Jan. Week 4, 2018
”Adequate Sleep Hacks”
”深く十分な眠りのためのグッズ&テクニック”


私が暮らしているビルディングは世帯数が多く、荷物が届けられるとパッケージ・ルームが一括してそれを受け取るというシステム。 なのでパッケージ・ルームに自分の荷物を取りに行った際に私が観察するのが、同じビルディングの人達がどんな物をオンライン・ショッピングで購入しているか。 とは言っても、届いた荷物の中身がチェックできる訳ではないので、ボックスや、パッキング・テープのロゴを見て 消費動向を探ることになるけれど、直ぐに分かるのは如何にアマゾンがオンラインショッピングで独り勝ちをしているかということ。 それほどまでにパッケージ・ルームの棚に積み重なっているのがアマゾン・ドット・コムからの荷物。
また昨今のトレンドとして顕著なのが、ベッドのマットレスを購入している人が非常に多いということ。 かつてはマットレスというと、引越し業者のようなトラックでデリバリーがやって来て、2人掛かりでベッドルームに運び込むというものだったけれど、 現在買い替えをしている人々、それも比較的若い世代が購入するのは、マットレスとは思えないほどコンパクトな箱に入って届けられて、 カート等を使わずに 一人で運べるようなサイズ。 その箱からマットレスを出すと膨らみ出すというもので、そうしたハイテク・マットレスのマーケティングが行われているのはもっぱらソーシャル・メディア上。
かつてはマットレスの購入というと、デパートやマットレス専門店、もしくはファニチャー・ストアで寝心地をトライしてから購入するものだったけれど、 ハイテク・マットレスの購入の殆どは オンラインで行われているのが実情。 そのため昨年からはマットレスのオンライン売り上げが、ストア売上を大きく上回るようになってしまったのだった。




そんなスマート・マットレス・ブームの走りとなったのがCasper/キャスパーで、ダブルベッドに当るクイーン・サイズでお値段で約1000ドル、送料無料。 キャスパーは2014年にスタートしたばかりの企業で、僅か18カ月で 約2億円分のマットレスを販売。誕生から3年で、 企業価値が830億円となった大成長ぶりが話題になっているのだった。
そもそもアメリカにおけるマットレス市場の規模は約7700億円。 特に近年は多くの成人に加えて、ティーンエイジャーまでもが睡眠障害を抱えるようになっているので、 ”眠り”は巨大なビジネスになっていて、マットレスもどんどん高額化を辿る一方。
私もそろそろマットレス買い替えの時期なので、リサーチの真っ最中であるけれど、 ソーシャル・メディア上には、キャスパーやライバル企業のマットレスの比較やデモンストレーションが沢山アップされているのだった。 個人的には身体の動きからREM睡眠を分析してくれるマットレスに興味を示していて、体温が高いので 睡眠中のクーリング効果も 快眠を得るためにはとても大切。
少し前までは快眠グッズと言えば、ピローが筆頭に挙げられていたけれど、 今の時代は断然マットレスで、そのパフォーマンスを高めるために、ベッド・リネンも特殊素材のものがもてはやされているのだった。

科学者達が「人間が長生きのために 自分で出来る最も効果的なアクティビティ」と語るのも眠りであれば、 アマゾン・ドットコムのCEO、ジェフ・ベゾスが彼のサクセスの要因に挙げているのも”adequate sleep (十分な睡眠)”。 なので長寿とサクセスのために、多くの人々が眠りに投資をするのは納得が行くところなのだった。




今や快眠へのアプローチは、多岐の分野で行われているけれど、専門家によれば入眠を妨げる要因は コンピューターやスマートフォンの使用と、 カフェイン、ストレス。眠りの継続や、深さを妨げる要因となるのがアルコールや、睡眠の環境。
ということで、アマゾン・エコーに代表されるスマート・スピーカーのユーザーの間で増えているのが、就寝時間の1時間前に、 電子機器の使用をストップするように アレクサやグーグルに警告してもらうというセッティング。 同様の警告をしてくれるアプリも登場していて、スマートフォンの使用時間を制限するもの、 スマートフォンに触れない時間を長くするアプリなどが 快眠へのアプローチとして利用されているのだった。

