New York Ultra High Price Eats
お金があったら試したい !?
ニューヨーク・超ハイプライス・フード




レストランがひしめくニューヨークでは、各店で メディアのパブリシティを獲得するための プロモーションが頻繁に行われているけれど、そのパブリシティ獲得の手段の1つと言えるのが 超高額アイテムをメニューに加えること。
実際にそのアイテムが来店客によってオーダーされようと、されなかろうとニューヨーク・タイムズや、TVニュースなどに それが話題として取上げられれば、それだけでビジネスには大きなプラスになるものである。
ここに紹介するのはそんなニューヨークの超高額フードとドリンク。 中には馬鹿げたものも含まれているけれど、高額メニューをクリエイトする側も その値段を裏付けるだけの 工夫や努力をしていることが感じられるものになっています。



$120 Special DB Burger / $120 スペシャル DB バーガー



ニューヨークのトップ・フレンチ・シェフ、ダニエル・ブリューと言えば、 ニューヨークで ”ダニエル”、”カフェ・ブリュー” といったレストランを経営するほか、ラスヴェガス等にも進出しているレストラン界のセレブリティ。 その彼がミッドタウンにオープンしているDB ビストロ・モダンと言えば、アメリカにおける 「高額バーガー・ブーム」の走りとなった DBバーガーで知られるレストラン。
このDBバーガーのオリジナルは、フォアグラを中央に入れてショートリブのひき肉で作ったハンバーグにブラック・トリュフを振り掛け、 パルメジャン・バンズ(パン)で挟み、特製のトマト・ケチャップとフライド・ポテトを添えたもの。 同店オープンと同時に 24ドルでデビューしたこのバーガーは、2007年現在、値段が32ドルまでアップしている。
これよりさらに高額なバージョンとなっているのが DB バーガー・ロイヤルで、こちらはオリジナルDBバーガーの上からブラック・トリュフの スライスをガーニッシュとしてかけてくれるもの。お値段は69ドルに跳ね上がり、ダブルのバーガーは120ドルとなっている。
これらのオリジナル&ロイヤル・バージョンのDB バーガーの他にも、DB ビストロ・モダンでは、 特にトリュフの季節になると さらに高いバージョンのバーガーが期間限定で登場するようになっていて、 これまでで最高額となっているのがぺリゴー・トリュフとフォアグラ、ショート・リブのひき肉でクリエイトされたバージョンで、 120ドル。今やフロリダやカリフォルニアにも100ドル・バーガーが登場するご時世だけに、同店では 高額バーガーの元祖として より高い、ユニークな食材を用いたバーガーの開発が試みられているとのこと。
このDBバーガーは 見た目は小さいものの、超ハイカロリー・バーガーだけあって腹持ちの良さ(=消化時間の掛かり方)はかなりのもの。 なので、ディナーで良いレストランに出掛ける日のランチに食べることはお薦めしません。

DB Bistro Moderne
55 West 44th St.
Tel: 212-391-2400







$1000 Omlet / $1000 オムレツ


パーカー・メリディアン・ホテル内のブレックファスト・レストランとして知られるのがノーマズ。
そして同店の最高額メニューであり、少なくともニューヨークで最高額のオムレツとなっているのが、 ロブスター・フリッタータ。 このフリッタータとは、オープン・オムレツのことで、その名の通り 高級食材ロブスターが入っているもの。 でも、このオムレツに1000ドルのお値段が付く理由は、トッピングとして乗せられている セブルガ・キャビアで、ぎっしり乗せられているキャビアの量は10オンス。
卵、それも半熟状態の卵とキャビアの相性は抜群なので、このフリッタータが美味しいことは 食べなくても想像が付くというものだけれど、これだけキャビアが乗っていたら、食べ終わった後にかなり喉が 乾くのも事実。
2005年5月にデビューしたこのメニューは、1年間に12回しかオーダーされていないもので、 そのうちの4回はこのオムレツを気に入っている 同一人物によるオーダーとのこと。


Norma's
118 W 57th St. (Parker Meridian Hotel)
Tel: 212-708-7460








$1500 Cocktail / $1500 カクテル


高いお酒をミックスすれば、幾らでも高額なカクテルが作れてしまうものであるけれど、 それでも1杯 1500ドルのカクテルと言われたら、一体何がミックスされているのか、飲まなくても尋ねてみたくなるもの。
ベッドを並べたラウンジとして知られるDuvet / デュヴェット のミクソロジスト(バーテンダー)がクリエイトした ”Duvet Platinum Passion / デュヴェット・プラチナム・パッション” は、1本6000ドルといわれる L'esprit de Courvoisier / レスプリ・ドゥ・クルヴォアジエ と Ruinart / ルイナールのシャンパン、パッション・フルーツやフォレスト・ベリーから作られたシロップ、 ワイルド・フラワー・ハニー、ブラウン・シュガーなどをミックスしてクリエイトされた甘くて口当たりの良いカクテル。
蘭の花をガーニッシュに添えてシャンペン用のフルート・グラスでサーブされるこのカクテルは、 2005年のヴァレンタイン・デイにデビューしたけれど、1年にオーダーされる数は3杯程度とのこと。

