No one wants to be the part of Trump Innaguation!?
難航するドナルド・トランプ大統領就任式のパフォーマー選び、
涙の”強制参加”を強いられたロケッツ・メンバーが語る舞台裏

Published on 12/23/2016


2017年1月20日に行われるのが、アメリカ合衆国第45代大統領となるドナルド・トランプの大統領就任式。
毎回就任式は昼間に 宣誓式とパレードが行われ、夜にミュージック・パフォーマンスを含む数々のパーティーやコンサートが行われ、 その様子がライブ中継されるのがしきたり。
オバマ大統領の前回、2013年就任式の際には、昼間の宣誓式でビヨンセが国歌を斉唱。とは言っても 寒さのために彼女のパフォーマンスが録音だったことは後に物議を醸していましたが、それ以外にも、ケリー・クラークソンやジェームス・テーラーが それぞれ「アメリカ・ザ・ビューティフル」などの楽曲をパフォーム。 その後のパーティーでもジェニファー・ハドソン、アル・グリーン、アリシア・キーズ、ジョン・レジェンド、スティービー・ワンダー、レディ・ガガなど 錚々たる顔ぶれのパフォーマンスが見られたのはアメリカ国民ならば憶えている人も少なくないもの。
その前の2009年の就任式の際にも、ビヨンセ、ジェイZ、アリシア・キーズ、マライア・キャリー、スティービー・ワンダー、 メアリーJ・ブライジ、ブルース・スプリングスティーンらがパーティーやコンサートでパフォーマンスを見せており、 こうしたミュージック・パフォーマンスは 就任パーティーの高額チケットを販売する際の貴重なアトラクション。
またパフォーマンスをしなくても、パーティーに数多くのハリウッド・スターが同席し、 彼らと会話を楽しんだり、一緒に写真撮影が出来ることも、高額パーティー・チケットが売れる大きな要因となってきました。







ところが今回の選挙戦においては、数多くのセレブリティがヒラリー・クリントンに対する支持を打ち出していたのに加えて、 ドナルド・トランプが選挙戦中のスピーチで人種差別発言を繰り返していたこと、 さらにヒラリー・クリントンを支持するセレブリティ、自分を批判するセレブリティを ツイッターやスピーチで攻撃し続けていたことから、有名ミュージシャンがことごとく就任式でのパフォーマンスをしたがらないという前代未聞の状況になっています。
もちろんその背景にはトランプの就任式でパフォーマンスをするということが、「トランプ、及び彼の主張をを支持する」と受け取られたり、 選挙結果に反発する人々からの反感を買うことを嫌う傾向があるのも事実。

ドナルド・トランプ陣営では、彼が大統領選挙に勝利すればセレブリティの態度も軟化すると見込んでいたようで、 トランプの選挙マネージャー、キャリーアン・コンウェイが TVインタビューを通じて ジャスティン・ティンバーレイクと ブルーノ・マーズに その出演をリクエストし、自分に電話するようにウィンクする様子が見られていましたが、 それを報じるメディア側は、ヒラリー・クリントンのファンドレイジングを妻のジェシカ・ビールと共にホストしたジャスティン・ティンバーレイクやリベラル派のブルーノ・マーズが 「そんなパフォーマンスを受けるはずがない」という冷ややかなリアクションを見せていたのが11月半ばのこと。

その就任式のミュージック・パフォーマンスのキャスティングは、トランプの大統領選勝利直後にスタートしていましたが、 まず最初にトランプ陣営が発表したのが、ヒラリー・クリントンを支持していたエルトン・ジョンがパフォーマンスを行うというニュース。 でもこれはすぐに本人が否定。その後、キャスティングの難航が噂され始めた段階で、ヘルプを名乗り出たのが、 ラスヴェガスのウィン・ホテルの経営者で、トランプの友人であるスティーブ・ウィン。 ブリットニー・スピアーズや、ジャスティン・ビーバーとも交友関係がある彼は、 自らのコネクションを駆使して、ヴェガスでレジデンシー・コンサートを行っているセリーヌ・ディオンと出演を交渉。 しかし、セリーヌ側がこれを断り、「スター不在の就任式になるのでは?」という噂が流れ始めたため、 チケットの売り上げ不振を恐れたトランプ側は、スーパースター・パフォーマンスを公約するステートメントを出していたほど。
やがて、12月に入ってようやくカントリー・シンガーのガース・ブルックスがメイン・アクトに選ばれたというニュースが報じられ、彼に加えて オペラ・シンガーのアンドレア・ボッチェーリがパフォーマンスを承諾したと報じられたのが12月3週目のこと。 ところが、ガース・ブルックスの出演は単なるデマで、アンドレア・ボッチェーリについては、ファンがボイコットをほのめかしたことから 出演依頼を断ったことが報じられ、現時点では誰も有名なアーティストがパフォーマンスを行わないという異例の事態になっているのが トランプ就任式。
それ以外にもトランプ陣営は、選挙戦中にトランプを支持し トランプのリアリティTV 「セレブリティ・アプレンティス」に出演したこともある ジーン・シモンズ率いるロックバンド、キッスにもパフォーマンスを依頼したものの、ヨーロッパ・ツアーとスケジュールが重なることを理由に断られ、 就任式まで1カ月を切った段階で、交渉を試みているのは1960年代に一世を風靡した超ベテラン・グループのビーチ・ボーイズ。 しかしながら彼らもその申し出を断る可能性が高いと伝えられています。