また精神状態でオンとオフのメリハリをつけるのも 快眠をサポートするのに効果的な手段。 そのため2018年のトレンドになっているのが ブレーン・パフォーマンスを高めるサプリで、 これで日中に脳を オンの状態にすると、夜までは そのオンの状態が維持できないので、 眠る時間になれば 自然にメラトニンが出て 快眠が得られるというのがそのセオリー。
だからといって、脳をオフにするために ケミカルが入った入眠剤や睡眠薬を使うのは逆効果。 というのも入眠剤は その名の通り 寝入ることはサポートしてくれても、眠りのクォリティが落ちる要因。 依存症になることも多く、長期の使用でアルツハイマーになるリスクも指摘されているのだった。 加えて眠りの専門家ほど入眠剤や睡眠薬を勧めないのは、 それらを摂取すると、いかに眠りのクォリティが悪いかということを薬のせいで 脳が覚えていない、もしくは察知出来ないためで、 健康にメリットの無い眠りに甘んじる習慣がついてしまうのだった。

アメリカでは1000万人が睡眠薬や入眠剤を服用していると言われるけれど、そうした人々が眠れない大きな理由は ストレスや不安を抱えているためで、それらへの対処は同時に健康問題への対処と言えるもの。
それを解決すべく登場したのが、写真上、右側のグラヴィティ・ブランケット。 これは体重の7〜12%の重さを睡眠中の身体に均等にかけることにより、不安やストレスを取り除き、精神を安定させるブランケット。 クラウド・ファンディングのキック・スターターで約5億円を集めて製品化されたプロダクトで、 体重68キロまでが約7キロ程度のブランケット、68〜90キロまでが9キロのブランケット、そして約90キロ以上が11キロのブランケットを使用するようにデザインされているのだった。
すると人にハグされているような安心感を味わい、セロトニンとメラトニンがリリースされて眠りの質が高まり、 REM睡眠もしっかりとれるので、睡眠のクォリティによってさらに不安やストレスが解消されるというコンセプト。
昼寝等の短時間の睡眠でも効果を発揮するだけでなく、スポーツの直後などは くるまっているだけでも披露の回復が早まると言われるのだった。




さて、CUBE New Yorkでは昨年末にこのコーナーでご紹介した ケミカルを使用しないスリープエイド、 ドリーム・ウォーターが人気になっているけれど、 そのスローバックをご紹介しておくと、同プロダクトの最も有効な摂取法は、就寝前のルーティーンを確立して、 毎日決まった時間に飲むようにすること。
奨励されるのは、就寝時間の1時間前に電子機器の使用を全てストップして、ドリーム・ウォーターを摂取して、 眠くなるまで、翌日の準備をしながら ゆったりとした時間を過ごすということ。
その眠くなるまでの時間のアクティビティとしては、読書、日記を書く、ノンカフェインのお茶を飲む等が奨励されるというけれど、 意外に効果があるのがザクロを剥いて 赤い実を取り出す作業。 最初にこれを薦められたときは私も「ザクロ?」と思ったけれど、 ザクロの果実の中の 真っ赤なトウモロコシのような部分を取り出すのは、メディテーション効果があるアクティビティ。
赤い実は気を付けないと汁が飛び散るので、優しくゆっくり扱わなければならないけれど、 一度始めると 真剣に取り組んでしまうことになるのだった。 なのでこれをやっている最中は眠くないけれど、作業を終えると確実に睡魔が襲ってきて快眠が得られるだけでなく、 ザクロにはヴィタミンとミネラルが豊富に含まれ、血圧を下げる効果、免疫力を高め、記憶力をアップさせる効果があるので、 ザクロを食べることも快眠や健康のためには奨励されるのだった。


執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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