Duvet
45 West 21st St.
Tel: 212-989-2121





$200 Baked Potato / $200 ベイクド・ポテト


アメリカ人がもっとも良く消費する野菜と言えば断然ポテト。 ポテトは5〜6キロ購入しても僅か数ドルという極めて安い食材であるけれど、 これを丸ごとオーブンに入れて焼いただけで、殆ど調理という工程を経ていないものがベイクド・ポテト。
通常、ステーキ・ハウスなどでベイクド・ポテトをオーダーした場合、3〜7ドル程度が相場で、 ステーキ・ハウス以外の一流レストランでは、あまりに庶民的かつ、シンプル過ぎて 決してメニューに登場することが無いのが ベイクド・ポテトというもの。
そのベイクド・ポテトが何故か200ドルもするというのは、通常ならば考えられないことだけれど、 それがまかり通っているのがミッドタウンにあるフォーシーズンス・レストラン(ホテルのフォーシーズンスとは異なります)。 フォーシーズンスと言えば、ビジネス・ランチ&ディナーのメッカと言えるニューヨークのアップスケール老舗レストラン。 その同店のメニューにベイクド・ポテトがあるというだけでも驚いてしまうけれど、そのお値段が200ドルと聞くと、 人々のリアクションは「キャビアかトリュフでも乗っているの?」というものだという。
実際、ここに紹介するベイクド・ポテトはその察しの通りで、焼いたポテトの上から ホワイトトリュフ・オイルとホワイト・トリュフのスライスをふんだんに振り掛けたもの。 ホワイト・トリュフは昨今の需要のアップを反映して、値上がりを続けている食材なだけに、これをたっぷりスライスして振り掛ければ お値段がポテトの価格から、トリュフの価格に近付いてしまうのは無理も無いこと。
それでも通常、イタリアン・レストランで ホワイト・トリュフのパスタが100ドルということを考えると やはり ”フォーシーズンス・プライス” で、 リッチなビジネス・ピープルの懐を当て込んで高めのお値段が設定されているのは 認めざるを得ないところ。

The Four Seasons Restaurant
99 E. 52nd St. (btw Park and Lexington)
Tel: 212-754-9494





$1000 Ice Cream Sundae / $1000 アイスクリーム・サンデー


”ニューヨーク・スウィート・スポット” の記事でもご紹介している Serendipity 3 / セレンディピティ・スリー。 同店が誇る世界最高額、1000ドルのアイスクリーム・サンデーが ここにご紹介する ”The Golden Opulence Sundae / ザ・ゴールデン・オピュレンス・サンデー”。
アメリカではアイスクリーム・サンデーの相場と言えば4〜6ドル程度であるから、同店の グッチのバッグが買えるお値段の サンデーというのは、言うまでも無く 常識外れのお値段。
この”ザ・ゴールデン・オピュレンス・サンデー” を構成するのは、 24Kゴールドの金箔、タヒチアン・ヴァニラをふんだんに用いたアイスクリームが5スクープ、 世界一高額なチョコレートとして知られるアメデイ・ポルセリーナ、 ヴェネゼーラ・コーストのココア・ビーンを原料にした 極めて希少なチュアオ・チョコレート などで、これに添えられているのは、 パリの熟練したパティスリーがクリエイトしたキャンディ・デコレーション、トリュフ, マジパンのチェリー。 トップにはメイン・デコレーションとしてロン・ベン・イズリエルが製作したシュガー・フラワーが飾られています。
この他に、”グランド・パッション・キャビア”と呼ばれる セレンディピティ3がエクスクルーシブに入手している デザート・キャビアが小さなグラスでサーブされるのがこのサンデー。 デザート・キャビアとは、塩分を含まないキャビアで、美しいゴールデン・カラーのアメリカン・キャビア。 パッションフルーツ、オレンジ、アルマニャックで甘く味付けしてあり、キャビアとは思えないテイストが楽しめるもの。
このサンデーがサーブされる容器はバカラのクリスタル製で、スプーンは18Kゴールド。 これ以上ないほどの贅を尽くしたサンデーとなっています。
ちなみに写真左はパブリシティ用に撮影されたサンデー、写真右は実際にサーブされているもので、時にデコレーションが若干異なる 場合があります。
同サンデーは、2004年に同店が50周年記念を迎えた際にクリエイトされたもので、ヴァレンタイン・デイや ガールフレンドのバースデーなどにオーダーされるケースが殆どとのこと。
ただし、事前の予約オーダーが必要です。

