Star Wars: Galaxy's Edge at Disneyland
最も完璧な「スターウォーズ」体験を提供する
ディズニーが10億ドルを投じた新アトラクション、”ギャラクシーズ・エッジ”
Published on 5/31/2019

5月31日金曜日に一般公開となったのがカリフォルニアのディズニーランドにオープンした”スターウォーズ:ギャラクシー・エッジ”。
ディズニーランドの敷地を14エーカー拡大し、10億ドルを投じた最新のアトラクションは、
過去の「スターウォーズ」のエピソードに登場し、ファンの間ではお馴染みのプラネット・バトゥーと
”ブラック・スピアー” を再現したもの。
ブラック・スピアーはプラネット・バトゥーの外縁地区で、
宇宙に飛び立つ前の中継地。すなわちスペースエイジの空港か港町のような存在。
写真上はその公開前夜祭に訪れたジョージ・ルーカス監督、ビリー・ディー・ウィリアムス、マーク・ハミル、ディズニーCEOのボブ・イーガー、
そしてハリソン・フォードで、セレモニーでは2019年4月に77歳で死去したチューバッカを演じた俳優ピーター・メイヒューを偲ぶ
コメントをしていました。






ディズニーランドは視覚的にアトラクションの建物が大きく見える工夫が随所に施されていることで知られていますが、
このスターウォーズ:ギャラクシー・エッジはそんなギミック無しで、全て実物大でクリエイトされた世界。
ギャラクシー・エッジのタイムラインは、「スターウォーズ」のエピソード7である「ザ・ラスト・ジェダイ」と
12月に公開される「ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー」の間という設定。
プラネット・バトゥーについてはそのバックストーリーが現在クリエイトされている真っ最中で、「スターウォーズ」の内容と絡めた惑星の歴史が小説と
コミックブックとしてやがて出版されるとのこと。通常のSFにはあり得ないような奥深い展開になることが伝えられています。
ギャラクシー・エッジで働くディズニー・スタッフのユニフォームは映画のコスチュームを叩き台にクリエイトされ、
ミックス&マッチで20のコーディネート例で着こなせるもの。
ギャラクシー・エッジの敷地内のナビゲーションは、スマートフォンにディスニー・プレーのアプリをダウンロードすることによって可能で、
それと同時にインターアクティブ・テクノロジーの役割を果たすのがこのアプリ。宇宙の言語で書かれた標識の翻訳から、宇宙の言語で話す
キャラクターの通訳をしてくれるだけでなく、ライドのGoサインやパズルを解くカギをくれるのもこのアプリ。
またアプリを通じて個人、またはグループで様々なポイント制のゲームが楽しめるようになっていて、
それがゲストに毎回異なる体験を提供。
「スターウォーズ」と言えば1977年の公開当時、アメリカ人の間で「スターウォーズ、もう観た?」ではなく、「スターウォーズ、何回観た?」という
会話が聞かれていましたが、ギャラクシー・エッジも「スターウォーズ」ファンが何度でも足を運びたくなるアトラクションとしてデザインされています。






現時点でギャラクシー・エッジのマーキー・アトラクションになっているのは 実物大のミレニアム・ファルコンの中で繰り広げられるライド。
”ミレニアム・ファルコン スマグラー・ラン”とネーミングされたこのライドでは、
ゲストがパイロット、ガンナー、フライト・エンジニアの役割を担うことになっていて、スマグラーとは密輸業者のこと。
ミレニアム・ファルコンはブラック・スピアーから密輸品を乗せて飛び立つことになりますが、
機体に乗り込む前にはウェイティング・エリアでハリソン・フォード扮するハン・ソロと
チューバッカがやっていたようなホログラム・チェスをすることも可能。
そして6人1組でミレニアム・ファルコンのコックピットに乗り込んだゲストは 協力しながらスペースファイトを戦うことになりますが、
この類の通常のライドとは異なり、スマグラー・ランではゲストがミッションに失敗することもあるというのが珍しいリアリティ。



