Gabriel Kreuther Took Over Grand Salon at Baccarat Hotel

ミシュラン・スター・シェフを迎えたバカラ・ホテルNYのグラン・サロン、
新たなグルメ・アイデンティティが嫌われる理由

Published on 3/1/2019


マンハッタンのミッドタウン53丁目に2015年3月にオープンしたバカラ・ホテル。 全114室のホテルは全60世帯のバカラ・レジデンシーとビルディングをシェアしていて、 当初のホテルのオーナーは ウェスティン、マリオット、ハイアット、ヒルトン、W等を傘下に収めるスターウッド・ホテル。 しかしオープンから2カ月後にサンシャイン・グループが1室当たり2億円に当たる約250億円でホテルを買収。 以来、ニューヨークのファイブ・スター・ホテルとしてリッチ・ピープルの定宿としてのポジションを確立して来た存在。
ホテル内にはバカラ・クリスタルが1万点以上置かれ、中でも有名なのが2階にあるグラン・サロン。 広々として天井が高く、巨大なシャンデリアが幾つも吊られた空間は、 高価なクリスタルがディスプレーされた 美しいバカラのショーケース。 お金が掛かっているのが一目瞭然のラグジュアリーなスペースなのだった。










グラン・サロンは宿泊客の朝食に始まり、昼間はランチ、午後はバカラ・クリスタルのレイヤー・トレーでハイティーをサーヴィングし、 夜はドリンクが楽しめるラウンジの役割を果たしてきたスポット。 しかしながらそのフードについては「こんな不味いハンバーガーに誰が30ドル以上を支払うか!」と味も値段もローカル・メディアで酷評されており、 ここでフードをオーダーするのはもっぱら宿泊客か、レジデンスのオーナーの外国人。
静かにゆったりとティー or コーヒー・タイムを味わうために訪れるニューヨーカーも居たものの、 旅行ガイドを観てやってくる諸外国からの旅行者も多く、 ホテル側が特に嫌ったのはカプチーノ1杯で2〜3時間居座るような来店客。 オープン直後から人気だったミニ・エクレアのサーヴィングをストップしたのも、 これをオーダーして居座る来店客が多かったためと伝えられるのだった。








そんなグラン・サロンにグルメ・ラグジュアリーをもたらすために エグゼクティブ ・シェフとして雇われたのがフランス人ミシュランスター・シェフのガブリエル・クルーサー。 彼はバカラの工場があるアルザス出身で、以前はバカラの斜め向かいのMoMA(近代美術館)内のレストラン、ザ・モダンで シェフを務めていた人物。
彼の名前をつけたミッドタウンのレストラン(写真上)は、その隣のチョコレート・ブティック(写真下)も有名で、 極上の素材の味を引き出す繊細でクリエイティブなディッシュとプレゼンテーションには定評がある存在。 バカラ・ホテルとグラン・サロンの ハイエンド・ラグジュアリーのイメージに見合うと同時に、 高額ディッシュでも来店客を満足させる手腕の持ち主。彼の就任は レストラン業界では”適任”と評価されているのだった。






ガブリエル・クルーサーがエグゼクティブ ・シェフとなった1月半ば以降のメニューでは グルメ・ディッシュのリストと共に同サロンでサーヴィングされるキャヴィアのクォリティが説明され、 朝食の時間帯以降は、それが夜までのオールデイ・メニュー。
これまでカプチーノ1杯で利用していた来店客に不評なのは ミニマム75ドルのオーダーがマストとなったのに加えて、テーブルに2時間という制限がつけられたこと。 もちろん一流ホテルなので 大盤振る舞いをする来店客にはそれが適用されないとは言え、 「値段や時間のルールを設定するより、ドレス・コードを設けて来店客の質をコントロールするべき」といった批判も聞かれているのが現時点。
とは言ってもこれまでもシャンパン1杯が50ドル以上、コーヒー&ティーをオーダーしてタックスとチップで1人20ドル近くになっていた グラン・サロンなだけに、「75ドルのハードルはそれほど高くない」、「値段に見合う味になってくれるのは歓迎」という声が聞かれるのもまた事実で、 ガブリエル・クルーサーを迎えて敷居を高くした戦略がどう展開するかが見守られるのだった。

Baccrat Hotel
28 West 53rd Street, Manhattan, NY 10019
Phone: (212) 790-8800
ウェブサイト:https://www.baccarathotels.com/


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