Japanese in New York
       
在NY日本人が語る 「ニューヨークでのブラインド・デート体験」
トゥルー・ラヴの不毛地帯とも言われるニューヨークは、「セックス・アンド・ザ・シティ 」などに描かれている以上に
出会いや恋愛が難しい街。
でも、そんな恋愛に恵まれないシングル族が時々オファーされるのがブラインド・デート。
ブラインド・デートとは言ってみればお見合い。主に友達のセットアップで 相手に出会うのがブラインド・デートで、
時に自分の知らない間にセットアップされている場合もあるもの。
ここではいつものように、ニューヨーク在住3年以上の日本人の方々にニューヨークでのブラインド・デート体験を語っていただきました。

女性(30歳) 在NY 6年
昨年の10月のはじめくらいに、日本人の女友達に 彼女のアメリカ人のご主人の友達で離婚した男性が何人か居るので、
会ってみないかと言われました。彼女のご主人は何歳だか知らないのですが、結構年を取っていて50歳は行っていると思います。
なので、彼の友人の年代でしかも離婚経験者というのは、未婚の私にはちょっと・・・と思ったのですが、
お金はたっぷりあると言われて、別にお金目当てではなかったですが、そのうちの1人会ってみることにしました。
実際に会ってみたら、相手は60歳くらいに見えて私と歩くと親子のように見える上に、
結構気持ち悪くて、一緒に居るのがかなり苦痛でした。
どうして、私の女友達がブラインド・デートをオファーしてきたかと言えば、彼女のご主人が
「僕の友達に君の女友達はどうかなぁ」なんて言ってきたからだそうで、
彼女も「あなたの友達に私の友達なんて、私の友達の方が可哀想よ」と何度も言ったと私には言ってくれたのですが、
ブラインド・デートなんてするもんじゃないとその時は思いました。
でもその話をアメリカ人の友達にしたら、「女友達が自分の旦那より素敵な男性なんて紹介してくれるはずが無いじゃない。
自分が離婚したときのためにとっておくわよ」とあっさり言われました。
確かに既婚者でもシングルでも、素敵な男性が居たら友達のために紹介しようなんて思ってくれるような親切な人なんて
あまり居ませんよね。
要するに他人など頼らずに、自分で相手を探せという事なのだと思います。
男性(44歳) 在NY 15年
ニューヨークで、日本人男性とアメリカ人女性のカップルを見かけないのと同じで、日本人男性がニューヨークに住んでいて
アメリカ人女性とブラインド・デートをセットアップされることって ほとんど無いように思うんですが、一度だけ
アメリカ人女性の学校教師を紹介されたことがありました。
ちょっと太めでしたが、ダイナミックでブロンドのカーリーヘアの気さくな女優でした。
2人もヤンキーズのファンだったので、一緒にヤンキー・スタジアムに行ったのが最初の2人きりで会ったオケージョンでした。
2人でホットドッグとビールといういかにもアメリカ的なスタジアム・フード&ドリンクで、試合を観ていたのですが、
彼女の方が大声で「Come On! Jeter!」などと叫ぶので、圧倒されてしまいました。
よく笑って、良く食べる女性で大陸的だなぁと思いましたが、特に女性として魅かれたということは無かったです。
友達として何度か会いましたが、たまたま日本に一時帰国しなければならなくなって、その滞在が長引いたのがきっかけで、
それきり連絡をしなくなりました。
ニューヨークって、そうやって自然消滅する別れが多いですから、自分も気にしていませんし、相手もそうだと思います。
女性(29歳) 在NY4年
アメリカに最初に来たときはボストンで学生生活をしていて、その時はアメリカに来たからといって、特に出会いが難しくなったとは思いませんでした。
でもニューヨークに来た途端に、確かに女性と男性の比率が圧倒的に男性に有利だと思うようになりました。
最初のボーイフレンドは、職場で出会った男性だったのですが 彼と別れて落ち込んでいたときに、友達のホームパーティーに招待されて、
そこで友達が男性を紹介してくれる手はずになっていました。
でも結局、そのパーティーでは男性は現れず、友達は申し訳なさそうにしていたのですが、後から聞いた話では
その男性は 別れたばかりのガールフレンドと仲直りして、2人の仲が再燃していたそうで、ブラインド・デートなんて
必要ないという状態だったようです。
私は私で、男性が私に引き合わされるのにプレッシャーに感じて 逃げてしまったのかと思っていたので、
そんな事情で かえって安心しました。
女性(45歳) 在NY17年
ブラインド・デートは何度か経験がありますが、最近は年齢のせいで、年齢にこだわる日本人とかアジア人の男性に引き合わされることは無いです。
一番最近のブラインド・デートは離婚したアメリカ人で、相手は離婚を2回経験して、1人目の奥さんとの間に子供が2人居る50代の男性でした。
このブラインド・デートは職場の人の紹介だったのですが、日本人の女性というと、男性を立てて それほど自己主張しないイメージが強いようで、
そういう一癖あるような男性とも 上手くやっていけるように思われてしまうようです。
でも、そのアメリカ人の男性は もっと若い女性を探していたようで、私のことも30代だと思ってくれていたようなのですが、年齢を言ったら
ビックリすると同時に、ちょっとしらけたような感じでした。
それが理由でしょうか、2人きりでデートしたのは1回だけでした。こちらも特に気に入った訳ではなかったので、別に何とも思いませんでした。
私の経験では、ブラインド・デートをセットアップする側っていうのは、あまり深く相性とかは考えずに
年齢と、シングルっていうステータスで勝手にくっつけようとしている傾向が多いように思います。
実際、紹介されて迷惑だったような相手の方も多くて、そういう場合って、紹介してきた人のこともあまり良く思わなくなってしまうのが本音です。
女性(31歳) 在NY6年
ブラインド・デートは3回ほどしたことがあります。いずれもアメリカ人で、いずれもアジ専(アジア専門の略で、アジア人女性を好むアメリカ男性のこと)でした。
日本人とばかりデートしている男性も居れば、チャイニーズやコリアン、タイの女性と付き合って、私が初めてデートした日本人という人も居ました。
最初のデートは日本食レストランだったことが2回で、ただドリンクだったこともあります。
日本人とばかりデートしている男性には、どうして日本人が好きなの?と訊いたことがありますが、
最初の日本人のガール・フレンドがすごく良い女性だったそうで、職場に居るアメリカン・チャイニーズやアメリカン・コリアンの女性より、
洗練されていて、優しかったと言っていました。
でもそんな話を聞かされると、以前のガールフレンドの幻を日本人女性に求めているような印象を受けてしまいますよね。
アメリカの男性って、好みがはっきりしている場合が多くて、ブロンドが好きな男性はブロンド女性を追いかけますし、
黒人女性が好きな男性は黒人女性とばかり付き合って、別の人種には行かなくなります。
なので、そういうことを考えればアジ専もそれほどは責められないような気もしますが、
どうしても アジ専というと、アメリカ人女性に相手にされない弱い男性というイメージが抜け切れなくて・・・。
これも偏見なのでしょうか?
