Dec Week 4, 2021
My View at the End of 2021
2021年を振り返って 私が今後に感じること 


早いもので今週が2021年最後のこのコーナーなので、今回は私が2021年の終わりに思う 今後の時代展望について書かせて頂きます。

過去2年間パンデミックが続き、2022年にもまだまだその問題が続く様相を見せる中、 多くの人々が感じているのが 世の中がいろいろな意味で転換期を迎えていること、そしてメンタルヘルスがこれからの時代のサバイバルにいかに大切であるかということ。 時代が変化し、それに対応するメンタリティが問われるということは、見方を変えれば 新しいアイデア、システム、思想を受け入れるオープンでフレキシブルな思考を持つ人が この先の時代を上手く渡って行けるということ。逆に 物事を深く考え過ぎる人や、自分が信じることが絶対と思い込む人、自分と他人を切り離すことが出来ずに 自分の考えを他人に押し付ける人、 そんな親に育てられた子供達にとってはこれからは難しい時代が見込まれるのだった。
占星術の世界では昨年12月から、これまで200年以上に渡って続いた”Earth/土” の時代が終わり、”Air/風” の時代に入っているけれど、 風の時代は冷めているくらいでちょうど良い世の中。 そしてこれまで以上に情報やネットワークが大切な時代になるので、信頼できる複数のソースから情報を得て、それを冷めた視線で分析することがとても大切。 「メディアのニュースなんて、洗脳報道だし、気が滅入るから見ない」という人は少なくないようだけれど、 情報が物を言う風の時代ではそうした姿勢は大きな間違い。 ニュースを鵜呑みにするのではなく 「今、どうしてこのニュースが こういう形で報じられているのか?」を考えて、世の中の流れを読むことが 風の時代には不可欠な訳で、その情報の中から「これ!」と思ったことを行動に移すスピードは風の時代のサクセスを掴むカギ。 インターネットの普及以来、いろいろな意味で時代のスピードが速まったことを感じる人は多いけれど、本格的に風の時代に突入したこれからの世の中では テクノロジーの進化も含めて、益々そのスピードが速くなることは容易に想像できること。 そんな時代では、情報収集と行動力で とにかく乗り遅れないようにすることが 何より大切になってくるのだった。

また風というのは火を煽る存在。したがってSNSのポスト等に過剰反応する人、自分のことでもないのに感情移入をする人、陰謀説をすぐに信じてそれを拡散する人、 何にでも文句を言うクレーマータイプは、風に煽られて怒りの炎が更にメラメラと燃え上がってしまうけれど、 そんな余計なことに時間とエネルギーを使っていると、時代の変化に取り残されてしまうのがこれからの世の中。 日本では既婚者と未婚者を勝ち組、負け組と分類して久しいけれど、これからの時代の勝ち組と負け組は SNSにどう反応するかに既に現れていると言っても決して過言ではないのだった。
逆に自分が好きなものに注ぐ情熱や才能が風によって煽られた場合は、その評価や人気が風に乗って拡散されて大きな飛躍をもたらす時代。 風の時代は組織よりネットワーク、家柄や学歴よりも運や実力で、 職業で財力がある程度決まってしまう社会が終焉に向かう一方で、サクセスやエリート、ステータス・シンボルの定義が社会に押し付けられたものではなく、 個人の価値観によって決まる世の中になっていくことが見込まれるのだった。


