Historical Viewing of Great American Solar Eclipse
アメリカの半日が完全に麻痺した日!
歴史的な国を上げての皆既日食ウォッチングのメガ・フィーバー

Published on 8/21/2017 


8月21日月曜にアメリカ全土の機能がほとんど麻痺したかのように、国を挙げて人々が見守ったのが 「グレート・アメリカン・ソーラー・エクリプス」。
西海岸のオレゴン州で現地時間の午前10時19分からスタートした皆既日食は、その後数分置きに 右肩下がりに東海岸に向かうルートでアメリカ大陸を横断。 メジャー・ネットワークの皆既日食を追うライブ中継では、 この日最初に見られたオレゴン州の皆既日食を 米国東部時間午後1時19分に放映。 その後、日食のウォッチ・ポイントが数分ごとに別のスポットに移動する度に、現地の日食の神秘的な天体画像と、それを見守る人々の感動や興奮を放映し続け、 最後のスポットであるサウス・キャロライナ州で最終皆既日食が見られたのは 東部時間2時44分。 それまでの約1時間30分に 如何にこの日食が歴史的な大イベントであったかを立証するに至っているのだった。

皆既日食のルートは全米の14州を横断するもので、そのルートから離れれば離れるほど、月が太陽を覆う面積が小さくなっており、 デンバー、アトランタ、シカゴは90%、マイアミ、ダラス、ワシントンDCは80%、ロサンジェルス、ニューヨーク、ボストンは70%の日食が見られることになっていたのだった。
でも日食の醍醐味と言えば、やはり月と太陽が完全に重なり、昼間にもかかわらず周囲が真っ暗になり、気温が下がる中、美しい光輪を眺めること。 そのため週末からスタートしていたのが、英語で ”トータリティ” と表現される皆既日食が見られるエリアに向かう人々の 歴史的な交通渋滞なのだった。








写真上、上段は皆既日食のウォッチ・エリアに集まったRV(キャンピング・カー)の集結ぶり。上空からの撮影だと、まるで地方都市のように見える規模。 オレゴン州では、週末からウッドストックを彷彿させるようなフェスティバルが行われており、ニューヨークでは70%の日食が見られないにも関わらず、 日食ウォッチ用眼鏡を販売するストアに長蛇の行列が出来ていたのだった。
皆既日食が眺められるルートのホテルや、エアBnBは、宿泊料金が通常の10倍に跳ね上がり、 Tシャツからタトゥーまで、日食モチーフの便乗ビジネスが多数登場していたけれど、 オレゴン州で現地時間の午前10時19分、ニューヨークが位置するアメリカ東部時間の午後1時19分からスタートした皆既日食は、 そんな国を挙げてのフィーバーぶりも納得の 天体のスペクタクル・エンターテイメント。

徐々に、とは言っても日が沈むのとは比較にならないスピードで周囲がどんどん暗くなり、気温が3度前後下がり、 やがて光輪が美しく輝く様子が見られ、その後 太陽が再び姿を見せて、ダイヤモンド・リングと呼ばれる光のポイントが光のリングに現れた直後から、 驚くほどの速さで周囲が明るくなる様子は、集まった人々に神秘的な感動をもたらした一大イベント。 その光景を現地ではなく、TV中継で眺めていた人々にとっても 太陽と月が重なった時の暗闇と、やがて太陽が再び姿を見せて、周囲が太陽光で覆われる様子は、 改めて地球にとっての太陽の重要さを痛感させるもの。
また同じ皆既日食が見られるエリアでも、地域によってその長さや、闇の暗さが若干異なることも自然の神秘で、 数分ごとに複数の皆既日食の状況が比較出来たことも、今回の日食が99年ぶりにアメリカ大陸を横断する歴史的なものであったからこそなのだった。







とは言っても、この天体の神秘がアメリカ全土のトータリティのルートで見られた訳ではなく、 アイオワ州の一部、イリノイ、カンサス、ウィスコンシン州などは、天候の影響で今回の一生に一度のチャンスを逸したことが伝えられているのだった。
特に人々の失望がメジャー・ネットワークで報じられることになったのは、”今回の皆既日食のキャピタル” と言われた イリノイ州カーボンデール。 カーボンデールは、トータリティのライン上の中でも最長の2分41秒間の皆既日食が見られることになっていた街で、 それを目当てに多くの旅行者が訪れたことでも知られる街。 ウォッチ・パーティーが行われたスポーツ・スタジアムのVIPシートのお値段は 日本円で110万円にも関わらず完売するフィーバーぶりで、 スタジアムではチアリーダーやマーチング・バンドのパフォーマンスが日食の”前座”を務めていたのだった。
ところが皆既日食が起こる直前に厚い大きな雲が太陽の前を横切り始めたことから、 スタジアムの人々が タイタニックが沈むシーンのような悲鳴をあげ始め、 周囲は徐々に暗くなっていったものの、雲の影響でオレゴンやアイダホで見られたような絶景が望めないだけでなく、 真っ暗な闇に包まれることも無かったのがカーボンデール。 最長であるはずの皆既日食が眺められたのは、薄青い雲の合間から僅かに太陽がのぞいた数秒程度。 その直後には あっという間に明るい陽射しが戻ってきて、最高のウォッチ・スポットであったはずの街に大きな失望をもたらしていたのだった。

同様に、2分38.6秒の皆既日食が眺められる予定であったミズーリ州セントジョセフでも、その20分前から降り始めた雨のために、 5万人集まった人々が傘やレインコートを取り出さなければならない状況。やっと太陽が姿を見せたのは 皆既日食が終了する前の最後の1.4秒。
科学で日食を完璧に予測することは出来ても、その時の天候までは人間の力ではどうにもならないことを感じさせていたのだった。

日食の前には、今回の皆既日食のルートがことごとく大統領選挙の際にトランプ氏に選挙人を与えた右寄りの州であるだけに、 アンチ・トランプ派のトークショー・ホストが、「トランプ支持派が、暗黒に包まれる」などとジョークを言っていたけれど 蓋を開けてみれば、アメリカ国民が政治思想を全く抜きにして 1つのイベントでこれだけ盛り上がったのは本当に久しぶりのこと。
それだけに天体の神秘や美しさと同様に、今回のアメリカの国を挙げての日食フィーバーに 意義や希望を見出す人々は少なくないのだった。



この”Total Eclipse / 皆既日食” フィーバーのお陰で、突如アイチューンのシングル・チャートのNo.1に輝いたのが 1980年代のボニー・タイラーの大ヒット曲、”Total Eclipse of the Heart” (上のビデオ)。 この楽曲はアメリカでは今でもTVCM等に使用され、オールディーズを掛けるラジオ・ステーションでは頻繁に聞かれるものなので、 今から30年以上前のヒット曲とは言え、アメリカ人には馴染みのあるメロディ。
ボニー・タイラーや同曲の作曲者には、今回のアメリカ全土を挙げた日食フィーバーで、思わぬ多額の印税収入が舞い込んだことが見込まれるのだった。

今回のようなアメリカ横断のビューイングはなくても、今から7年後の2024年4月8日にも起こるのが メキシコからテキサス、アメリカの南東部から東海岸を登るルートで見られる 皆既日食。今回の日食ウォッチがメガ・フィーバーになったことから、既に2024年の日食ガイドを特集するメディアもあるほどで、 向こう約20年間の皆既日食のが見られるトータリティのルートは以下のマップの通り。日本では2035年9月2日に 日本の北端まで行けば 日食が眺められることになっています。



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