女性(39歳) 在NY11年
もう2〜3年くらい前に 日本人の友達の紹介で、日本語を話すアメリカ人の男性に紹介されました。
あまりピンと来るタイプではなかったのですが、一応友達の紹介なので 何度かデートすることになりました。
そうするうちに、彼が村上春樹のファンなことを知って、友達からもらって未だ読んでいなかった村上春樹の本を彼に貸してあげることにしました。
もちろん、彼は日本語を話すとは言え、読むのはそれほど得意ではないので、結構時間が掛っていたようなのですが、
その間に、彼と下らないことで言い争いになるようなことがあって、それというのも 彼が日本通ぶって 日本の実際と違うことを
日本人の私にレクチャーしようとするので、それが私にとっては頭にくることで、彼にとっては日本人のくせして、日本のことを何も分かっていないということで、
全く噛み合わなくなってしまいました。
なので、「もう会うのは止めましょう」とメールをして、「読み終わったら村上春樹の本は 私達を紹介した友達に返しておいて」書いたところ、
相手はそっけない返事をしてきて、そのメールの最後に村上春樹の本は君がプレゼントしてくれたんだから返さないと書いてきました。
私は「まだ読んでいないから、読み終わったら返してね」といって手渡した本だったのと、彼の態度がとても気に入らなかったので、
「本はギフトじゃないから返して欲しい」と再度メールをしたところ、 Fワード(ファックという言葉のこと、相手を罵倒する場合に良く用いられるもの)が
3回も入った暴力的とも言える返事が来て、そのリアクションはとてもまともとは言えませんでした。
なので、そのメールを彼を紹介してくれた友達に転送して、「あの人、どうなっているの?」というメールを出したところ、
その後、友達が話してくれたのが、彼が一時 精神病の治療を受けていたことがあるという事実でした。
それを知って、私はそんな男性を何の警告も無しに紹介してきた友人の神経の方を疑ってしまいましたし、
私がそんな男性とお似合いだと思っているということを悟って、馬鹿にされているような、侮辱されているような気分を味わいました。
それがきっかけで、その日本人の友達とも以前ほど親しくしなくなりました。
私のことを友達だと思っていて、それなりに人格を認めていてくれたら、そんな男性は紹介しないものだと思います。
女性(36歳) 在NY 9年
ブラインド・デートは、自分はしたことが無いですが、人のためにセットアップしたことがあります。
そういう経緯になったのは、50歳が近付いてきた女性に、知り合いがブラインド・デートをセットアップしたら、
その相手があまりに酷い人だったので、女性が怒ってしまったそうで、それ以来、その時の災難の埋め合わせをして欲しいと
知り合いが迫られていたそうで、知り合いから「誰か居ない?」と訊かれて、アパートの同じフロアに住んでいて
会う度によく話すアイリッシュの男性と引き合わせてみることにしました。
ちなみに、私のアパートの隣人はいつも小奇麗にしていて、しょっちゅうゴミを捨てに行く度に合うので、きっときれい好きなのだろうと思って
薦めた感じで、いつも礼儀正しい人でした。
デートは、ワイン・バーでタパスを食べながらというものだったのですが、2人のリアクションが一緒に居たとは思えないほどに正反対でした。
女性側は私の隣人のことをすごく気に入っていて、のろけに近いような大喜びのコメントをしていたのですが、
私の隣人は女性のことを怖がっているようなリアクションで、
「ハイになっているように興奮して、身振り手振りをして話す」と言って、帰り際には
初めてあった夜なのに、「キスしないで別れるの?」などと女性に迫られたといって、
彼女に会って「日本人の女性のイメージがすっかり変わった」とまで言われてしまいました。
正直なところ、日本のために不名誉なことをしてしまったと思いましたが、
相手の女性のことを良く知らずに 紹介した私も悪かったと反省して、その男性には後で
お詫びに彼の好きな日本の海苔をプレゼントしました。
知り合いに頼まれたこともありましたし、隣人の男性にも良かれと思ったことだったのですが、軽い気持ちでブラインド・デートのセットアップなんて
するものじゃないと思いました。
© Cube New York Inc. 2010
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