
友人と話していてもリセッションの話になることが多いですが、未だそんなに悲壮感はないですね。
つい最近離婚したキャリア・ウーマンの 友人が 「いつまでもあると思うな、仕事と夫!」といって自分を戒めていたのですが、
ご主人が金融業界で働いているお友達がそれを聞いて、「うちの場合、いつまでもあると思うな夫の仕事 だわ!」なんて
言うので 大笑いしてしまいました。 そんな冗談が言える程度の状況で、日本で言われているほどの深刻なリセッションっていう感じは無いように思います。
でも個人的には無駄遣いはきっぱりやめるようになりました。
洋服を見ていても衝動買いしたくないので、試着をしない場合が多いです。
あとリップスティックみたいに、ちょっとした安いものを気分転換に買ってしまう傾向もなくなりました。
やはり少しは切り詰めているということなのかも知れません。
女性 (29歳) 在NY 4年
私はニューヨークで仕事を始めてまだ日が浅いので、それほどリセッションというのは感じません。
でも1つだけ、リセッションが私にとって嬉しいのは、私ともう1人の女の子が 職場の中で一番新しいスタッフなので、
以前は、午後3時になると「スターバックス・タイム」といって オフィスの人たちほぼ全員のコーヒーを買いに行かされていたんです。
ミルクの種類を間違えると、不機嫌になられたりして、おまけにコーヒーって8人分〜10人分買うと重たいんです。
なので、1日置きにこの当番が回ってくるのが、特に雨とか雪の日はイヤだったのですが、
リセッションになってからは このスターバックス・タイムがめでたく無くなりました。
私はそもそも ごく稀にしか 自分の分を買っていなかったので、私自身はそれほどお金を節約しているという訳ではないですが、
リセッションのお陰で、余計で 仕事に関係ない習慣が無くなって とっても喜んでいます。
その上、今年はIRSから景気刺激対策のチェックが届くとのことなので、結構楽しみにしています。
使い道は全く考えていませんが、よほどのセールでもなければ、まずは貯金してしまうように思います。
男性(34歳) 在NY 6年
リセッションって、言われるほどは感じないんですが、この先どうなるか分からないっていう不安感で、
何となくお金を使わなくなるし、そういう人が増えるから景気が悪くなるっていう悪影響なんでしょうね。
僕は、年会費1300ドル程度のジムに過去4年通っていたのですが、実は最近そのメンバーシップが切れてしまったんですが、
今は更新しようか、どうしようか考えているところです。
今までだったら、直ぐに更新していたんですが、何となく今年はそんな気に直ぐなれなくて、セントラル・パークでもジョギングしようかな?なんて
真剣に考えています。
でも今までだったら一度メンバーシップが期限切れになると、イニシエーション・フィーを再び払わされる感じでしたが、
今はリセッションのお陰で、以前メンバーだった人がイニシエーション・フィー無しでカムバック出来るキャンペーンが頻繁に行われているんです。
逆に言えば、そんなキャンペーンがあるから直ぐにメンバーシップを更新しなくても・・・なんて考えてしまうんですが、
これは ジムのリセッション対策が裏目に出ているってことかと思ってます。
同じ会社の女性の中には、家からランチを持ってくるようになった人とかがいますけれど、
彼女とかもリセッションを深刻に捉えているのかなぁ?と思います。
女性(31歳) 在NY 9年
ニューヨークには留学生として9年前にやって来たので、9・11のテロの直後のニューヨークも見ているのですが、
今のリセッションに比べればテロ直後の方が、ずっとお店に活気が無かったのを覚えています。
もちろんデパートなどに行けば人がいるのですが、小さいブティックみたいなところは
閑古鳥が鳴いているという感じでした。
なので、そんな状態を見ている者としては今はリセッションなのかもしれないけれど、別に悲惨な感じは無いです。
ただ 個人的に辛いのは、学校を出てプラクティカル・トーニングを終えた後、Hヴィザを取得して働いてきたのですが、