でもそれよりも大きなアトラクションになることが見込まれているのが、年内に加わる予定の更にビッグ・スケールなライド、
「スターウォーズ:ライズ・オブ・レジスタンス」。
これはディズニーがクリエイトした中では最大かつ最長のライドで、
帝国軍と戦うレジスタンスの戦士の1人として ストーリー・ラインを体感するヴァーチャル・エクスペリエンス。
ライドがスタートするのは ブラック・スピアーの傍の隔離された場所で、帝国軍と戦うためにワイルドエリアに隠れている設定。
そこから合図に従ってトンネルを通り抜けながら戦うタスクをこなした後に始まるのがホログラムを利用したプレショー。
それに登場するBB8からミッションを伝えられ、それを遂行するためにトランスポート・シップに乗って宇宙船に乗り込むものの
帝国軍の巨大宇宙船、スター・デストロイヤーに捉えられるのが次の展開。
捕虜としてスター・デストロイヤーの船内に連れて行かれた先でゲストを迎えるのが50人のストームトゥルーパー。

オフィサーの命令でゲストは小さなグループに分けられ、グループごとに映画でお馴染みの独房に入れられ、そこで
カイロ・レンによる尋問を受けたあと、そこから どう脱出するかを考えるのが次のタスク。
その後ゲストはグループでスター・デストロイヤーの中を歩き回ることになるものの、
この段階で やっとライドの3分の1というので、いかにメガスケールなライドであるかが想像できるところ。
そして始まるのが”トラックレス・ダークライド”、すなわち劇場空間において
音、画像、振動で体感する迫力のライド。
写真下はそのレンダリングですが、フィーチャーされているのはエピソード5に当たる「帝国の逆襲」で初めて登場して以来、
複数のエピソードに登場している帝国軍の4本足の戦車、AT-ATウォーカー。
ゲストたちが帝国軍と戦うレジスタンスのエクスペリエンスを徹底的に味わえるアトラクションになっています。




ギャラクシー・エッジには複数のフード・スポットがあって、その1つが”Docking Bay 7 and Cargo / ドッキング・ベイ・セブン’・アンド・カーゴ”。
ここはフルサービス・レストランとして運営され、「スターウォーズ」インスパイアのメニューとノン・アルコール・ドリンクを
サーヴィングするスポット。(写真上段)
その下の写真の”Ronto Roaster / ロント・ロースター”は、クイック・バイトを提供するサンドウィッチ・スタンドとしてデザインされたもの。
とは言いながらその調理工程をアトラクションにする作りで、カウンター・レストランのような雰囲気。
一押しメニューは写真上右のスパイス・グリルド・ソーセージ・ラップ。

3つ目はスターウォーズのストーリーに度々登場する 密輸業者やお尋ね者が集まるバー、”Oga's Cantina / オーガス・カンティナ”(写真上)。
ここはディズニー・ランド敷地内のエクスクルーシブ なプライベート・クラブ、 ”クラブ33” を除いては、
初めてアルコール・ドリンクをサーヴィングするスポットで、
「スターウォーズ」テーマのフォトジェニックなカクテルが勢揃いしています。
それ以外には乳製品を含まないフローズン・ミルクシェイクをサーヴィングするミルク・スタンドと複数の
フレーバーのポップコーンをサーヴィングするスポット、そしてあまり食欲はそそらないルックスであるものの
ギャラクシー・フードがトライできるショップ等が設置されています(写真下)。



ギャラクシー・エッジにはもちろんギフト・ショップもあり、キャラクター人形やTシャツ、
帝国軍のユニフォーム等、
お馴染みの「スターウォーズ」グッズが販売されていますが、目玉になっているのは
ゲストがR2D2、BB8といったプロトタイプから自分の好みを選んで、小型ドロイドをカスタムメイドし、
パーソナリティを加えることも出来る”ドロイド・ラボ”。
ドロイドのお値段は課税前で100ドル。
更に人気なのはライトセーバーのカスタムで、グリップのデザインが複数のオプションから選べて、こちらは約200ドルとなっています。



下はギャラクシー・エッジを加えたディズニーランドのマップですが、14エーカーという面積はこれまでディズニーがクリエートした
1つのテーマのパークとしては最大規模。
プレス・プレビューでも、「アトラクションやテーマパークというより別世界」という声が聞かれていたほど。
同様のギャラクシー・エッジは、フロリダ州オーランドのディズニー・ワールドでも建設中で、こちらのオープンは8月29日が
予定されています。

1977年の公開以来、映画を超えてアメリカNo.1の商業文化としての地位を確立している「スターウォーズ」は
ディズニーにとって最大のドル箱ビジネス。それだけに今年12月20日に
「スターウォーズ:ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー」が公開されて
現在の三部作が終了した後も
次作の公開が2022年に予定されており、
それに合わせて更なる関連ビジネスやアトラクションが増えることが見込まれています。
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