ドルチェ&ガッバーナが手掛ける初のレストラン&ラウンジ、ゴールド




ミラノには、ロベルト・カヴァーリが経営するジャスト・カヴァーリ・カフェ、ジョルジォ・アルマーニが経営する アルマーニ・プリヴェ、アルマーニ・ノブなど、デザイナーが経営するレストラン&ナイトスポットが 幾つか存在しているけれど、2006年10月にその仲間入りを果したのが、 ドルチェ&ガッバーナがオープンしたゴールドである。
同店は、ドルチェ&ガッバーナが手掛けた初のレストラン。
当初ゴールドは、2006年9月末に行われたミラノのファッション・ウィークに合わせてのオープンを目指していたものの、 内装に時間が掛かったためにこれを断念。 10月第1週目週末にオープンを迎えることになった。

ゴールドは2階にレストラン、1階にビストロ、ラウンジ・バー、カフェ・ルームを擁する コンプレックスで、ネーミング通りゴールドを基調としたゴージャス&ラグジュアリアスなインテリアが ウリのスポットとなっている。





同店のインテリアを手掛けたのはドルチェ&ガッバーナのブティックのインテリアを長年手掛けてきている フェルッチオ・ラヴィアーニで、「温かみのあるラグジュアリアス」、「洗練されたトラットリア」をコンセプトに デザインされている。
店内の壁はグレー・ストーン、床はウッド、ダイニング・ルームのファニチャーはホワイトが基調、テーブルはミラー。 バー・エリアはやウェイティング・エリアはスツールやソファーにブラック・レザーが用いられており、 ありとあらゆるところに見られるゴールドのマテリアルとの調和やコントラストを演出している。
バス・ルームのシンクまでもがゴールドというほどに 徹底してゴールドを用いた店内では、 そのゴールド・マテリアルの殆どが ”金の延べ棒”をモチーフにデザインされている。 でもこれが 見方によってはゴールドのラッピングに包まれたチョコレートのようなイメージにも仕上がっている。





写真上の2007年秋冬コレクションの作品にも見られるように、 ゴールドはドルチェ&ガッバーナにとって、ラグジュアリーを意味すると同時に太陽の光やエネルギーを 象徴するカラー。
このゴールドのカラー・イメージを食のコンセプトに持ち込んだ同コンプレックスがサーブするのは、 最高の、そして新鮮な食材を用いた美しいライフスタイルのための料理。
メニューは地中海料理、シシリアンをベースにしたヘルシー志向のイタリアンで、 同レストランのシェフを務めるのは以前 レストラン Bice / ビーチェ のシェフであったジァコモ・ガリーナ。 メニューは基本的に週変わりであるけれど、日によって良い食材が手に入れば、 それが即座にメニューに反映されることになっている。





ゴールドの店内に入ると先ず目に入るのが、コンシアージュ・デスクのようなレセプション・エリア。 ラウンジが混み合って、レストランのテーブルを待つ人々が溢れてくると、 同エリアにも人が溢れてくるけれど、基本的にこのエリアは、レストラン、ビストロ、ラウンジ、カフェの 全てにアクセスする分岐点となるエリアである。
ちなみにディナー・タイムはカフェはクローズしている。





写真上左は、2階のレストラン。奥に見えているのはワイン・ウォールならぬシャンペン・ウォール。
同店は400種類のシャンペン、スパークリング・ワイン&スプマンテを擁しており、 これは いかにもシャンペン好きなモデルやファッション業界関係者のニーズに対応したと言えるもの。
また同店のワイン・リストには約3000種類のワインが揃っており、イタリアとフランスのものが中心。 この膨大なワイン・セラーを管理するのは、ドルチェ&ガッバーナがミラノのブルガリ・ホテルから引き抜いた ソムリエのブルーノ・カネッティである。
レストランの価格は決して安くはなくて、アンティパスティが15ユーロ前後、 パスタ類が20ユーロ前後、メイン・コースが30ユーロ、デザートが15ユーロといったお値段。

写真右はカフェ・エリアで、エスプレッソなどがここで立ち飲み出来る他、 フードのテイクアウトも出来るようになっている。 ちなみにテイクアウト・フードを入れる容器はもちろんゴールドである。






ゴールドの入口から左手にあるビストロは、カジュアルなセッティングのレストラン。 2階のレストランに比べてインテリアもウェイターのユニフォームもカジュアルで、客席同士の感覚も狭く、 軽食&ドリンクを楽しみながら、ソーシャライジングするためのスペースである。
メニューはゴールド・レストランの料理の一部のセレクション。 ドミニコ・ドルチェの出身地であるシシリー・スタイルのパスタ、プリモ・ピアットなど、 オールド・ファッションなイタリアンはもちろん、ウェイトを気にするモデルやファッション関係者のために スティームド・フィッシュ(蒸した魚料理)などの低カロリー・メニューも豊富に揃えている。
したがって、ダイエット中の人々も罪悪感無しに食事をしながら マン・ウォッチングと バー・ラウンジのエキサイトメントが楽しめるのが このビストロ・エリアである。

ゴールド・カラー、ゴールド・マテリアルが至るところに見られるテーブル・セッティングは、 パン皿もゴールドならば、ナプキンに刺繍されているロゴもゴールド。ボトルド・ウォーターに貼られた ラベルまでゴールドという徹底ぶり。
ステファノ・ガッバーナ&ドミニコ・ドルチェ(写真左)の食&エンターテイメントに対する 姿勢がこうした細かいテーブル・セッティングにも感じられるのが同店である。







様々なオリジナル・カクテルが楽しめるバーは、1階のレセプションデスクの奥。 こじんまりしたスペースであるけれど、巨大な金の延べ棒で囲まれたようなミラー&ゴールドのインテリアは、 エントランス同様、ライティングで表情を変えるもの。
シャンペン・ベースのカクテルが多く、人気のカクテルは”What Woman Want / ホワット・ウーマン・ウォント”。その名の通り、 これをオーダーする女性客は多いという。 また、ここはタバコが吸えるセクションでもあるので、それを好む来店客は多いという。

インターネット上の書き込みに見られる同店を訪れた人々のリアクションは、賛否両論で インテリアについては 「トゥー・マッチ」という声も少なくない。
しかし、ファッション業界の人々を始めとするビューティフル・ピープルを客層に擁する同店の雰囲気を 高く評価する声も非常に多く、ドルチェ&ガッバーナのファンで なくても、 ミラノで話題のトレンディ・スポットとして 同店をチェックする価値があるのは紛れも無い事実である。


Gold
2/A Via C.Poerio
Tel : 39-08-75-77771
ウェブサイト : http://www.dolcegabbanagold.it/