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Best Sleep Ever For (at Least) $700 a Night
お金で買える最高の快眠を約束するハドソン・ヤーズのエキノックス・ホテル、
そのスリープ・チェンバーとしてデザインされた最低$700の客室の真価は？
Published on 6/21/2019
2019年3月に第一フェイズがオープンしたのが250億ドルを投じたロックフェラーセンター以来の大開発と言われるハドソン・ヤーズ。
残念ながらオープン後のハドソン・ヤーズのニューヨーカーからのリアクション、特にショッピング・モールに当たる
ショップス＆レストランズ＠ハドソン・ヤーズの評判は芳しいとは言えませんが、その中に
7月15日に鳴り物入りでオープンするのがエキノックス・ホテル。
エキノックスはハドソン・ヤーズのデベロッパーであるリレーテッド・カンパニーが全米で展開するアップスケール・ジムのチェーンで、
そのエキノックスが初めてホテル業に参入するのがハドソン・ヤーズのエキノックス・ホテル。
ホテルが入っているのは、つい最近売りに出されたばかりの35ハドソン・ヤーズというコンドミニアム・ビルディングで、
物件の最低価格が500万ドル(5億6000万円)という超高額ぶり。
コンドミニアムの数は143ユニット。そのビル内の24階〜38を占めるのがエキノックス・ホテルで、
同じ建物でありながらも、ホテルのアドレスは33ハドソン・ヤーズになっています。
エキノックス・ホテルは、エキノックス・ジム同様にモダンで都会的なデザイン。
ゆったりしたロビー＆ラウンジ・エリアは窓の外に広がるビューを楽しむためにデザインされたもので、
コモン(共有)・エリアと高額な客室内にインストールされているのが、モダンなファイヤー・プレース(暖炉)。
ビーチウッドのフロア、大理石の柱や壁、モダン・アートのような照明具、曲線と直線を巧みにミックスしたデザイン・ディテール、
心地良さとデザイン性の双方を追求したファーニチャーなど、
ホテルでありながら、高級コンドミニアムの中のホテルとあって
ラグジュアリーな住居の気分で滞在が楽しめる空間作りがなされています。
そのエキノックス・ホテルの最大のウリになっているのは全212の客室が全て
”スリープ・チェンバー”、すなわち快適な眠りを追求するための部屋としてデザインされていること。
落ち着いた色調のインテリア、防音の壁、ウィンドウ・ウォールから注がれる外光を一切遮断するカーテン、
人間が最も快眠が得られる華氏66度＝摂氏18.88度に常にセットされたサーモスタットなど、
人間工学の分野からの眠り追求が、デザインの段階から盛り込まれたユニークさ。
加えて、全客室にスマートガラス・テクノロジーが取り入れられていて、ガラスで仕切られたバスルームが
スウィッチ１つで曇りガラスと透明のガラスに早変わり(写真上、左上コーナー) するのも話題を集めるディテールになっています。
バスルームに置かれているアメニティも快眠フレンドリーなもので、
例えばボディ・ウォッシュは精神の鎮静効果を持つカモミール、ペッパー＆タンジェリンが配合されたもの。
部屋のライト、室内の温度、カーテンは全てベッドサイドのリモートでコントロールが可能。
エアコンディショナーは快眠のためにノイズの無い サイレント仕様 特別に採用。
マットレスはコイルなど金属を一切使用せず、
ナチュラルファイバーだけを原料にハンドメイドされた ギリシャのブランド、ココ・マットの最高級品。
そのため寝返りが眠りを妨げることが無く、マットレスが効率よく体温を逃がすので、
自然な眠りに導き、それを持続する体温が保たれます。
またマットレスの中に身体の熱が湿気に代わるエアポケットが無いので、体温だけでなく、湿度も理想的に安定するのがこのマットレス。
ベッドリネンはマトゥークの1000スレッド・カウントで、肌に滑らかでシルクのような感触のシーツのお値段は700ドル。
カンフォーター(かけ布団)は軽量のものの2枚レイヤー。
宿泊客がその体温や好みに合わせて温かさと重さを調節することが可能。
”スカンジナビアン・テクニック”と呼ばれるカンフォーターを縦に２つ折りするスタイルで
ベッドメークがなされるので、宿泊客はカンフォーターやシーツをまくる必要ナシに、
直ぐにベッドに転がり込んで眠れるように配慮されています。
エキノックス・ホテルではルーム・サーヴィスにもターメリック入りのミルクや
チェリーのスムージー等の快眠を誘うメニューが用意されており、
「どんなホテルでも得られなかった究極の快眠を提供する」というのがホテルが自負するコンセプト。
でもその快眠のお値段は決して安くはなくて、エキノックス・ホテルは最低の部屋でも
一泊700ドル＋タックス。しかもエキノックス・ホテルのあるハドソン・ヤーズは
交通の便も悪く、まだまだ開発中で 周囲に殆ど何もないエリア。
SoHoやNoMadエリアのブティック・ホテルだと 交通の便が遥かに良く、宿泊料金はその4分の1程度。
したがって どれだけ快眠にこだわるかがエキノックス・ホテルに滞在するか否かを決めるポイントになりそうですが、
これだけ徹底して眠りの追求がされている場合、１晩くらいは滞在してこれらを体験してみたいという声が少なくないのが実情です。
さらにエキノックス・ホテルに滞在するメリットの１つは、ハドソン・ヤード内にあるエキノックスのジムが利用できること。
ウィンドウ・ウォールの目の前に広がるのは ハドソン・ヤーズのパブリック・スクエアにそそり立つアトラクション、ヴェッセル。
至れり尽くせりのジム施設に加えて、マッサージやフェイシャル等のスパ施設も充実したラグジュアリー・ジムは世界最大の規模。
これだけの施設のジムへのアクセスだけでも滞在してみる価値があると言う声も聞かれています。
エキノックス・ホテルはニューヨークのハドソン・ヤーズ以外にも2019年内にシアトル、2021年にテキサス州ヒューストン、ロサンジェルス、2022年にはシカゴ
にもオープン予定。加えて既にアメリカ国外にも展開が見込まれるビッグ・ビジネスとなっています。
Equinox Hotel @ Hudson Yards
33 Hudson Yards, New York, NY 10001
Tel: (212) 812-9200
ウェブサイト： https://equinox-hotels.com/
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