Dear Chester, Fake News and Official Statement
ファンを翻弄したチェスター・ベニントン他殺陰謀説と
リンキン・パークが発表したオフィシャル追悼ステートメント

Published on 7/24/2017 


7月20日、朝に2か月前に購入したばかりの自宅2階で首を吊って自殺を図ったのがリンキン・パークのヴォーカリスト、 チェスター・ベニントン(41歳)。 当時、彼の妻タリンダと6人の子供は旅行中で、発見したのはハウス・キーパー。 この突然のニュースは世界中のファンに衝撃を与え、ソーシャル・メディアを通じて多数の追悼のメッセージが寄せられたのは 世界中で大きく報じられた通り。

彼の死は、現場検証を行ったLAPD(ロサンジェルス市警察)がその翌日の21日金曜に自殺と断定する声明を発表。 チェスター自身が、長くドラッグやアルコールの中毒、うつ病と葛藤していたことを知る関係者やファンが 心を痛めている最中の金曜に、 ユアニューズワイヤー・ドットコムにポストされたのが、 チェスターの死が自殺ではなく他殺であったという陰謀説の記事。
このフェイク・ニュースは日曜までにソーシャル・メディア上で80万回シェアされされ、 2016年の大統領選挙を左右したフェイク・ニュースのパワーを 改めて人々に再認識させる結果になっていたのだった。





このフェイク記事には、LAPDがチェスターの死を他殺として捜査していることが、 LAPDの捜査官の「自殺に見せかけた他殺の可能性を検証している」というフェイク・コメントと共にフィーチャーされ、 まことしやかに他殺説を唱えていたとのこと。 もちろん実際には、LAPDは他殺の疑いなど一切持っておらず、捜査も行われていないのが実情。
しかしながらファンの間では、チェスターが自殺を図ったのが彼の親友で、約2か月前の5月18日にやはり首つり自殺を図ったクリス・コーネル(写真下左、左側)の 53回目の誕生日であったこと、 そしてクリス・コーネルが死亡した際にも殺害の陰謀説が浮上していたことから、 このフェイク・ニュースに信ぴょう性を見出す人々が決して少なくなかったのが実情。 また、チェスターが自殺の前週にアップル・ミュージックのためのカープール・カラオケを撮影し、 楽しそうにしていた様子や、自らのうつ病についてインタビューで、「諦めて死ぬか、それとも戦うか…」 というコメントをしていたことも、ファンがチェスターが自ら命を絶ったのではなく、 殺害されたのでは?と憶測を巡らせる要因になっていたのだった。



同フェイク・ニュースを発信したのは、既にいくつかの陰謀説を唱えているバクスター・デミトリーを名乗る男性(写真上右)で、 多くのフェイク・ニュースの発信元となる人物同様、北欧やロシアのルーツを感じさせる人物。 こうしたフェイク・ニュースを発信するのは、それがヴァイラルになることにより、多額の広告料が舞い込むためで フェイスブックなどのソーシャル・メディアが2016年の大統領選挙後に取り締まりを厳しくする以前から、 複数のウェブサイトやソーシャル・メディア・アカウントを駆使して、ニュースを発信しては収入を得ているのが実情。
2016年の大統領選挙の最中には、いかにもトランプ支持者が飛びつくようなヒラリー・クリントン絡みの陰謀説が彼らの大きな収入源であったけれど、 現在ではそれで稼げなくなったことから、今回のチェスターの他殺説のようにショックを受けているファンが飛びつようなニュース性を探しては フェイク・ストーリーを捻り出しており、チェスターのファンの中には彼の死を利用して広告収入を上げているニュース発信元に怒りを露わにする声も聞かれるものの、 それを読んだ人々の多くはフェイクと知りながらもシェアしており、ソーシャル・メディア時代のネガティブさを浮き彫りにしているのだった。



一方のリンキン・パークのメンバーは、彼の死の直後に個人的なツイートでは彼の死を悼んでいたものの、 バンドとしてオフィシャル・ステートメントを発表したのは7月24日、月曜のこと。
英語の全文は、https://linkinpark.com/news/news/448101/dear-chester で読んでいただけますが、以下はその全文の日本語訳。
リンキン・パークはチェスターの死を受けて、ツアーのキャンセルを発表していますが、以下のステートメントからも 彼らが未だチェスターの死を事実として受け止めるのに苦しんでいる様子や、今後彼らどうなっていくかを考える段階にさえ達していない様子が見て取れます。

親愛なるチェスター、 我々の心は傷ついている。起こった出来事を把握しながらも、我々の中に悲しみとそれを否定したいという衝撃が駆け抜けている。
君は自分が考えているよりも遥かに多くの人々の心にインパクトをもたらした。 過去数日間に世界中から君に対する愛情とサポートが寄せられたことをタリンダ(チェスターの妻)と君のファミリーは深く感謝していると同時に、 君が最高の夫であり、息子であり、父であったこと、そして君無しでは決して家族が完結しないことを世界中の人々に知って欲しいと願っている。

これから先何年も一緒に活動してくことを語り合っていた時の君のエキサイトメントは自分たちに深く浸透している。 君が居なくなったスポットは決して埋めることはできない 煩くて、楽しくて、野心的でクリエイティブ、親切で思いやりがある君の声はもう聞こえてこない。
我々は改めて君を連れ去った悪魔が常に君に付きまとっていたことを実感している。 君が大勢のファンを魅了したのも、君がその悪魔と向き合って それについて歌ったためだった。 君が恐れることなくそれを音楽で表現したことで我々は1つになり、より人間らしく生きることを学んだと思う。 君は誰よりも大きな心を持ち、それをかざして生きていた。

音楽をクリエイトし、パフォーマンスをする愛情と情熱は消し去られることは無いけれど、 この先我々がどうなっていくかは分からない。ただ分かっているのは自分たち1人1人の人生が君によって素晴らしいものになったということ。 そんな生涯の贈り物をありがとう。
We love you, and miss you so much.
次に君に会える時まで…

LP (Linkin Park)


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