ここ何年か続いた売手市場が リセッションの影響ですっかり買手市場になってきてしまって、
このままではHヴィザが切れた時点で、帰国を余儀なくされている感じです。
個人的にはグリーンカードを取得してもっと長くアメリカに居たいというのが希望ですが、
アメリカ人の有能な人材がレイオフされるご時世になったら、グリーンカードをサポートしてまで
日本人を雇いたいと考えるような雇用主が居るとは考えにくいと思っています。
よく人には、アメリカ人を見つけて結婚しちゃえば?と言われますが、ある程度収入がある人でないと、
配偶者のグリーンカードがサポートできないですし、そんな収入が安定している人で、まともな人だったら
よほど熱烈に恋でもしない限り、相手のグリーン・カードのために結婚する必要なんて無い訳ですから、
やっぱり帰国することになるのかなぁ・・・と今から危惧している感じです。
これが好況の時だったら、まだ希望が持てたかな?という思いがします。
男性(32歳) 在NY 6年
ニューヨーク、ことにマンハッタンは多くの人がアパートをレントしているから、他の都市みたいにサブプライム・ローンの影響は
感じられないです。
そもそも、マンハッタンに家やアパートが買える人は そんなに貧乏な人は居ないですし、
マンハッタンの不動産価値は上がり続けているから、たとえローンが滞っても不動産自体には常に価値があるので、サブプライムとは状況が違うと思います。
それより、ニューヨークが影響を受けるとしたら、やっぱり金融の人たちのレイオフでしょう。
自分は金融業界ではないですが、カー・ディーラーをしている友人とかは、ウォール・ストリートの大金持ちが
車を買い足したり、買い換えてくれるのが彼らの大切な収入源になっているから、かなりシンドイみたいです。
ウォール・ストリートの金融マンをターゲットにしているような高いレストランとかも 同じみたいですね。
夜はテーブルが埋まっても、ランチがガラガラだったりしているみたいです。
自分もリセッションだと思うと、高いレストランにデートに行くのとかには抵抗があります。
こんな時代だから相手もそんな豪勢な事は期待していないだろうという気持ちもありますが・・・。
自分的には、ちょっと前まで車が欲しかったんですが、今はそんな気が全く無くなりました。
女性(32歳) 在NY 5年
私は夫の友人のケータリングの会社を手伝っているのですが、ウォール・ストリートからのケータリングの依頼は激減している感じです。
ケータリングといっても凄いパーティーのお膳立てを担当するのではなく、ブレックファスト・ミーティングのためのベーグルやペストリー、コーヒーやオレンジ・ジュース
をケータリングしたり、 ランチ・ミーティングのためのサンドウィッチやラップ、それと午後には軽いスナック、例えばフルーツの盛り合わせや
ロー・カロリーのクッキーとコーヒー&ティー、最近ではグリーン・ティーなどを依頼を受けてはケータリングしていたのが
その会社なのですが、昨今では依頼があっても小規模だったり、ブレックファスト・ミーティングの豪華なバフェのような依頼は全く無いです。
なので、その会社のためにはウォール・ストリートが潤って欲しいという感じです。
個人的にリセッションを感じるというのはまだそんなに無いですが、確かに食材は値上がりしています。
ガソリン代の方が大きく騒がれていますが、私を始め、マンハッタンに住んでいる人は運転しない人が多いですから、
それほど関係ないように思います。
でも先々のことが心配なので、今まで断わり続けてきた 日本語を教える仕事を引き受けて、少し余分なお金でも蓄えようと思いついて
依頼をくれた人に電話したのですが、リセッションだから今は遠慮したいと言われました。
生活もさることながら、精神にゆとりが無いと、アメリカ人も日本語を勉強しようなんていう気持ちになれないんだなぁと思いました。

© Cube New York Inc. 2004
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