表向きの二極化、本当の二極化


世の中ではここ数年、政治と経済において”Polarization/二極化” という言葉が頻繁に使われるようになったけれど、 パンデミックで益々拍車が掛かったのが貧富の格差。経済の二極化は個人レベルでも国レベルでも 大きく進んだのは周知の事実。
政治思想の二極化も世界各国で歩み寄りが不可能なほどに進んでいるのが現在。 アメリカでは支持政党に 「ワクチン接種とマスク着用」、「環境問題や移民受け入れへの取り組み」、「人工中絶」、「銃規制」に対する考えがそのまま反映されていて、 これら全てに反対するのが共和党支持の保守右派、賛成するのが民主党支持のリベラル左派。 そのうちの極右、極左の思想はどんどんエクストリームに歪んで久しい状況。
でも実際はメディアが報じたり、人々が反対勢力に怒りをむき出しにするほど 白黒がはっきり分かれてはいないもの。 その例を挙げれば、アメリカのアンチ・ワクチン・ムーブメントの旗頭になっているロバート・F・ケネディ・ジュニアが 12月に入ってカリフォルニアの邸宅で行ったのがゴージャスなホリデイ・パーティー。 その招待客に対して通達されていたのが、Fully Vaccinated(モデルナ、ファイザーの2回のワクチンか、ジョンソン&ジョンソン社の1回のワクチン接種)であること。 ロバート・ケネディ・ジュニアは、「ワクチンが子供の自閉症の原因になる」と訴えて、アメリカで一時は「過去の病」になっていた麻疹を再び大流行に導いた存在。 ケネディ家は民主党であっても、彼の思想と収入源は完全に保守で、アンチ・ワクチン活動を盛り上げるマーケティング会社やホリスティック医療の企業から膨大なサポート資金を得ているのだった。 その彼が個人の費用を投じて行うパーティーに招待する財界人やハイソサエティのメンバーこそが 彼が本当に価値を見出す交友関係であるのは推して知るべし。そうした人々は ワクチン未接種者が何人居るか分からないインドア・パーティーに出席するはずなどない訳で、要するにロバート・ケネディ・ジュニアは仕事と割り切って Anti Vaxxer(ワクチン反対派)と関わっている様子を露呈していたのだった。
その一方で超右派メディアの代表格、FOXニュースで 民主党やバイデン政権批判を繰り広げて高視聴率を獲得している人気キャスターがタッカー・カールソン。 先月そのEメールの記録から明らかになったのが、彼が実はバイデン氏の息子で 彼の頻繁な攻撃ターゲットであるハンター・バイデンと友人同士で、 カールソンの息子がジョージタウン大学に入学した際にはハンター・バイデンが紹介状を書いていたという事実。
この2つの出来事だけからも言えるのは、世の中というのは表面で報じられているような形で分断されている訳ではないということ。 ロバート・ケネディ・ジュニアもタッカー・カールソンも 自分の支持基盤であり、リベラル派の反対勢力である 地方の貧困保守派層の 人口減らしに大きく貢献しているのはデータが証明する事実。 世の中には 与えられた役割を演じているだけの人は非常に多い訳で、二極化の構図はいつの時代も搾取する者とされる者。 躍らせる側と踊らされる側と言えるのだった。

土台の上に物を積み上げ、物に固執した土の時代では、思想や考えにも積み上げや固執が顕著であったけれど、 風の時代に美徳とされるのは 物にも人にも、特定の思想にも固執せず、どちらに転んでも大丈夫な生き方。 そのためには特定の思想や条件で人を分類して仲間や敵、組織を作ることは時代にそぐわないコンセプト。 「風の時代は組織よりもネットワーク」と先に書いた通り、誰とでも必要に応じて繋がれるネットワークが物を言う時代。 したがって余計なステータスや優劣意識はあれば邪魔になるもの。 人種やジェンダーの差別意識も世の中の流れと逆行するものだけれど、いつの世にも反対勢力が存在するのもまた事実。 そして反対勢力というのは何時の時代も一定方向に人々を導くために利用されてきたのは歴史が証明する通りなのだった。

基本的に風の時代は、個人主義であり博愛的。 その意味合いには 血で繋がっているだけの家族の絆が希薄になる暗示も含まれていて、自分を虐待する親より 優しく受け入れてくれる他人、 異なる思想や価値観を押し付けるファミリーよりも、同じ考えを持つ仲間とのコミュニティに 従来の意味での「家族」を見出すようになってくるのが風の時代。
そもそもジェネレーションZに代表される若い世代は SNSの影響もあり人付き合いが下手。 友情が芽生えるには人間的な資質で惹かれ合う以前に、同じ興味や利害関係で結ばれる必要がある訳で、 そんな同じ興味の人間が集まるコミュニティは、これから始まるメタヴァースの世界では経済圏としての役割も果たしていく存在。 と言われてもピンとこない人は多いかもしれないけれど、今の世の中でもべーブルースのベースボール・カードは野球に興味が無い人にとってはただの紙切れ。 手入れが大変で維持費が掛かるヴィンテージ・カーにしても それに価値を見出すコミュニティにヴァリューが支えられている訳で、 ヴァーチャルの3Dワールドで仕事の取引から社交までが行われるメタヴァースでは、同じ興味を持つ人々同士が コミュニティを形成して、そこが様々な活動の場となり、精神面の支えまで担うようになるのは もはや時間の問題。 したがって これからの投資対象をジャッジする際には どれだけ規模ののコミュニティに支えられているかを指針にする必要があるけれど、 それは既にクリプトカレンシーやNFTの世界では始まっていることなのだった。

