メークアップ・アーティストが顔やボディをキャンバスに繰り広げる傑作オプティマル・イルージョン
Published on 6/26/2020
コロナウィルスの外出自粛の時期に、メークのチュートリアルをする YouTuber やメークアップ・アーティストたちが公開していたのが、
日ごろの実用的なメークとはかけ離れた アーティスティックかつクリエイティブなメーク。
ブラック・ライブス・マターの抗議活動が広まってからは一部の白人YouTuber達が、
顔の半分を黒人のように肌を黒く塗ってハーフ・ホワイト&ハーフ・ブラックのメークを公開するのがちょっとしたトレンディングになっていましたが、
それは黒人蔑視を意味する”ブラック・フェイス”に当たると批判を浴びて、直ぐにそのトレンドは消滅。
ちなみに”ブラック・フェイス” は、アメリカで未だ黒人俳優がステージに立つことを許されなかった時代に、
白人俳優が顔を黒く塗って黒人を侮蔑するパフォーマンスを行っていたことから、近年人種差別に当たるとして大きく批判されているもの。
さて、ここにご紹介するのはベトナムの21歳のメークアップ・アーティスト、ホア・トランが
自分の顔をキャンバスにクリエイトしたオプティマル・イルージョン・メーク。
彼女がイルージョン・メークを手掛け始めたのは僅か3年前で、メークのテクニックはYouTubenoチュートリアル等から独学で学んだもの。
欧米ではコロナウィルスの感染が広まって人々がインターネット上を散策するようになってから、
注目を集め始めた存在で、インスタグラムでは11万5000人のフォロワーを擁しています。
以下ではホア・トランのオプティマル・イルージョン・メーク、14作品をご紹介しています。
AIのようなメークは顔の輪郭を上手く2ピースに見せて、レースアップしたようなイルージョンが
完璧に仕上がっています。
顎の輪郭をよく見るとイルージョン・メークであることが分かりますが、それでもお見事。
顔の中央がブラックホールのように陥没したメークは、ストライプで演出する立体感が絶妙の作品。
一瞬、巨大なピアスポールに指を入れているように見えてしまうリアリティ。彼女自身のメークの
リップカラーとアイシャドウも美しくマッチ。
顔のジッパーを開くと バックグラウンドに広がる宇宙の銀河があるというSF小説の表紙のようなセッティング。
顔を上から、横から掴まれたようなメークはあえて若干アウト・フォーカスに描いたもの。
ホア・トランは自分の顔をキャンバスにしているので、このメークは
片目を閉じた状態で、反対側の目の視力を頼りに行われたもの。
滲んで、溶け落ちる顔のイメージはリアリティよりもアイデアやディテールを楽しむ作品。
顔の肌を引っ張ってボタンで留めた演出。ホア・トランはメークの力量もさることながら、
演出に合わせて顔の表情をマッチさせるのにも長けています。
バッテリー・パワーのAIをの腕をリアリスティックに描いた作品。
ネールも見事にマッチ。
コロナウィルスの感染が拡大してからの作品。
アイシャドウとマスクがキレイにマッチしているので、
日ごろ色物のマスクをする人は、アイシャドウとカラーコーディネートするべきかもしれません。
虫のリアリティよりも額に空いた穴の立体感がに驚く作品。
二本のフォークは途中までがメーク、その下はペーパーかテープでハンドル部分を演出。
唇の両側のフォークのハンドル部分に若干のつなぎ目が見て取れます。
上でも既にフェイスマスクメークをご紹介していますが、こちらはノーメークの顔にマスクをつけたような演出。
ホア・トランの素顔からも、彼女のアイメークの上手さが感じ取れます。
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