Serendipity 3
225 East 60th st,(bet 2nd & 3rd Ave )
Tel: 212-838-3531





$250 Lobster Tail / $250 ロブスター・テール


これまで紹介してきたハイ・プライス・イーツの中では、極めて良心的と言えるのが ミートパッキング・エリアにある 老舗ステーキ・ハウス、Old Homestead Steakhouse / オールド・ホームステッド・ステーキハウスのロブスター料理。
ラッパーのジェイ Zとビヨンセ、ジョン・ボン・ジョヴィ、マイク・ピアッツァなどが こぞって味わいに来た同店の名物は、 ”Ultimate Surf & Turf / ウルティメート・サーフ・アンド・ターフ” というネーミングで、重さ2パウンド(約900グラム)の 巨大ロブスターにフィレミニオンを添えたメニュー。
ロブスターのお値段は時価であるので季節によって異なるけれど、通常レストランでロブスター・テールのメイン・コースをオーダーすれば、 40ドル前後、どんなに高くても70〜80ドル程度で済むところが、”ウルティメート・サーフ・アンド・ターフ”は200ドルは覚悟の高額ディッシュ。
この巨大ロブスターはニュージーランド、オーストラリアから取り寄せているもので、”パックホース” もしくは ”イースタン・ロック・ロブスター” と呼ばれるもの。サイズ的にはカップルでシェアして丁度良いくらいのサイズだそうで、これだけの大きさがある分、ジューシーで 味わいあるロブスターが満腹になるまで食べられるのがこの ”ウルティメート・サーフ・アンド・ターフ”。
ちなみにオールド・ホームステッドはかつて ニューヨークでもっとも高い40ドルのホットドッグをメニューに加えていたこともあり、 これはコーべ・ビーフのソーセージを挟んだ巨大バージョンのホットドックでした。

Old Homestead Steakhouse
56 Ninth Ave, NYC 10011
Tel: 212-242-9040





$1000 Brownie / $1000 ブラウニー




チョコレート好きにとってはたまらないのが 美味しいブラウニー。 通常 1.5〜2.5 ドルで購入できるものだけれど、これに1000ドルというお値段を付けているのがニューヨークではなくて、 お隣の州 ニュージャージー、アトランティック・シティのトロピカーナ・カジノ&リゾート内にあるブリュレー。(写真上右)
ブリュレーはデザート専門のレストランで、シェフ、ジャマル・エドワーズはかつてパリの3つ星レストラン、タイユバンや フォーション、ニューヨークのノブ、サンフランシスコのフォーシーズンス・ホテルなどで、 パティシエを勤めていた人物。
ブリュレーでは ”クリスタル・メニュー” と呼ばれる高額デザート 3品を用意しており、 このクリスタル・メニューの中でももっとも高額なのが写真上左側の ”Brownie Extraordinaire With Saint Louis / ブラウニー・エクストローディネア・ウィズ・サン・ルイ”。
ブラウニー自体は、高額のベルギー・チョコレートとイタリアン・へーゼルナッツを用い、アイスクリームを添えたものだけれど、 これが1000ドルというお値段をつける理由はそのブラウニーに添えられたアトマイザーとその中身。
アトマイザーはサン・ルイのクリスタル製、その中に入っているのは最高級のポートワインとして知られるQuinta do Noval / クィンタ・ド・ノヴァル の1996年もので、これは市場価格で1本(750ml)入りで 1000ドルというお値段。 すなわちこのブラウニーは、アトマイザーに入ったポートワインをスプレーしながら味わうというもので、 アトマイザーは食べ終わった後、持ち帰れるようになっている。
ワイン通の間では 「同じ1000ドルを支払うのなら、クィンタ・ド・ノヴァルを1本購入する方が良い」 といった陰口も聞かれているけれど、 女性を喜ばせようと思ったら、断然こちらに1000ドルを払うべきというのはワイン通も認めるところ。
でも果たして女性がこのブラウニーと、1000ドル分のシャネルやマノーロ・ブラーニックのどちらを好むかと言えば・・・、 殆どの女性は後者を選ぶでしょう。

Brulee
The Quarter at Tropicana Casino & Resort Atlantic City, NJ 08401
Tel: 609-344-4900