大逆転、富の再分配は起こったとしても…

私個人はパンデミックに入ってからのアメリカの失業手当の上乗せは 全米規模のユニヴァーサル・ベーシック・インカムのテスト・ケースと思って見ていて、 ユニヴァーサル・ベーシック・インカムが支給された場合に どの業種が仕事に戻らず、それがどんな形で社会に影響するかをこれほど如実に示したケース・スタディは無いと思っているのだった。 実際に給与が割安で労働時間が長い仕事ほど労働者不足に陥った訳で、 それらこそがAIが取って替わるべき業種。
私はメタヴァースというものが一般に普及した世の中においては、実際の世の中で暮らして行くための最低限の生活費をユニヴァーサル・ベーシック・インカムとして支給するのは賛成の立場。 昨年の今頃、この話をしていた時には 私のことをSF小説に感化された未来論者のように思っていた友人も今では全く同意見。
不老不死を手に入れるよりも、火星に人類が移住するよりも早く、確実に実現するのがメタヴァースへの生活、経済圏のシフト。 これまでとは価値観や収入を得る方法が変わってくるのがメタヴァ―スで、ゲームは確実にその収入源の1つ。 例えば フィリピンではパンデミック中にアクシー・インフィニティという ブロックチェーン上のゲームをプレイすることによって、 収入を得ていた若い層が非常に多かったことが伝えられるけれど、そんなことが可能になるのは、 アクシー・インフィニティのゲームコインが クリプトカレンシーの取引所で扱われている実資産と見なされるコインであるため。 そのアクシー・インフィニティ・コインは、2021年3月から11月までの8ヵ月間に100倍の値上がりを見せ、若いゲーマーから多数のミリオネアを生み出しているのだった。
これに代表されるように、頭の固い大人達が「そんなくだらない物」と馬鹿にしているようなものが 大きな利益を生み出すのがこれからの時代。 それと同時に始まると言われるのが大逆転、富の再分配で、これまで西側諸国の上層部に偏っていた富が徐々に世界に拡散すると言われるのもこれからの風の時代。

大逆転や富の再分配は、これまで貧しかった人が理由も無く大金持ちになるという意味ではなく、 歴史のページに刻まれるような大逆転や富の再分配が起こるとすれば、それは貧困国が思わぬ経済力をつけるということ。 能力はあってもそれを生かせない境遇にあった国の人々が、先進諸国の人々と肩を並べて同じ舞台で競争するチャンスが与えられるのがこれからの世の中。
実際にクリプトカレンシーやメタヴァースのプロジェクトに絡んでいる人々の中には、貧困諸国救済に携わる人も多く、 従来のようにチャリティを通じて食糧を支給するよりも、子供達にブロックチェーンのプログラミングを教え、クリプトカレンシーをエアドロップで支給し、 ゲームによる富の獲得で経済格差を是正しようというムーブメントが起こって久しい状況。 風の時代の博愛主義はこうした形でも既に始まっているのだった。
その風の時代にもう1つ大切なのは、若い世代の言うことに耳を傾けること。 これからは若い世代の活用が国や社会の明暗を分けるポイント。 アメリカでは ”グレート・レジグネーション”と言われるほど、簡単に仕事を辞めてしまう現在の若い世代を責める年上世代は少なくないけれど、 我慢して働いてきた自分達の姿が 若い世代に誇れるものであるかと言えばそれは大きな疑問。 自分の幸せのために、やり直しが効くうちに見切りをつけるというのは風時代の生き方そのもの。 生活が出来る限りは我慢して辛い仕事にコツコツ取り組む人生は土の時代に終わっているのだった。

風の時代における情報の重要さ、肩書より運や実力、博愛主義、コミュニティ・ベースといった側面を理解すればするほど これからの時代が見えて来ると言っても過言ではないけれど、土の時代の終わりにインターネットが登場し、 それがWeb3、メタヴァースという風の時代を象徴するものに受け継がれていくのは本当に神秘的な偶然。
人間はどう頑張っても逆らえない時代の流れの中で生きている訳で、 時代を知って、それに乗って生きることが幸せへの近道だと思うのだった。
Have a Happy 2022!

Yoko Akiyama


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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。 Eコマース、ウェブサイト運営と共に、個人と企業に対する カルチャー&イメージ・コンサルテーション、ビジネス・インキュベーションを行う。
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