そんなトランプの就任式のキャスティングとプロデュースのために奔走しているのは、 トランプのリアリティTVに加えて「サバイバー」のプロデューサーとして知られるマーク・ブルネット。
その彼のハリウッド・パワーをもってしても、著名シンガーにパフォーマンスをさせるのは不可能なようで、 現在決定しているパフォーマーは、リアリティTV「アメリカズ・ガット・タレント」の過去のシーズンで次点となったオペラ・シンガーと、 モルモン教のコーラス隊の2組のパフォーマーのみで、 オバマ大統領の就任式とは明らかに格が異なるパフォーマー。

そんな中、12月22日木曜日に発表されたのが、ラジオ・シティ・ミュージックホールの専属ダンサー・チームで、 圧巻のラインダンスで知られるロケッツが、就任式でパフォーマンスを行うことが決定したというニュース。 ロケッツは、ジョージ・W・ブッシュ大統領の2回の就任式でも共にパフォーマンスを行っていて、 この出演を決めたのはロケッツのマネージメントを担当するマディソン・スクエア・ガーデン。 そのプレジデントはトランプとは個人的な友人。
ロケッツのダンサー達は、マディソン・スクエア・ガーデンに雇われているだけに、 上層部がパフォーマンスをスケジュールすれば、それに従うしかない立場。 そのため、このニュースが報じられて やっとトランプの就任式にミュージシャンではないものの、 アメリカ人の誰もが知るパフォーマーがリストされたという印象を与えていたのでした。




ところが、その翌日12月23日にソーシャル・メディア上でヴァイラルになったのがロケッツの一員による写真上のポスト。
インスタグラムのプライベート・アカウントにアップされたフィードには、「通常だったら政治のことなど書くつもりはないけれど…」という書き出しで、 「大統領就任式でパフォーマンスをすることを知った時は、情けなさと失望で一杯だった」、「自分達がアピールするものと全く正反対の メッセージの人間のためにパフォーマンスをしなければならないことを知ってからは、涙ぐみながら、重たい気持ちで踊っている」という内容。 別のダンサーも、ロケッツのメンバーが 就任式でのパフォーマンスを強要されることに抵抗を示している様子をポストしており、 彼女らのメッセージはセレブリティを含む多くのアンチ・トランプ派のサポートを獲得。
ソーシャル・メディアの書き込みの中には、「ドナルド・トランプがこれまで女性の意に反して行ってきた性的虐待と同様のことが、 就任式のパフォーマンスでも行われるのは、彼の女性蔑視を象徴する出来事」といった厳しいコメントまで登場。 これが12月23日の大きなニュースになってしまったことを受けて、 マディソン・スクエア側はニュース・メディアに対して「就任式のパフォーマンスは強要ではなく、ボランティア・ベースで参加者を募る」とのステートメントを発表。 あたかもロケッツのメンバーが自分の意思で参加を決められるかのように説明しています。
ですが、実際にはロケッツのメンバーで正社員扱いになっているのは僅か12人。残りはフリーランス・ベースで働くダンサー達で、 ダンサーが太ったり、年齢を重ねれば 何の保証も無しに新しいメンバーと入れ替えられるという厳しいシステム。 このためマディソン・スクエア側は、「就任式にパフォーマンスをしたくなければ、替わりは幾らでもいるので、その後の仕事に支障が出るのは避けられない」と、 脅しともいえる通達をダンサーにしたことが伝えられていて、 事実上、ロケッツのメンバーは仕事を続けたいと考えるのであれば、その意思に反してパフォーマンスを強要される状況となっています。 


パフォーマーだけでなく、セレブリティの就任式出席者も過去に例を見ないほどに少ないことが伝えられていますが、 これを受けてドナルド・トランプは上のようなツイートを発信。 「Aリストのセレブリティが就任式のチケットを欲しがっているけれど、彼らは何の役にも立たないので、 (自分に投票した)人々に来て欲しい」という内容のメッセージで、セレブリティ不在を肯定する姿勢を見せています。
思い起こせば、通常ならばセレブリティや共和党要人がスピーチするはずの2016年夏の共和党大会においても、登場してスピーチを行ったのは誰も知らないようなセレブリティと トランプの家族のみ。 したがって、就任式が同じ状況になっても不思議ではないことが指摘されています。

しかしながらホワイト・ハウスでは、毎年プレスを招待したコレスポンダント・ディナー、諸外国のトップを招いた晩餐会など、 セレブリティを招くことによって盛り上げているイベントが数多く主宰されるだけに、 このままのセレブリティとの不仲が続くのは、トランプ政権にとっては決してプラスにならないことは事実と言えそうです。

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